
『MFゴースト』は『頭文字D』と同じ世界観。

『MFゴースト』22巻より(しげの秀一/講談社)
あっちが基本的に90年代を舞台にした作品であるのに対し、こっちは202X年が舞台の続編という位置づけです。大体20〜30年後?という感じ。前作の登場人物たちがおじさんになって脇役で大量に登場。
前作主人公の藤原拓海も、本人は登場こそしないものの、主人公の師匠としてやたら名前がたくさん登場。
国産車での公道マッチレース(脱法)だった前作に対して、今作は海外製のゴージャスなハイエンドスーパーカーが公道グランプリレース(遵法)を繰り広げるという、クルマ好きには眼福な作品。

『MFゴースト』22巻より(しげの秀一/講談社)
レースシーンパートは基本的にはクルマがグルグル走って解説やドライバー自身がブツブツ言ってるだけの漫画なので、そういうのが苦手な人はやめときましょう。
かっこいいレースシーンと、小出しにされる大ヒット作『頭文字D』のキャラ達の気になる後日談、この2つの撒き餌に寄ってきた硬派な読者たちに、作者の個人的な趣味嗜好であるところのラブコメを無理やり読ませるという、訳のわからない漫画になってきましたが、現にレースシーンはかっこいいし、藤原のその後は気になるし、個人的にはラブコメも大好物なんで全然構いませんがw

『MFゴースト』22巻より(しげの秀一/講談社)
シーズン、残すは最終第5戦のみに。
作品の縦軸が表に裏に複数、
・公道レース「MFG」の年間シーズン(全5戦→4戦を消化)
・主人公・カナタとメインヒロイン・恋のラブコメ
・主人公・カナタの今シーズン終了後の身の振り方(英国に帰国? 日本に残る?)
・メインヒロイン・恋の今シーズン終了後の身の振り方(遠恋? 渡英? 進学? 芸能デビュー?)

『MFゴースト』22巻より(しげの秀一/講談社)
・前作主人公・藤原拓海の影(今作で登場することはあるのか)
・高橋涼介が設計・設立した公道グランプリレース「MFG」の真の目的
・第5戦の解説・高橋啓介が語るMFGの本質
などなど。
第5戦の解説を務める啓介が、「MFGの謎」をだいぶ喋ってくれて、巻きが入ってる感じに。

『MFゴースト』22巻より(しげの秀一/講談社)
レースは王者ベッケンバウアーが序盤のスランプの中、カナタが先頭に躍り出る展開に。
最終戦だし、このまますんなり逃げ切る展開には…と思ってたところに案の定のアクシデント発生。
最後は奇跡の走りを見せないと盛り上がらないですしね。
ということで、巻末の次巻予告で「最終巻」と告知されています。

『MFゴースト』22巻より(しげの秀一/講談社)
『頭文字D』が48巻完結だったので、大体半分ぐらい。
まあ、『頭文字D』、長すぎでしたけどw
『MFゴースト』は一旦締めて、タイトルを変えた再・続編に繋ぐのか。
『頭文字D』から続く系譜は次巻で終わるのか。
それとも次回作は完全新作か。
ちなみに作者のしげの秀一は66歳とのことです。
ja.wikipedia.org
出世作の『バリバリ伝説』、1983年連載開始ですもんね。
まあ、世の中には1976年から連載開始した漫画作品を、
aqm.hatenablog.jp
ja.wikipedia.org
90歳になった今でも年イチで新刊を出し続ける漫画家もいるっちゃいるんですが。
aqm.hatenablog.jp
aqm.hatenablog.jp