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#幼稚園WARS 1巻 評論(ネタバレ注意)

依頼があれば女だろうが子どもだろうが殺す、プロの殺し屋・スペードの次の標的は幼稚園児だった。

狙撃で簡単に片付けられるはずの仕事、彼の銃弾は、しかし防がれる。

銃弾を防いだ幼稚園教諭の女は、元・伝説の殺し屋、囚人番号999、リタ。

『幼稚園WARS』1巻より(千葉侑生/集英社)

そこは極秘で国に運営され、収監された凄腕の元・犯罪者たちを釈放と引き換えにボディガード兼「幼稚園の先生」として有期雇用し、誘拐や暗殺の対象にされる良家の子女を預かって護衛する、「世界一安全な幼稚園」だった。

リタは子どもたちを日々護衛しながら、1年間の年季が明けて自由の身になることを、そしてイケメンの彼氏を作ることを夢見ていた…

『幼稚園WARS』1巻より(千葉侑生/集英社)

という、「殺し屋×幼稚園の先生」なハードボイルド・アクション。名物編集「林士平」印。

昔、シュワルツェネッガー主演で凄腕刑事が潜入捜査で幼稚園の先生になる『キンダガートン・コップ』という映画がありましたが、あれに倣えば「キンダガートン・アサシン」という感じ。

『幼稚園WARS』1巻より(千葉侑生/集英社)

同じ「林士平」印の『SPY×FAMILY』は言うに及ばず『子連れ狼』の昔から、「ハードボイルドと幼児」は意外と相性が良いですね。

林編集作品らしく、深さ・重さよりも勢い・スピード・テンポ・ギャップで掴みはOKな1巻。

無敵ヒロインでバトルというかガンアクションシーンもコミカルに。

『幼稚園WARS』1巻より(千葉侑生/集英社)

相手が子ども狙いの殺し屋なので返り討ちにしても倫理的にもOK!的なw

落書きみたいな抜いたギャグコメ絵の顔がなんとも可愛らしい。

イージー・リーディングなコメディ進行ですけど、ダークな生い立ちの元・犯罪者たちが、子どもたちを護る仕事を通じて真人間として生まれ変わっていくサブテーマも設定されていて、

『幼稚園WARS』1巻より(千葉侑生/集英社)

ガンアクションと併せてシリアス要素も美味しそう、というなかなか楽しみな新作。

 

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