#AQM

あ、今日読んだ漫画

#アオのハコ 18巻 評論(ネタバレ注意)

週刊少年ジャンプ、本誌連載の青春恋愛漫画。

中高一貫校、バドミントン部の1年のホープ・大喜(♂)と、同じ体育館で練習する女子バスケ部の2年で学校のアイドルで大喜の憧れである千夏先輩(♀)。

部活違い・学年違いながら、早朝自主練で千夏先輩と言葉を交わすようになった大喜が、ある朝自宅で目覚めてリビングに降りると、そこには千夏先輩の姿が!

千夏先輩は親の海外転勤に際してもバスケの夢を諦められず、バスケ部OG同士の母親同士のツテで大喜の家に下宿することになった。

という同居設定の青春恋愛もの。

『アオのハコ』18巻より(三浦糀/集英社)

コメディ要素ももちろんありますが、成分比的にラブコメ作品じゃないですね。青春恋愛もの。

千夏先輩のバスケにかける覚悟を知った大喜は、彼女にふさわしい男になるべく、自分もバドミントンでインターハイ出場を目指すことに。

新体操部の期待のホープで大喜の幼馴染で片想い中のサブヒロイン・雛を交えた片想い三角関係。王道のメロさ。

図にするとこうなる。

    雛→(好き)→大喜→(好き)→千夏先輩

12巻で大喜と千夏先輩がくっついて、13巻で人間関係に与えた余波も描かれ、「未満恋愛もの」から「おつきあいもの」にクラスチェンジ。

『アオのハコ』18巻より(三浦糀/集英社)

恋愛・ラブコメ漫画の「くっついた後」というのは昔は割りと鬼門、というより「くっついたら最終回」がお作法でしたが、近年は「くっついた後」を描く作品も増えました。

大喜の高2、千夏先輩の高3の夏の終わり。

大喜のインターハイ本選の途中で終わった前巻の感想で

千夏先輩が応援に来れない大喜の高2のインターハイ、どうなるんだw

優勝しちゃったらどうするんだw

aqm.hatenablog.jp

と描きましたが、あっさりと。

この作品にとっての競技描写ってなんなんだろうというか、そこを描きたい作品じゃないんですね。

『アオのハコ』18巻より(三浦糀/集英社)

相変わらず全国の強豪たち、特に来年の夏に大喜のライバルになりそうな県外の高2の強豪とか、まったく描かれず。

針生先輩も引退した後、大喜の競技上のライバルになりそうなのは遊佐兄弟ぐらい。この後またライバル新登場したりは、特になさそうかな。

バド部のインターハイも終わっての打ち上げ旅行は、男バスのキャンセルで空いた海辺の宿。

そこにはウィンターカップでの雪辱を期す女バスが合宿を張っていて、しかも期間中に千夏先輩の誕生日があった。

そして大喜と千夏先輩の仲をもう知っているバド部と女バスの部員たちは、二人にめっちゃ気を遣ってくれていた。

『アオのハコ』18巻より(三浦糀/集英社)

ということで、漫画自体が「インターハイお疲れ&ご褒美巻」という感じの、夏の海を舞台にしたピュアめな甘々イチャラブ&水着回に。

読んでる間に鏡やスマホやディスプレイの反射に映る自分の顔を見ちゃわないように気をつけましょうね。

たぶんめっちゃニヤニヤしててキモいですよ。

ここ何冊か、スポーツ面が全面に出た禁欲的な巻が続いたもんなあ…

そう言えば、「ハコ=体育館」と明示されたのは今回が初めてですっけ?

『アオのハコ』18巻より(三浦糀/集英社)

「アオのハコ」=「共に青春を過ごした体育館」なら、卒業して千夏先輩がハコからいなくなった後に尺を取るとも思えず、ウィンターカップが終わって千夏先輩が高校卒業するタイミングで、エピローグを経て作品完結かなあ。

前述のとおり、大喜の高3のインターハイへのライバル伏線キャラとかもいないですし。

描きたいポイントじっくりやる反面、時間が飛ぶ時は結構テンポよく進んじゃうんで、群像劇的な脇キャラたちの恋愛模様と、千夏先輩の両親への付き合いバレと、ウィンターカップと…

『アオのハコ』18巻より(三浦糀/集英社)

大喜が高校入学して作中でまだ1年半弱ぐらいしか経ってないですけど、あれ、完結までの残り巻数って、意外と…

 

aqm.hatenablog.jp

aqm.hatenablog.jp