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#千年狐 九 ~干宝「捜神記」より~ 評論(ネタバレ注意)

古代中国で千年生きた九尾の狐・廣天たち精怪(妖怪)と人との交わりをコミカルにシリアスにロマンチックに。ジャンルレス。

『千年狐 九 ~干宝「捜神記」より~』より(張六郎/KADOKAWA)

主人公・廣天の出生にまつわる悲喜劇のエピソード群が一旦完結しまして、平穏を取り戻した廣天たち。

「神異道術 場外乱闘編」を経て、前巻より新章。

晋の時代、市中の警備・防犯を務める役人・石良。四角四面で頭脳明晰で冷静沈着なリアリスト、クールな官僚タイプながら暗闇を極度に嫌う彼に下った新たな事例は、「お化けなんとかします課(仮)」の創設と運用だった。

『千年狐 九 ~干宝「捜神記」より~』より(張六郎/KADOKAWA)

予算不足の一人部署にコンビとして任用されたのは怪しげで美しい民間人だった。というか毎度お馴染みの化け狐・廣天だった。

というわけで、突如として古代中国を舞台にした「怪奇ミステリーファイル」みたいな展開にw

『千年狐 九 ~干宝「捜神記」より~』より(張六郎/KADOKAWA)

散々神妖がわちゃわちゃするエピソードやっといて今更「お化け」でも「怪奇ミステリー」でもねえだろwwwっていう。

前巻に続き今巻でも小事件のエピソードを3つ4つ解決(?)する短編連作っぽい進行。

わけがわからないですが描写が珍妙なので笑ってしまいますが、わけがわかりません。

『千年狐 九 ~干宝「捜神記」より~』より(張六郎/KADOKAWA)

「繋ぎの巻」というか「フリの巻」というか、わけのわからなさは、わけがわからない原点への準拠縛りの影響なのか、はたまた伏線なのか、「謎明かし編」が終わるところを見てみないとわからない作風なので、面白いかどうかは次巻待ち、というところ。

だいたい毎回、「えっ、ここから泣かせるつもり!?」みたいなすごい繋ぎ方というか伏線回収してきますしね。

『千年狐 九 ~干宝「捜神記」より~』より(張六郎/KADOKAWA)

というわけで引き続き、次巻に続く。

 

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