#AQM

I oppose and protest the Russian invasion of Ukraine.

#アビスレイジ 2巻 評論(ネタバレ注意)

師匠の跡継ぎとして道場で修業する盲目の武術少年・忍、現れた道場破りに師匠を殺され自身も惨敗し許婚だった師匠の娘も拉致され、復讐を誓って自らを鍛えて3年経ったある日、復讐相手の使いの者が迎えに、連れて行かれた先は凶悪犯を多数収容した非合法の孤島の監獄、脱出するには囚人同士の殺し合いを生き延びなければならない状況で、「所長」となった相手への復讐と拉致された恋人の奪還を目指す。

前巻で100ポイント達成した東堂が卒業試験に天上と対決。真剣の東堂vsサバイバルナイフの天上。Aブロックの引きこもり空手家"拳聖"遠藤vs"盲目の死神"忍。ヤクザ・佐々木の奮闘。"巨山"淀川vs"興行師"貴美島。淀川一派vs忍に、興行師の策。

監獄内の大物たちの素性が明らかになりつつ、主人公・忍の弱点も明らかに。

相変わらずおかしなテンションでお送りする格闘漫画。
剣道三倍段とは一体なんだったのかという天上の強さ。修羅の門かよ。竹刀と真剣の違いの能書きをぜひ全文読んでみたい。

忍の2つの弱点のうち「光よりも遅い」はともかく、もう一個のビジュアルのしょうもなさときたらw

美琴は自意識あるっぽいけど忍が来てることはわかってんのかね?

 

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#キラキラ! 1~5巻【完】 評論(ネタバレ注意)

年末年始で新刊が発売されないので、過去に発表された名作を読み返します。
今日は「キラキラ!」です。

『キラキラ!』(kindle版)5巻より(安達哲/講談社)

週刊少年マガジンというメジャー誌に1989年から1年半に渡って掲載された作品なので、マイナー扱いは失礼かもしれません。しかし古い作品で、必ずしも作者の代表作と目されてはいないため、少し概要を説明する必要があるかもしれません。

作者は「さくらの唄」「お天気お姉さん」で著名、「バカ姉弟」で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した安達晢で、彼のデビュー2作目にあたります。

私事ですが数年前に手持ちの漫画を、可能なものはすべて電子書籍に置き換えようとした際に、電子書籍化されていなかったこの作品も誤って手放してしまいました。Amazonにkindle化要望を出しつつも、結局は待ちきれずに今年の春の引越しの際に書籍版を買い戻したのですが、割とその直後にkindle化されました。

『キラキラ!』(kindle版)4巻より(安達哲/講談社)

大雑把に言えば自分の友人たちが有名なバンドやアイドルたちだったら、という思春期にありがちな妄想(自身が有名人ではないところがミソです)をドラマチックに膨らませた作品と紹介できるかもしれません。しかしそれで片付けるには、この作品の持つメッセージは私の心の少々深いところに刺さり過ぎました。

もっと大雑把に言えば、青春文学の金字塔である漫画です。

『キラキラ!』(kindle版)5巻より(安達哲/講談社)

荒々しく簡略化されて描かれた線はまるで初期の岡崎京子の作品のように、時にアーティスティックであり、時にポエティックであり、時にエロティックであり、時にバイオレンスです。

公式な区分けではありませんが、構成はおおよそ旧の単行本で5冊をかけた第一部、3冊をかけた第二部に大別することができます。

『キラキラ!』(kindle版)5巻より(安達哲/講談社)

立身志向で仕事人間の父親を持ち、冷え切った家庭で育った慎平は、進学高に通いつつ毎日に退屈しています。ある日、友人の誘いでTVドラマのエキストラのアルバイトに参加した慎平は、現場で天使のような美少女と出会います。芸能事務所のスカウトに唆されたこともあり、また慎平は女好きなので、芸能科を擁する青晶学園のその芸能科に、美少女を追って短絡的に転校します。芸能科のアイドルやタレントの卵たちに囲まれて、慎平の少々ウェイ系な楽しい高校生活が再出発しました。

『キラキラ!』(kindle版)2巻より(安達哲/講談社)

慎平が見初めた、髪が長く、煙草を吸い、酒を飲み、少し不良っぽい「はすっぱ」な少女・恵美里は、少しずつ慎平と心を通わせながら、やがて日本を制覇するアイドルとしてスターダムを駆け上がっていきます。

