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#その着せ替え人形は恋をする 10巻 評論(ネタバレ注意)

祖父の弟子として雛人形作りの職人を夢見て修行中も、趣味がなくぼっちな男子高校生(15)と、スクールカースト最上位だけどオタク趣味のコスプレ好きで裁縫下手なギャル(15)のクラスメイトのボーイミーツガール。

ひょんな縁でギャルに衣装の講評を頼まれ、ガチでダメ出ししたら泣かれて土下座で謝った流れで、コスプレ衣装を作ってあげることに。

『その着せ替え人形は恋をする』10巻より(福田晋一/スクウェア・エニックス)

青年誌に載っちゃった少女漫画というテイで、少女漫画の絵だけどテーマがテーマだけに青年誌のヤングガンガンだけに、着替えシーンやエロコスも多く読者サービス多め。

高校生の恋愛未満の男女が主人公のコスプレ青春もの、ということで、ジャンプ+の「2.5次元の誘惑」とバチくそカブってんですけど、まあしょうがないよねっていう。

『その着せ替え人形は恋をする』10巻より(福田晋一/スクウェア・エニックス)

割りと熱血少年漫画フォーマットのあっちに対して、こっちは絵も作話も少女漫画的なアプローチで、似たようなモチーフでも出方は違うもんだな、と読み比べてみると面白いです。

アニメ化済の人気作品。アニメも出来物でしたね。

前巻からの新展開、イベントで知り合ったコスプレイヤーさんたちと意気投合してホラーゲームの合わせ撮影をすることに。

五条・海夢と元から知己だったカリスマコスプレイヤー・ジュジュ様にも声をかけて、大所帯での撮影に臨むことになったものの、人が増えれば揉め事も起こり波乱含みの様相…

『その着せ替え人形は恋をする』10巻より(福田晋一/スクウェア・エニックス)

そんな中、そのホラーゲームをプレイするために海夢のマンションを訪れた五条に、交通事情で帰れなくなる初のお泊まり事案発生。

などなど。

五条と海夢の未満ラブコメ事情に、人数が増えたコスプレイヤーたちの、それぞれのこだわり・コンプレックスをかけた人間模様。

海夢はギャルでオタクという、陰キャと陽キャの両属性持ちなヒロインですけど、持ち前の物怖じしない性格でここまで順風満帆にコスプレ界隈に馴染んできたものの、今回「海夢が苦手」とはっきり認めるレイヤーが初めて登場。

『その着せ替え人形は恋をする』10巻より(福田晋一/スクウェア・エニックス)

海夢は海夢で五条への片想いが胸中でこじれてオチ気味で…

と、まだ特段なにか事件が起こったわけでもないのに不穏な伏線を散りばめた展開の巻。

ポジティブで性善説な作品なんで、レイヤー同士のアレコレはそこまであんま心配はしてないですけど。

オタク界隈文化の悪意のない鬱陶しさみたいのがよく描けていて、読んでて胸がチクチクしますねw

『その着せ替え人形は恋をする』10巻より(福田晋一/スクウェア・エニックス)

五条が好きすぎて関係に煩悶する海夢と比較して、お互いが相手の片想いに気づいていないせいと、五条くんの謙虚さ余って超人的な朴念仁ぶりのせいで、五条くんの聖人ぶりが浮いているというか「ギャルと陰キャ」の従来の「高嶺の花」ポジションが完全に逆転しちゃってんのがちょっと面白いね。

 

 

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