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#姫様“拷問”の時間です 11巻 評論(ネタバレ注意)

国王軍と魔王軍が衝突する世界。

国王軍の王女にして第三騎士団の団長・姫は、意思を持つ聖剣エクス(ツッコミ役)と共に魔王軍に囚われの身となった。

戦局を有利に導くべく、魔王軍はあらゆる手を使って敵の幹部である姫から秘密の情報を引き出そうとする…

『姫様“拷問”の時間です』11巻より(春原ロビンソン/ひらけい/集英社)

という、ファンタジー世界を舞台にしたゆるーいコメディ漫画。

タイトルにも作中のセリフにも「拷問」という物騒な単語が踊りますが、中身はストレスなしのギャグコメディ。半分は実質グルメ漫画。

あとはもう黄金のワンパターンの手を変え品を変えの繰り返し。牧歌的で微笑ましい馴れ合いの世界。登場人物が全員なにかしらポンコツです。

『姫様“拷問”の時間です』11巻より(春原ロビンソン/ひらけい/集英社)

エクスつっこみ頑張ってんなあ。

ワンイシュー・ワンパターンですぐ飽きられるはずの定型フォーマットをあの手この手でバリエーションを持たせることに血道を上げる作風。

毎話すべての登場人物の言動が本末転倒なのに、全員が本末転倒であるが故に調和してしまっていて「その手があったか」「そんなのアリなのか」「一体なにを読まされているんだ」と驚きと唸りと笑いで迎えられる作品。

『姫様“拷問”の時間です』11巻より(春原ロビンソン/ひらけい/集英社)

エクスつっこみ頑張ってんなあ。

ほぼ毎回、「姫様、拷問の時間です」と作品タイトル回収からスタートしつつ、ちょっとズラしてるだけなんですけどねw

定型スタートからどれだけ笑えるバリエーション思いつくか、原作者のネタストックのノートをちょっと見てみたい。

EXCELで数千行ありそうでちょっと怖い。

『姫様“拷問”の時間です』11巻より(春原ロビンソン/ひらけい/集英社)

エクスつっこみ頑張ってんなあ。

フィクションで漫画でギャグコメなんで、なに描いたって自由、それはそうなんですけど、人間の発想ってここまで自由になれるもんなんだなあ。

発想もさることながら、出オチで終わらずに回しちゃうネームと、ネームを引き立てる作画の、特に繊細な表情の表現。

奥が深いなあ。

『姫様“拷問”の時間です』11巻より(春原ロビンソン/ひらけい/集英社)

エクスつっこめよwww

今巻は巻末に嬉しい描き下ろしのおまけ新エピソードも。

いつもは元気でテンション高いクロルがちょっと困ってて可愛いってのと、

あのさあ、

『姫様“拷問”の時間です』11巻より(春原ロビンソン/ひらけい/集英社)

ネタとか発想とか無関係に、動物が中華鍋振って喋ってる絵ヅラだけでもう面白いの、ズルくない?w

 

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