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あ、今日読んだ漫画

#ガールズ&パンツァー リボンの武者 16巻 【完】 評論(ネタバレ注意)

本編未登場の信州・楯無高校のサムライ女子高生、大洗の全国優勝で血が滾った鶴姫しずかが伝統の赤備えの九七式軽装甲車で、戦車道連盟非公認・重量10トン以下の軽戦車・豆戦車の戦車道競技「強襲戦車競技(タンカスロン)」で強豪校に殴り込み。

紆余曲折あって、竪琴高校、新潟ビゲン高校、奈良グレゴール高校、ケバブハイスクール、ボンプル高校、そして楯無高校のタンカスロン連合チームで戦車道の王者・大洗女子に挑むことに。

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「ガールズ&パンツァー リボンの武者」16巻より(野上武志/鈴木貴昭/KADOKAWA)

前巻、ヒロインも読者も苦節15巻、ついにラスボス・西住みほに挑戦。

今巻、大洗戦の決着をもって完結。

予告編効果とでもいうか、ケレン味で期待を膨らませるところが本編みたいなところがある作品で、実質的なラスボスとの対決の今巻はむしろあっさりした印象すらあります。

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「ガールズ&パンツァー リボンの武者」16巻より(野上武志/鈴木貴昭/KADOKAWA)

続編もの、スピンオフですが、作者自身が本編「ガルパン」の成り立ちに深く関わっていることもあり、まあやりたい放題なスピンオフでした。

前作や本編の主人公の存在というのは続編ものの読者サービスにおける切り札のような存在ですが、この作品はサービスを越えて作品の存在意義が「戦車道と西住みほに対する評論」とでもいうか、アンチテーゼとして逆算された存在として今作や主人公がデザインされている感じがします。戦車道に対する強襲戦車競技(タンカスロン)、西住みほに対する鶴姫しずか。

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「ガールズ&パンツァー リボンの武者」16巻より(野上武志/鈴木貴昭/KADOKAWA)

主人公自体も相当アクの強いキャラなんですけど、最終巻とかもう主人公がずっと西住みほのことしか考えてねえもんな。カメラも登場人物たちの意識も作者の意識もずっと西住みほの方を向いていて、主人公しずかの影が薄い最終巻というか、そもそもしずかは狂言回しではあっても主人公ではなかったとでもいうか。MOBが主人公に挑む物語だったとでもいうか。

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「ガールズ&パンツァー リボンの武者」16巻より(野上武志/鈴木貴昭/KADOKAWA)

いろんな意味で、らしい、本懐を遂げた完結だったかな、と思います。

昨今「ウマ娘」が人気で、ヤンジャン連載中のオグリキャップのスピンオフ作品「ウマ娘 シンデレラグレイ」も話題ですけど、

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その作者が先日こんな発言をしていました。

本編の登場人物たちが魔王のように凄みを効かせた存在として描写され、スピンオフ主人公にラスボスとして対峙する構図や演出というのは、「リボンの武者」が起源というわけではないんだと思いますけど、影響を受けた作品がこれからたくさん生まれるだろうなーと思います。

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「ガールズ&パンツァー リボンの武者」16巻より(野上武志/鈴木貴昭/KADOKAWA)

強烈に熱くてかっこよかったもんなー、この漫画。

 

 

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