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#映像研には手を出すな! 7巻 評論(ネタバレ注意)

人見知りで空想癖な妄想屋で監督肌のタヌキ顔のチビ・朝倉。

銭ゲバ風なリアリストなネゴシエーターでプロデューサー肌のノッポ・金森。

と、

財閥令嬢で役者の両親の娘で有名読モでキャラデザ・動画肌の美人・水崎。

の、高校入学でのガール&ガール・ミーツ・ガールで立ち上げた映像研を舞台にしたクリエイター青春グラフィティ。

『映像研には手を出すな!』7巻より(大童澄瞳/小学館)

彼女たちが次回作に選んだのは、やり残しをたくさん残したあの作品の続きだった。

初の声優によるアフレコを導入、しかし意外なところから脚本へのダメ出しが入る…

オタクとクリエイターを分かつもの、あるいはアマチュアとプロを分かつもの。

朝倉の、手法というより手癖は、小説家志望が語るとおり一般論として創作の不正解なわけではないけど、

『映像研には手を出すな!』7巻より(大童澄瞳/小学館)

今の彼女たちの志向的には小説家志望が語るとおり不正解なんだろうと思います。

消費者の嗜好が多様化したり、「良き消費者としての自己実現のためのおもちゃ」になったり、という意味では、むしろ難解である方がメジャー受けが良いケースも少なくないですけど、それは「守破離」の「離」であろうと自分も思います。

『映像研には手を出すな!』7巻より(大童澄瞳/小学館)

「好きなものを好きなように創りたいだけ」のはずだった彼女たちが、「もっと多くの人に観てほしい」「同世代のすごい奴らに勝ちたい」と、自然とメジャー志向に。

壁にぶつかり傷つくことをわかりやすく恐れながらも、殻を破って壁をよじ登ってぶち壊していく過程の高揚感。

『映像研には手を出すな!』7巻より(大童澄瞳/小学館)

『スラムダンク』みたいw

「内輪の趣味の世界」から「外の世界」に出て勝負するのは怖いんですけど、出て勝負しないと見えない景色ってあるんですよね。

才能、努力、情熱、仲間、高揚、興奮、若さ。

彼女たちのことが我が事のように誇らしいのと同時に、妬ましくってしょうがない。

『映像研には手を出すな!』7巻より(大童澄瞳/小学館)

ギャフンと言わしたれ。

あと単発ながら今巻1話目、代打のモデルの仕事の現場を金森が乗っ取っちゃう話も、彼女の異能ぶりが垣間見えてすんげー面白い。

 

 

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