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#ルパン三世 異世界の姫君 3巻 評論(ネタバレ注意)

至宝「存在しない国の金貨」を盗みに入ったルパン三世一味は、盗みは首尾よく成功したものの、ICPO銭形警部の追跡を振り切るためにバラけたところで、それぞれが潜った扉を通じて中世ファンタジー異世界へ。

アイソプミア王国。

『ルパン三世 異世界の姫君』3巻より(モンキー・パンチ/エム・ピー・ワークス/内々けやき/佐伯庸介/秋田書店)

人間とエルフとドワーフの3つの種族による協定で成り立つ連合王国。しかし王宮は怪しげな魔女に壟断され、王国中を陰謀の影が覆っていた。

次元はドワーフの里で、五右衛門はエルフの森で、それぞれモンスターを退治するなどしつつ現地に馴染みつつ仲間との合流を目指し、亡命同然に家出し連れ戻される途中の王女を行きがかり上の都合で誘拐したルパンは、彼女の依頼で国盗りを目指すこととなった。

『ルパン三世 異世界の姫君』3巻より(モンキー・パンチ/エム・ピー・ワークス/内々けやき/佐伯庸介/秋田書店)

という、ルパン三世のお馴染みの一味が銭形ごと異世界ファンタジー世界に転移してしまうコミカライズ。

ラノベ・なろうっぽいですけど、登場するキーワード的に「ドリフターズ」の方が読み味近い感じです。

バラバラに転移したルパン・次元・五右衛門がそれぞれ旅の伴侶となったヒロイン(王女・エルフ美少女・ドワーフ美少女)を伴って合流、銭形警部もやってきて騎士団と共にルパンを追い、

『ルパン三世 異世界の姫君』3巻より(モンキー・パンチ/エム・ピー・ワークス/内々けやき/佐伯庸介/秋田書店)

不二子は悪い魔法使いが牛耳る王宮に潜入して虎視眈々と漁夫の利を狙う、といつもの体制に。

物語のキーになりヒロインでもある王女が体制側である魔女に攫われ、ルパン一味が王女の奪還に王都に乗り込むぞ、という手前から。

『ルパン三世 異世界の姫君』3巻より(モンキー・パンチ/エム・ピー・ワークス/内々けやき/佐伯庸介/秋田書店)

ルパン&次元のダンジョン探索、タバコ&日本食の製作、銭形警部の魔物退治など、本筋というより幕間+情報回ですが、(ファンタジー含めた)世界観設定・(異世界と転移者の)歴史説明・勢力図分析と、「意外と」と言ったら失礼ですけど、「その細かい設定、伏線として今後の話に活かせるの?」と心配になるぐらい、緻密に情報を積み重ねていくスタイル。

『ルパン三世』の頭脳戦要素とアクション要素の両方をちゃんと再現してんな、という感じ。

『ルパン三世 異世界の姫君』3巻より(モンキー・パンチ/エム・ピー・ワークス/内々けやき/佐伯庸介/秋田書店)

今巻はぶっちゃけ情報収集と敵味方の顔見せで終わりますけど、内容濃くて読み応えありました。

次巻読む際は事前に読み返しとかないと、間が空いたら細かい情報要素、忘れてそうだなコレw

 

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