芸能科に対する圧力を少しずつ強めていく学園側、恵美里の「昔の男」の影。
やがて慎平の楽しいはずの高校生活は、恵美里のスキャンダルと一人の少年の死、そして青晶学園自体のスキャンダルによって悲劇的なカタストロフを迎えます。

『キラキラ!』(kindle版)4巻より(安達哲/講談社)

ここまでが第一部です。

第二部はカタストロフ後が描かれます。まるで長いエピローグのように、慎平の目も恵美里の目も、ここではないどこかを退屈そうに見つめています。
芸能科は消滅し、友人たちは恵美里を含めて全員学園を去り、慎平は数少ない「芸能科の生き残り」として無気力な高校生活を送っています。
悲劇的な過去を背負った彼に憧れる「一般人」の同級生の女の子や、その従姉妹の優等生、彼女に憧れる陰気な少年などに話の焦点は移りますが、最終的に慎平が主人公としての地位を取り戻します。

『キラキラ!』(kindle版)4巻より(安達哲/講談社)

優等生と陰気な少年の話はまた少し異質です。それはいじめ問題に踏み込んだようにも見えながら、精神的なSMの話のようにも見えます。本来なら別の作品にするつもりだったプロットを、好きすぎてこの作品にぶち込んだ、と作者は語ります。後の作品にも繋がる、こうしたある種の変態的な性愛や暴力性の描写は、作者が背負った業のようにも感じます。

私は、この作品には恋、友情、暴力、セックス、反抗、嫉妬、栄達、虚栄、スキャンダル、別離、再会、自己実現、承認欲求、自己陶酔、青春期に特有のありとあらゆる煩悶と妄想が身も蓋もなく混沌として詰まっているように感じます。

『キラキラ!』(kindle版)4巻より(安達哲/講談社)

第二部の慎平は悲劇的な過去を持つ、無気力で枯れた人間として描写され、まるでハードボイルドの主人公のようなダンディズムとナルシシズムさえ漂わせます。そして帰ってくる恵美里。彼女が語る慎平への深い愛情。

高校三年末期のあの特有の、気温が低く乾き、晴れ晴れとした寂しさの季節を過ぎた最終話、エリートとして将来を嘱望され仲間に囲まれていたはずの慎平は、突然、夜の暗闇の中、神との対話を迫られます。あるいはそれは作者との対話だったのかもしれません。

『キラキラ!』(kindle版)5巻より(安達哲/講談社)

 

青春を、人生を、達観しあるいは諦観し、それを慎平に対しても迫る神に対し、彼は声を枯らして反抗します。

そんな彼に別の声、彼の天使の声によって物語は終わります。

「大丈夫よ」

「ずっと一緒よ」

『キラキラ!』(kindle版)5巻より(安達哲/講談社)

慎平と恵美里の2人が大好きな読者である私にとって、それはまるで福音のように響きます。

思春期だった私はこの作品を、作者が魂を彫刻刀で荒々しく削ってインクに溶かして描いたような漫画だと感じました。まるでこの漫画が自分の一部になったような感覚が未だに消えず、読み返すたびに私の感情を前後に、上下に、左右に、激しく揺さぶります。

『キラキラ!』(kindle版)5巻より(安達哲/講談社)

今回、紙の書籍版に重ねてkindle版を買い求めましたが、最終巻末の作者の短く印象的なあとがきが収録されておらず、また恵美里の最後のセリフがほんの少しだけ変えられていました。そのせいで私は単行本をブックオフに売り払うわけにはいかなくなり、それは一生私の本棚に納まることになりました。

連載のリアルタイムの少し後、多感な思春期の頃にこの漫画に出会えたことに、私は今でも深く感謝しています。

 

キラキラ!(1) (週刊少年マガジンコミックス)

キラキラ!(1) (週刊少年マガジンコミックス)

#ガラスの仮面 34~35巻 「紅天女」 評論(ネタバレ注意)

舞台「忘れられた荒野」のジェーン役で見事、日本演劇協会最優秀演技賞を受賞し、「紅天女」候補に生き残ったマヤ。

その過程で「紫のバラの人」の正体が速水真澄であることに気づき激しく動揺する。

「紅天女」の製作は病身の月影先生から全日本演劇協会に管理が委託され、主演以外のキャストの一次審査・二次審査。各配役、演出家までがそれぞれ2名に絞られ、3次審査は各演出家チームに分かれての試演による選考に。

