#AQM

あ、今日読んだ漫画

#よふかしのうた 15巻 評論(ネタバレ注意)

無料で最新話(の一周遅れ?)を読めるWEB連載を読むようになってしまいました。

www.sunday-webry.com

今巻はちょうどWEBで連載を追いかけ始める前の初見エピソード群。

連載追いかけちゃうと、単行本初見の感想が書きにくかったり、どうしても「その後」を踏まえて感想を書きたくなったりと、やりにくいですね。

かといって連載毎話ごとの感想を週イチで書くのもしんどいし。

『よふかしのうた』15巻より(コトヤマ/小学館)

少年・夜守コウ(14)はふとしたきっかけで「上手くやれていた中学生活」が嫌になり不登校に。ある夜、夜の散歩で街を放浪していると「夜と不眠」に一家言持つ謎の美少女・ナズナに声をかけられ、血を吸われる。彼女は吸血鬼だった。

夜に生きる眷属になりたいと願っても吸血鬼化しないコウ。彼女が照れながら語る「吸血鬼になれる条件」は「吸血鬼に恋して血を吸われること」だった。

「だがしかし」作者の吸血鬼ファンタジーな青春ラブコメ。作品全体を通じてアンニュイとそのアンニュイからの解放が夜を舞台に描かれる。

『よふかしのうた』15巻より(コトヤマ/小学館)

探偵さんを中心に回ったハロウィン編、新キャラ複数登場の星見キク編・第一ラウンドを経て、新展開。

一人孤高を保つ吸血鬼・星見キクと、彼女の眷属候補として目をつけられた、コウの幼馴染・マヒル。彼らが行方をくらました先は北海道。

偶然にも中学の修学旅行先が北海道であることが判明したコウは、彼らを追うべく、北海道目当てに不登校だった学校に久しぶりに登校し、そして舞台は北海道へ。

『よふかしのうた』15巻より(コトヤマ/小学館)

前巻ラストで出てきた北海道在住の新キャラ吸血鬼が、やっぱなんか「コトヤマ版デンジくん」みたいだなw かっこいいw

かっこいい割りに「目撃者」「証人」的な役割しか、まだ見えないですけど。

吸血鬼・キクの最終目的が徐々に明らかになり、スポットがキクとマヒルのユクスエに移りつつあります。

みんなが「ヤバい女だから、あの女はやめとけ」と反対する、キレイでアブないお姉さんとの逃避行。ロマンがあって良いですよね。

『よふかしのうた』15巻より(コトヤマ/小学館)

可愛いなこいつら。

同じ映画好きのアブない女、『チェンソーマン』のマキマさんの視線やユートピア願望が世界に向いていたのに対して、キクの視線や破滅願望は自分に向いている。

生き飽きた吸血鬼の厭世観ならぬ厭"生"観を、「破滅願望」と呼んでいいのかどうか、はあれど。

もうマヒルとキクを嫌いになれないというか、悲恋だし、マヒルくんの人生は完全に壊れてしまうんですけど、悲恋なりに願いを叶えて成就して欲しい。

反面、もしマヒルとキクの願いが叶ってしまったら、1巻以来のコウの願いが叶うことはなくなるんだろうな、とも。

『よふかしのうた』15巻より(コトヤマ/小学館)

メタで言えば、マヒルとキクはコウとナズナの鏡像で、同じ結末を辿らせる意味が、物語的にはありませんから。

 

 

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