ゲームセンター、特に格闘ゲームに小〜高の青春を捧げた少年少女のボーイミーツガールを描いた「ハイスコアガール」の、
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内容以外に作品のメタにもトラブルに見舞われ紆余曲折ありつつ大団円にたどり着いた名作の、まったく予想もしてなかった続編。
まったく予想もしてなかったということは、期待もしていなかったということで、ちょっとびっくりしましたね。
ヒロインは前作の「アテ馬ヒロイン」だった日高小春。サブヒロインながら健気に一生懸命、報われない恋をしてて、人気ありましたね。自分も好きでした。
舞台はあれから10年以上の後、日高小春は28歳。母校である中学校の教師を務め、一般的に学校生活で抑圧される傾向のあるゲーム(「ゲーミングお嬢様」除く)を、抑圧し取り締まる側になっていた…
思い通りに行かない教師生活に鬱々とする小春の教師生活、心が通わない生徒たち、不気味な保護者、強権的でシステマティックな上司の校長、他人の顔色を伺うように教師生活を送る小春。
何を描きたいんだろうか。
と1〜2巻の間、ずっと疑問に思っていたんですけど、今巻で得心がいったような気持ちです。
日高小春を描きたかったんですね。って、当たり前だろっていう。
前作が紆余曲折ありながら大団円で完結した際、小春は脇役、「負けヒロイン」として彼らを見送る立場だったんですけど、おそらく初めて青春ラブコメを描いたんであろう作者にとって、小春をどう遇するかというのは相当な苦渋の決断だったんじゃないかと今更にして思います。
読者もそうだったもんね。みんな小春好きだったもんな。
「負けヒロイン」をどう遇するか、というのはラブコメ作品の永遠の課題ですが、続編ものの「美味しいところ」を存分に活用しつつ、こういうやり方があるのかと。
「負けヒロイン」なんかでは、なかったんじゃないかと。
「あの最終回」の後、小春に、そしてハルオに何があったのか。次巻で本格的に語られるんでしょうか。
刮目して待ちますよ、ええ。
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