若き日本人ジャズ・サックス・プレイヤー宮本大のサクセス・ストーリー。
日本を舞台にした「BLUE GIANT」、ヨーロッパを舞台にした「BLUE GIANT SUPREME」に続いて第三部に相当。今度の舞台はジャズの本場、アメリカ。
ゼロからスタート、偏屈で強力なメンバーを集めて一世を風靡するバンドに…という展開もヨーロッパ編でやりきったので、アメリカ編は趣向を変えてダイが中古のホンダでアメリカ中の都市をソロで巡りバンドメンバーは現地調達する、というロードムービー風。
西海岸を離れメキシコの国境の街でメキシコ人ピアノプレイヤー・アントニオを2人目の固定メンバーに迎え、中古のホンダでアリゾナ砂漠を横断してニューメキシコのアルバカーキ、テキサス州ダラス、ヒューストンを経て、ついにジャズの聖地・ニューオーリンズへ。
前巻以来、過去にヒューストンからニューオーリンズ、ニューヨークに進出し一流プレイヤーの階段を登る途中で家庭の事情でUターンした、巨漢黒人ドラマー・ゾットをバンドメンバーにスカウト。
今巻、冒頭からいきなり新展開で、「あれ1冊読み飛ばしたかな?」と思いましたw
ニューヨークからニューオーリンズへ、公演でやってきた米トップクラスのジャズバンドに、プロデューサーの推薦でダイがゲスト参加。
計算された調和と統率で鳴らすジャズバンドに、暴走特急・ダイの大冒険編。
ニューオーリンズを離れて、ニューヨークの前にフロリダへ。
フロリダの客にイマイチ受けないダイたちの演奏、そして新メンバーに待望のベースが加入。
なんか酔拳なんですけどwww
意識が高くてストイックで努力を惜しまず常に全力な反面、「俺のジャズを聴け!」の鋼鉄のスタイルでやってきたダイの前に現れた、京楽的で自堕落だけど相手に合わせてぐにゃぐにゃ変幻自在な天才ベーシスト、ジョー。
『スラムダンク』の赤木じゃないけど、「努力しない者は去れ」的なダイに対して、「お前とジャズ演るの、息苦しいよ」と言う代わりに、酒を飲み客の顔を見てベースを弾いて酒を飲む、居そうで居なかったタイプ。
珍しく、ダイが影響を与えられる側に。
ジョーいいわw これでゲロさえ吐かなければなw お前この短い出番で何回ゲロ吐くんだよw
aqm.hatenablog.jp