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#デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い 5巻 評論(ネタバレ注意)

最強の悪魔デビィ・ザ・コルシファは最強故に地獄界で闘う相手がいなくなり、退屈しのぎに人間界へ現れた。人間界というか具体的にいうとその辺の高校生・六郎の部屋に現れた。

しかしゲームにかけてはクソ雑魚ポンコツだった最強の悪魔は、以来、人類の存亡を賭けて部屋に毎日、六郎の遊びにやってくることになった…

という、のじゃ語尾最強美女ヒロインのクソ雑魚チョロポンコツっぷりを愛でるギャグコメディ。

『デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い』5巻(平方昌宏/集英社)

ルックスはジャンプ漫画っぽいですけど、平凡な少年の家に超常の何かがやってくる、という「オバケのQ太郎」的な藤子不二雄ワールド的な、非日常キャラによる日常ギャグコメ、という定番ジャンル。

連載のリアルタイムとゆるく連動して時間が進み、季節は作中二度目の夏。

『デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い』5巻(平方昌宏/集英社)

水着回だ!

いつものコメディ進行ながら、デビィと六郎の微ラブコメがちょいちょい描写されると共に、あとがきで作者が語るとおり「いつかくる終わり」を予感させるシーンが繰り返し描写される巻。

「"サザエさん時空"じゃなくて時間が流れる世界を選んだんだな」と思いながら読んでいたら、あとがきにそん選択の理由まで書いてありました。

『デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い』5巻(平方昌宏/集英社)

「成長しないって約束じゃん」

とは川本真琴『愛の才能』の歌詞の出だしの一節でしたが、少年漫画のファンタジーに永遠であって欲しい願望って、作品にもよりますが多かれ少なかれあります。

でもそれは本当のところは、キャラにとっても作者にとっても読者にとっても「仮宿」で、年月を重ねて成長して(あるいは衰えて)(あるいは死去して)いつか卒業していくものなんだよな、と、ギャグコメ作品の感想らしからぬことをしみじみと考えてしまいました。

『デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い』5巻(平方昌宏/集英社)

作中設定の寿命で考えても、六郎が人間としての寿命を迎えた後にもデビィの人生はずっと続いていく世界。

日常ギャグコメ(少しラブコメ)作品ながら、「『成長しない』って約束しない」ことを選んだ作品。

『デビィ・ザ・コルシファは負けず嫌い』5巻(平方昌宏/集英社)

身も蓋もない皮算用をすると1年ちょいで5巻ですから、六郎の高校卒業が区切りになるなら10巻前後で完結なんでしょうか。

漫然と楽しんでいた一冊一冊が、急にとても貴重なものに思えてきますね。

 

 

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