#AQM

あ、今日読んだ漫画

#【推しの子】 13巻 評論(ネタバレ注意)

みやこさん、いいですよね。

作品の「主要」と言えるキャラの中で男性キャラがアクアだけで、あとは全部女性キャラということもあり、読者のカップリング妄想がアクアを中心に放射線状に、ハーレムラブコメではないですが「ハーレム状」に拡がってる作品。

みやこさんは「母親がわり」でカップリングの対象から外して考えるのが妥当でしょうし、実際「みやこエンド」なんか存在することはないと思いますが、マザコンのケが薄いはずの自分の「最推し」のカップリングは「アクア×みやこ」、「アクみや」です。

『【推しの子】』13巻より(赤坂アカ/横槍メンゴ/集英社)

自分が絵が描けたいたら、きっと「アクみや」の同人誌を描きます。

カップリングとしては「成年×未成年」に加えて不倫になるので、コンプラ的には最悪ですねw

幼少期から大人びていたアクアをみやこさんが早くから「一人前」と見做していたこともあって、なんかこう…会話シーンに「男女の馴れ」みたいな爛れた雰囲気というか…元カレ元カノっぽい、「昔なんかあった」感みたいな艶っぽさありますよねw

精神年齢、という意味ではみやこさんとアクア(ゴロー時代+アクア)はちょうど同世代ぐらいになるのかな?

 

地方の病院に務めるアイドルオタな産婦人科医師・ゴローのもとに双子を妊娠したお腹を抱えて訪れた少女は、彼が熱狂するアイドル・アイ(16)だった。驚きショックを受けたゴローだったが、身近に接するアイの人柄に魅了され、彼女の出産を全力でサポートしようと決意する。

『【推しの子】』13巻より(赤坂アカ/横槍メンゴ/集英社)

だが出産予定日の当日、ゴローはアイのストーカーに殺害される。驚くべきことに、ゴローはアイが出産した男女の双子のうち一人として転生する…

『かぐや様』の赤坂アカの作話を『クズの本懐』等の横槍メンゴが作画、という期待作。

要約すると二周目人生は伝説のアイドルの双子の子どもだった転生チートな芸能界サクセスストーリー、サスペンス・ミステリー付き。

『【推しの子】』13巻より(赤坂アカ/横槍メンゴ/集英社)

そんなんアリかよwww

サスペンスでミステリーな縦軸はありつつも、横軸は主人公の2人が芸能界の様々な仕事を渡り歩いて、作者が見知った芸能仕事の裏側の機微を描写していく建て付けに。

アイドル編、リアリティショー編、2.5次元舞台編、バラエティ編、スキャンダル編ときて、最終章の近さを予感させる「映画編」。

これまで主人公たちが芸能界のいろんな舞台で渡り歩いてきた中で出会った人物たちを総動員するように、映画制作を通じて「アイを殺した犯人」を追い詰める体制を整えていくアクア。

『【推しの子】』13巻より(赤坂アカ/横槍メンゴ/集英社)

まだ高校生のアクアの仕掛ける、これまで出会った周りの大人たちを動かして目的を遂げようとする黒幕のような動き、自分は『かぐや様』の対・四宮家エピソードで見たかった展開だな、と思いますけど、こっちで使うために敢えて温存したんですかねw

おそらく作品のクライマックスであろう「映画編」に加えて、互いに前世の正体を明かしていなかったアクアとルビーの「正体バレ」イベント巻。

『【推しの子】』13巻より(赤坂アカ/横槍メンゴ/集英社)

作品の切り札といっていいご褒美イベントのカードがもう切られました。正直思ったより早かった。

流行に敏感な原作者によって、「アイドル文化」と「推し文化」を柱に建て付けられた作品ですが、今年は「推し活」大手を巡って「アイドル文化」と「推し文化」を支える背景の醜態が目立つ一年でした。

もし「世間の空気」が

「結局、人間をアイドル(偶像)化して『アイドルを推す』なんてろくでもない」

に傾くのであれば、機を見るに敏な原作者が、モチベーションを下げずに作品を完走させてくれるか、やや心配です。

『【推しの子】』13巻より(赤坂アカ/横槍メンゴ/集英社)

読者としては、前世から転生した意味を補強した「ご褒美イベント」を経てなお物語に対する影が薄く、「作品のメインヒロイン」の座を未だアイから奪取できていないルビーの、クライマックスでの本領発揮に期待したい。

 

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