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#ザ・ファブル The second contact 5巻 評論(ネタバレ注意)

幻の殺し屋組織「ファブル」の天才殺し屋と相棒の女が、ボスの命令でほとぼり冷ましに大阪のヤクザの世話になりながら長期休暇がてら一般人の兄妹、アキラとヨウコに偽装して暮らすコメディ成分多めのハードボイルドもの。

「ザ・ファブル The second contact」5巻より(南勝久/講談社)

伝説の殺し屋は不殺を貫いたまま事態を収拾し、街を去って第一部が完結、そして数ヶ月後ぐらいの続編。連載の完結時に予告されていた第二部の開始。

隣の大西市の紅白組との新たな抗争の火種が…という感じで、組織から放出されてフリーターになった主人公たち殺し屋組はまあダラダラと。

「ザ・ファブル The second contact」5巻より(南勝久/講談社)

大手の盃を受けた紅白組の組長が、いよいよ真黒組の縄張りを狙って策謀。チンピラ同士の喧嘩からスタートさせるも、早くも元・ファブル組が巻き込まれ…という展開。

エピソードのクライマックスに向けて状況を積み上げていくタイプの相変わらずの作話なので、徐々に情勢が不穏になっていき読み応えはありつつも未だ静かな進行ながら、アクションシーンが徐々に増えつつあります。久しぶりのガンアクションも。

「ザ・ファブル The second contact」5巻より(南勝久/講談社)

「ルーマーはファブルの別名、もしくは別働隊なだけなんじゃないか」

と思ってたんですけど、予想は盛大にはずれました。

元ファブル一行は最強無敵ながら基本的に巻き込まれてるだけで、ヤクザの抗争に積極的に関与したい立場でもないので、一連の事態を収めるのは海老原の仕事でしたが、

事情あって海老原が降りることになってしまい、真黒組の鷹一がキーマンに。

「ザ・ファブル The second contact」5巻より(南勝久/講談社)

もう一人の幹部、木志田がなんかやらかすフラグが立ってるようにも見えますね。

依頼主の松代が死ねばプロであるルーマーは撤退なんでしょうけど、そうなると漫画としてはモヤモヤするし、ルーマーボコって松代をアレする方がこの漫画「らしい」ですけど、誰がどんな仕事するやら。

アキラも自分の意志で関与を始めちゃったけど、「どこまでやらせる」か結構難しいキャラですよね。第一部で誰も殺さなかった上で、第二部でアキラが誰かを殺すほどのことは起こってない、起こらないでしょうし。

主人公側が不殺を貫く作品の場合、ラスボスの死因は大抵「事故」か「裏切り」なので、

「ザ・ファブル The second contact」5巻より(南勝久/講談社)

案外、松代は最終的にルーマーに殺されそうな気もしますね。

 

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