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#波よ聞いてくれ 10巻 評論(ネタバレ注意)

北海道、主に札幌を舞台に、カレー屋の店員のフリーターべらんめえ女がしゃべりの面白さを買われて地元局の兼業ラジオDJをやる話。

会話芸・セリフ芸の面白さメイン、深夜枠のラジオ番組を舞台に破天荒ヒロイン・ミナレの沙村節トンデモトークが炸裂。

『波よ聞いてくれ』10巻より(沙村広明/講談社)

ひでえなこのページw

「時代の流れに抗ってラジオの現場に情熱を持ち続ける人々」的なテーマに対し、パワーと素質に溢れるヒロインのミナレがトコトン他人事な感じが初期の桜木花道みたいねw

作中の当初から前フリされていた、年に一度の北海道ラジオ局同士がコラボする一大イベント、「バレンタインラジオ」がようやく開催!

『波よ聞いてくれ』10巻より(沙村広明/講談社)

という直前で、いつぞやの宗教団体の残党が、誘拐脅迫によるラジオジャック目的に、ADの瑞穂を騙して拉致し冬山の山小屋に拉致監禁。

ヒロイン・ミナレと犬猿の仲のラジオDJまどかは猟銃を担ぎ、瑞穂のスマホから連絡あった座標に向かうが…

という、ようやく「バレンタインラジオ」編だと思ったらまた刑事事件w

『波よ聞いてくれ』10巻より(沙村広明/講談社)

ヒロイン・ミナレは、親友で心の嫁の瑞穂を求めて今巻一冊全編、冬の雪山をウロウロしているだけ、という。

突然の『クマ撃ちの女』展開!

巻の後半でようやく瑞穂と再開できたものの二人して雪穴に埋まったまま、そしてバレンタインラジオのミナレの出番枠の時間は刻々と迫る…

『波よ聞いてくれ』10巻より(沙村広明/講談社)

という、たいして話も進んでないんですけど、ミナレがブツブツ言ってるだけで面白い上に、今巻はキートン山田ばりにナレーションのセルフツッコミが冴え渡ってましたねw

あと瑞穂が相変わらず可愛い。

『波よ聞いてくれ』10巻より(沙村広明/講談社)

作品的には「待ちに待った」というより「引っ張りに引っ張った」一大イベントを目前に控えて、色んな意味で大ピンチなのは変わらずですが、逆になんかこう、一発逆転のインプロヴィゼーションの匂いがぷんぷんしますね。

あとがきによると、もともと10巻まで描くつもりはなかったっぽく、

『波よ聞いてくれ』10巻より(沙村広明/講談社)

バレンタインラジオ終わったらどーすんのかなコレ。

 

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