鬼才・黒沼の演出のもと、マヤ、相手役に桜小路の「忘れられた荒野」チームに。
一方の亜弓は演出・MOB小野寺、相手役は雑魚い大物俳優のおっさん。

試演の本格的な稽古を前に、マヤ・亜弓の両名は「紅天女」の初期レッスンのため、月影先生の療養先、奈良の山深い「紅梅村」、人呼んで「紅天女のふるさと」に赴くことに。

亜弓さん「天才の相手はツラいわー」とママとマヤに愚痴りまくり。桜小路の仏師修行。メンヘラ化し始める速水の婚約者。火・水・風・土を表現する基礎レッスン。闇属性のレッスンもした方がいいんじゃないか。おああーーーっ。

意外と情報量多くて字数が…

(感想)愚痴る亜弓さん可愛いけど、亜弓さんチームのメンツが雑魚すぎて可哀想。

 

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#であいもん 6巻 評論(ネタバレ注意)

京都の老舗の和菓子屋の実家にバンドの夢を諦めて?帰ってきた跡継ぎ息子と、実家が事情あって預かってる小学生の女の子を軸にした和菓子屋さんの日常もの。年末の12月29日にお疲れさまです。

元カノや片想いの女子高生や隠れ女装男子と「ハーレムものかよオイ」といいたくなる脇役たちに負けないツンデレ小学生のヒロイン力。和菓子+父娘もの+職人+京都の四季+ラブコメ少々という感じ。

「であいもん」6巻(浅野りん/KADOKAWA)

一果の二者面談。案の定、代理で和が出席。同級生の両親が学校で大喧嘩。

和の父ちゃんと母ちゃんの出会いの思い出話。ハゲの父ちゃんはリーゼントで、母ちゃんは聖子ちゃんカットだった。

一果と同級生の男の子の運動会勝負編。人類を滅ぼす戦闘サイボーグの顔をする小学生ヒロイン。

旅に出てる和の婆ちゃん恐怖のカミングバック。

和の元カノ佳乃子、和との出会い回想編。

京都市営地下鉄イメージキャラ(太秦萌とか)とのコラボ漫画。

「であいもん」6巻(浅野りん/KADOKAWA)

和の帰還と一果との出会いから季節が一周した頃合い。日常と回想の1冊。父ちゃんと母ちゃんの出会いのエピソード、いいじゃないの〜。

最初の頃に比べて一果の喜怒哀楽がだいぶ表に出るようになって、日常コメディのヒロインっぽくなってきましたね。

 

であいもん(6) (角川コミックス・エース)

であいもん(6) (角川コミックス・エース)

  • 作者:浅野りん
  • 発売日: 2018/12/29
  • メディア: Kindle版

 

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#麻衣の虫ぐらし 来夏と美津羽の特別編 【完】 評論(ネタバレ注意)

「誰かさんを独りぼっちにしないで済んで」

「本当によかったわ」

エロ漫画絵師から断筆、9年の休止を経て一般漫画で活動再開した雨がっぱ少女群の復帰作「麻衣の虫ぐらし」の最終巻2巻が先日発売されましたが、そのスピンオフにあたる作品。

3話収録、表紙含めて40ページほど、お値段税込で216円、本編で脇役だったお嬢様の来夏と、2巻でやや唐突に登場したパートナーの美津羽が主人公。
来夏と美津羽は恋人同士であることが、既に本編中でカミングアウトされています。

その2人を主人公にした短編なのですが若干ホラータッチで物語は始まり…何を書いてもネタバレになりますね。
物語の軽重は主観によって変動しますが、スケールだけで言えば本編よりよほど大変なことが起こっている気がします。

手塚治虫、藤子不二雄、高橋留美子、西森博之、西尾維新、施川ユウキ、その他多くのフィクション、あるいは神話や伝承で、ややもすると陰鬱に、あるいは悲劇的に描かれがちなテーマですが、最後はポジティブに描かれます。

決して独創的なストーリーではありませんが、短編にまとめて最後にあの笑顔を持ってくる構成、もっとこの人のいろんな作品を読んでみたいと思いました。

 

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#ガラスの仮面 31〜33巻 「紫の影」 評論(ネタバレ注意)

紅天女に向けて月影先生の出した条件、芸術大賞or日本演劇協会最優秀演技賞をクリアする最初で最後のチャンスに、鬼才・黒沼監督、若手のホープ・桜小路くんと組んで臨む舞台「忘れられた荒野」、ジェーン役。

事務所の政略と圧力や黒沼監督のパワハラで予算と大量の役者を失った一座。紫のバラの人の援助とアホの黒沼の秘策でなんとか公演にこぎつける。

マヤはなんでブルマで稽古してますか。

プロモーションに難儀するも、業界のパーティ席上で速水真澄がマヤに喧嘩を売る、今で言う「炎上」の火付け役を買って出た結果、大きな話題に。

大注目と台風の嵐の中、鬼才監督と天才女優の本領発揮の舞台の幕が上がる!

