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あ、今日読んだ漫画

#アオのハコ 17巻 評論(ネタバレ注意)

週刊少年ジャンプ、本誌連載の青春恋愛漫画。

『アオのハコ』17巻より(三浦糀/集英社)

中高一貫校、バドミントン部の1年のホープ・大喜(♂)と、同じ体育館で練習する女子バスケ部の2年で学校のアイドルで大喜の憧れである千夏先輩(♀)。

部活違い・学年違いながら、早朝自主練で千夏先輩と言葉を交わすようになった大喜が、ある朝自宅で目覚めてリビングに降りると、そこには千夏先輩の姿が!

千夏先輩は親の海外転勤に際してもバスケの夢を諦められず、バスケ部OG同士の母親同士のツテで大喜の家に下宿することになった。

という同居設定の青春恋愛もの。

『アオのハコ』17巻より(三浦糀/集英社)

コメディ要素ももちろんありますが、成分比的にラブコメ作品じゃないですね。青春恋愛もの。

千夏先輩のバスケにかける覚悟を知った大喜は、彼女にふさわしい男になるべく、自分もバドミントンでインターハイ出場を目指すことに。

新体操部の期待のホープで大喜の幼馴染で片想い中のサブヒロイン・雛を交えた片想い三角関係。王道のメロさ。

図にするとこうなる。

雛→(好き)→大喜→(好き)→千夏先輩

『アオのハコ』17巻より(三浦糀/集英社)

12巻で大喜と千夏先輩がくっついて、13巻で人間関係に与えた余波も描かれ、「未満恋愛もの」から「おつきあいもの」にクラスチェンジ。

恋愛・ラブコメ漫画の「くっついた後」というのは昔は割りと鬼門、というより「くっついたら最終回」がお作法でしたが、近年は「くっついた後」を描く作品も増えました。

試合中の千夏先輩の怪我の影響もあって、女バス、千夏先輩の最後のインターハイ予選は敗退。

冬の大会、ウィンターカップで雪辱を期すことに。

『アオのハコ』17巻より(三浦糀/集英社)

「結局こういう女子が好き」

って千夏先輩が

「ギャルやツンデレと比べて面白みには欠けるけど正統派な王道ヒロイン」

みたいな言い方するんじゃねえよw

一旦区切りがついて、スポーツ面では幕間、恋愛面ではご褒美な、1年ぶりの花火大会。

部活・家族の単位でいつものメンツが繰り出す中、大喜と千夏先輩は二人で恋愛・ラブコメ漫画の華、「二人で浴衣で花火大会」へ。

地元の狭い界隈の花火大会にラブコメイベント真っ向勝負、ちょっともう、作者・読者のメタ視点を除いた本人たち視点でも、その時点で周囲への「つきあいバレ」のスリルを楽しみつつ、「つきあいバレ」自体も覚悟してますよねw

期末テストを経て1学期が明けて夏休み、大喜のインターハイへ。

遠征と予定が被って応援不参加となった千夏先輩をよそに、突然フィーチャーされたのは大喜の両親、特に母親。

『アオのハコ』17巻より(三浦糀/集英社)

スポーツ面でも恋愛面でも、その最中に男子高校生が一番思い出したくないのが母親のことだと思います。

自分の庇護欲や「弱かった頃」が思い出させられるので。

今まで「自分と千夏先輩」しか見えてなかったような大喜に、ここにきて急に訪れた「母に感謝」エピソード。

ちょっとびっくりしますけど、いい演出のいいエピソードですね。

恋愛・ラブコメ系で不在になりがちな親子関係を、普通に真っ当に。

なんですかね、一度「猪俣家の親子・家庭の信頼関係」を確認して土台を固めておきたいようなイベントがこの後に起こるんでしょうか。

『アオのハコ』17巻より(三浦糀/集英社)

というのと、千夏先輩が応援に来れない大喜の高2のインターハイ、どうなるんだw

優勝しちゃったらどうするんだw

 

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