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#幼女戦記 20巻 評論(ネタバレ注意)

サラリーマンがリストラ逆恨みで殺されて成仏の際に神に反抗した罰で、近代欧州っぽい異世界、WW1前のドイツそっくりな帝国の魔導師の素質持ちの女児に転生。

戦勝と栄達と安穏な後方勤務を夢見つつ、少佐の階級、エース・オブ・エース「白銀」「ラインの悪魔」の二つ名、第二〇三遊撃航空魔導大隊大隊長として、戦場の空を支配する主人公ターニャ・デグレチャフ11歳。

前巻の感想に

TVアニメの最終回に相当するエピソード。個人的なことですが、原作・劇場版を未体験の自分が知っている「幼女戦記」はここまでになります。

と書きましたが、まだ更にTVアニメ最終回相当の話が続きます。アニメの記憶がちょっと飛んでた。

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「幼女戦記」20巻より(東條チカ/カルロ・ゼン/KADOKAWA)

1冊かけてやるだけでも相当じっくりなのに、2冊に渡るというもの凄い密度。

TV版に追い抜かれ、追いかける形になったコミカライズが、尺のアドバンテージを活かした情報量の多さ・密度の違いでTV版視聴者済みの読者にも楽しめる、幸福なコミカライズ。

今巻で完全にTVアニメ化されたところまでをカバーし、というか見たことのないシーンまで含んで、公式に「第一部 完」とされています。

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「幼女戦記」20巻より(東條チカ/カルロ・ゼン/KADOKAWA)

数日前にAmazonの商品概要を覗いた際、「第一部 完」との記述を初めて見て、あれ、もしかして東條チカが作画から離れるのかな、と思いました。ラノベやなろうのコミカライズで部や章が変わるとコミカライズの作画者が交代することは稀にあります。

以前の感想にも書きましたが、これだけ描ける漫画家を他人の原作のコミカライズに何年拘束することが許されるんだろうか、とずっと思っています。

別にコミカライズを低く見ているつもりはなく、現在進行中のコミカライズを見渡しても「化物語」の大暮維人、「銀河英雄伝説」の藤崎竜、「アルスラーン戦記」の荒川弘など、終わりの見えないコミカライズにいま現在もキャリアを捧げている名手はたくさんいます。

ただ彼らは既に自分の作品で名を成したベテランと言っていい作家で、なぜか未だにWikipediaさえ見当たらない東條チカとは事情が異なります。

そうなんですよね、Wikipediaすらないんですよ。私はこの漫画家のことを全然まだ知りません。

原作のカルロ・ゼンはコミカライズの作画ガチャで出版社またぎでSSRばっか引くバカヅキで「運営のチートなんじゃねえか」と有名で、「幼女戦記」はその長女格ですが、どこでどうやってこの爆速・高クオリティの作画担当を見つけてきたの?

 

幸いなことに、今巻のあとがきに作画者のお別れの言葉があるでもなく、Twitterを見る限りでも

第二部以降も続投してくれるっぽくて、私の心配は赤の他人の余計なお世話のまったくの喜憂だったようで、一安心です。

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「幼女戦記」20巻より(東條チカ/カルロ・ゼン/KADOKAWA)

私は「幼女戦記」の原作を読みません。東條チカのコミカライズ版を読む楽しみが減ってしまいますから。

次巻から今度こそ正真正銘の「私の知らない物語」、世界大戦編です。とても楽しみです。

 

幼女戦記(20) (角川コミックス・エース)

幼女戦記(20) (角川コミックス・エース)

  • 作者:東條 チカ
  • 発売日: 2020/12/26
  • メディア: Kindle版

 

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