舞台を見つめる亜弓さん。紫のバラの人が犯した致命的なミス。姿を現した月影先生。大都芸能創立の秘密。鬼才・黒沼が見せる「芝居の可能性」への挑戦とは。マヤは日本演劇界頂点のビッグタイトル獲得なるか。病に倒れ心停止する月影先生。

まー黒沼無双回。マヤがいるとはいえ、速水の援護があったとはいえ、自分でトラブル起こして自分で大逆転。

次巻より、サブタイトルこそ変遷すれど永い永い「紅天女」編に突入。

何が怖いっていま現在も終わってないんだよね…

 

ガラスの仮面 31

ガラスの仮面 31

 

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#猫のお寺の知恩さん 9巻【完】 評論(ネタバレ注意)

「けど俺、知恩さんのこと、す」

「やめて。おねがい…聞きたくないから。」

都会の実家の親との生活から離れたくて県外の高校に進学、田舎の遠い親戚のお寺に下宿することにした男の子・源。ボロい小さなお寺にいたのは大叔母さん(ばあちゃん)と1匹の犬とたくさんの猫と、幼少期に一緒に遊んだ今は19歳になったいとこの従姉の知恩ねーちゃんだった。

ラブかどうかすら定かじゃない、親戚のきれいなお姉さんへの憧憬と日常を描いた穏やかでユルい一つ屋根の下ラブコメ。

親戚の3つ?年上のお姉さんと一つ屋根の下ラブコメも今巻で完結です。寂しいね。
源がお寺に来て1年が過ぎ、高校2年に進級。

お寺を継ぐ決意をした知恩さん、東京の大学に進学することを決める昼間。源の進路は…そして3年?後。"まゆげ"も大きくなりました。

絵と間と最低限のセリフで静かに惹かれ合う心象の機微を見せる日本映画のような描写。最終巻らしく色々なあれこれはあれど、この漫画らしく穏やかにユルく終わりました。

「源ちゃん。」

「ん?」

「一生のおねがい、 長生きしてね。」

「うん。」

前作、今作と2作続けて静かな良作ラブコメがヒットした作者。次回作も楽しみにお待ちしています。

 

猫のお寺の知恩さん(9) (ビッグコミックス)

猫のお寺の知恩さん(9) (ビッグコミックス)

 

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#麻衣の虫ぐらし 2巻【完】 評論(ネタバレ注意)

伝説のエロ漫画絵師が9年ぶりに復帰して描く、美少女+農業+虫うんちく+軽く片想い百合のヤンデレギャグ有りの日常もの。エロはなし。

高卒入社1年目でリストラされて無職の麻衣が、余命宣告された爺ちゃんの代わりに農園を営む菜々の農作業を手伝う話。益虫、害虫などの虫にまつわるうんちくエピソード中心。

今巻で完結。

2巻で完結、というと、一般論として1巻のセールス振るわず打ち切りなのかな、という印象だけど、本作は描きたいことを描ききって完結したように見えますが、どうでしょうか。

前巻の最後で畑で亡くなった菜々の祖父。祖父の葬式を機に、一人で悲しみを整理する時間が必要だろうと、ほんの少しの間、菜々と少し距離を開けようと考える麻衣。しかしこの判断が裏目に出るのだった…

虫にまつわる日常を重ねながら、主人公2人の意外な過去の回想シーンも交えつつ。
甘々なハッピーエンドで話は終わりますけど、短いつきあいながら2人のことがとても好きになっていたので、とても満足。

絵も非常に達者で、読みやすくコンパクトにまとまった日常+百合の良作だと思います。
ホラーは少々苦手なので、私が読みやすいテーマでまた描いてもらえると嬉しいです。

 

麻衣の虫ぐらし(2) (バンブーコミックス)

麻衣の虫ぐらし(2) (バンブーコミックス)

 

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#ガラスの仮面 28〜30巻 「紫の影」 評論(ネタバレ注意)

亜弓さんが一人芝居「ジュリエット」でアカデミー芸術大賞を獲った際に、月影先生がマヤに出した条件が

「2年以内に同等の賞(芸術大賞もしくは日本演劇協会最優秀演技賞)を獲れれば、
 姫川亜弓共々、紅天女を演じる女優のコンペの挑戦権を与える。
 獲れなければ姫川亜弓に決定する。」

というもので、一度は追放された演劇界に復帰する、前巻「ふたりの王女」終了までに作中で約1年半が経過。
ので、紅天女への挑戦権へのマヤの最初で最後のチャンスが次の舞台。

「ふたりの王女」での姫川亜弓にヒケをとらない好演で、マヤに演劇・TV・映画と大量のオファー。マヤが選んだ作品とは。

ここまで影が薄かった舞台の演出・監督に初めてスポット。意外と長いつきあいになる鬼才・黒沼監督、共演者には初めて桜小路くん。
万全の体制で臨んだはずの舞台の思わぬ落とし穴、黒沼の起死回生の秘策。

平行して月影先生が療養のため失踪、速水真澄とマヤの一瞬のロマンス、速水真澄の見合いが同時進行。

良くも悪くも作品全体に大きな影響を与える人物たちが、一見MOBっぽく新登場する「紫の影」前編。

逆境と貧乏をアイデアと才能と乗り切るいつものマヤ。わんこモードが大変可愛い。

 

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#上野さんは不器用 5巻 評論(ネタバレ注意)

中学の科学部を舞台に、妄想力豊かだけど照れ屋で素直になれない乙女でヘタレでツインテな上野さんが、キテレツ発明品の実験と称して好きな後輩の男の子に合法?的にちょっとエッチなスキンシップを迫って撃沈するエロギャグ発明ラブコメ。

後輩の男の子の田中くんはラノベの鈍感主人公を更に100倍ぐらい、ちょっと頭がアレなレベルで鈍感。

基本無口で第三者的に2人を見てるだけだけど、ヤバくなったら止めに入るツッコミ役メガネ女子・山下さん。

徐々にサブキャラ増やしつつも、基本3人で進行、エロギャグだけどエロじゃないサジ加減。

作者の頭がだいぶアレというか吹っ切れてて、静と動・ローテンションとハイテンションの緩急が「クスリやってんのかな?」と心配になるレベル。

「彼とカレット。」の作者さん、サブで出てくる脇役の女の子たちがみんなすげー可愛い。まあ、ギャグ担当・顔芸担当で大半のコマで赤面しながら顔面崩壊してる上野さんが一番可愛いんですけど。

今巻の発明品は「触ろうとしてもお尻触れないパンツ」「食べられるお餅製ブラパッド」「使用済みパンツから飲料水精製装置」「絶対形状記憶ずり落ちない靴下」など。

夜中になに書いてんだろうな俺。

#はじめての猫 2人編【完】 評論(ネタバレ注意)

「この あたたかさと 極上の幸福感」

「知ってしまうと」

「近すぎたって いいんじゃないかって」

「それで傷つけあうことになっても」

「いいんじゃないかって」

いくえみ綾が「漫画家は猫を飼うと猫を描くのが下手になる」とどこかで書いていて、なんでも愛情こもりすぎてもっと可愛く描こう、もっと可愛く描こう、で余計変になっていくんだそうです。
こちらの作者さんは猫飼いのベテランさんっぽいですけど、猫の描写が大変上手で、可愛く描けてます。

11月20日の記事で触れた「2人編」がようやくkindle化。

前回、付き合いで訪れた譲渡会で衝動的に仔猫を引き取り「ナッカ」と名付けて、人生で初めて猫と一緒に暮らし始めた医療機器メーカー勤務の江衣子さん。

今回は、同窓会で再会した同じく猫飼いの江上くんとお付き合いを始めて、から、今巻最後で結婚して一緒に暮らし始めて、彼の猫「シマ」と彼女の猫「ナッカ」がご対面して仲良くなるまで。

一緒に暮らし始める2匹の猫を仲良くさせる意外な裏技。

この漫画を通して描かれたとおり、猫の個性も千差万別なので、どの猫にも通じる方法ってわけでもないんでしょうけど、ナッカとシマが仲良くなってよかったです。

 

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