#AQM

I oppose and protest the Russian invasion of Ukraine.

#三ツ星カラーズ 6巻 評論(ネタバレ注意)

最初読んだ時は「苺ましまろ」のパクリかと思って、同じ「月刊コミック電撃大王」掲載だし不正にパクったわけでもないだろうけど、なんだ?と思ってる間に読んでみたら結構面白いと思ってたらアニメ化もされて結構好評。

上野の街を舞台に表紙の3人の女の子が「カラーズ」を名乗って街の平和を守ると称して遊んだり悪戯したりするだけの漫画。

抱腹絶倒のギャグ…もたまにあるんですけど、どっちかというと散文的な日常寄りでオチもフワッというかスンッとした落ちてないオチ多め。「苺ましまろ」と「よつばと!」の中間にあるような作品。そういえば「よつばと!」も電撃大王。

受け取り方もあるんでしょうけど今巻は特にその傾向が強くて「よつばと!」っぽく、ややもするとアートっぽく。
読みやすくて可愛くて楽しい、というただそれだけの漫画。
不思議と「読んでよかったなあ」「次巻も楽しみだなあ」ってなるんですよね。

オチやギャグの「必殺技」に頼らず1ページ1ページ、1コマ1コマでちょっとずつ「可愛い」「楽しい」を積み重ねてて、なんか再読したくなる。マジでクソガキが遊んでるだけの漫画なんですけど。

やはり、「可愛いは正義」、ということなんでしょうか。

 

三ツ星カラーズ6 (電撃コミックスNEXT)

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#かぐや様は告らせたい 同人版 1巻 評論(ネタバレ注意)

「この漫画は」

「本編であったらいいなと思うエロスピンオフである!!」

威張って言うことかw

「かぐや姫は告らせたい 同人版」ってなんだろう、連載前に同人誌でやってたパイロット版かな?と思って買って読んでみたんですけど、要するにヤングジャンプ本誌連載のラブコメのくせにちっともエッチな要素が出てこない「かぐや様」に業を煮やした編集が、エロ同人作家連れてきてブラありパンツありのちょっとエッチなスピンオフ描かせてみました。ということみたいです。

なにその角川ムーブ。「碇シンジ育成計画」かよ。

ラブコメのエロコメスピンオフってことで「To LOVEる」ほどもエロくない中途半端で微妙なさじ加減、絵もギャグも本編とは比べるべくもないんですけど、好きで同人描いてただけあって絵もテイストも頑張って本編に寄せて描いてはいます。買って開いて「あっ…(察し)」ってなった瞬間の期待値からすると意外と面白い。
薄い本は薄い本でも170ページあるけどエロさが薄い本というか。

いろいろ開き直った漫画なのでオススメはしないけど、馬鹿馬鹿しさを承知の上で後悔しない余裕がある方は。

値段が本編より高価なのはいかがなものかと思いますけどw

 

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#ペンギン・ハイウェイ 2巻 評論(ネタバレ注意)

森見登美彦の小説の、夏休み映画とメディアミックスのコミカライズ。原作出版は角川、コミカライズも角川、映画の配給は東宝。

観てねんスよね、映画。ジャンルはなんだろな、ジュブナイルSFミステリーとでも言うか。

知性と努力に強いプライドを持ち、歯科医院のお姉さんに片想い中の小学生・アオヤマくん。ある日の集団登校中、空き地にたむろする大量のペンギンを目にして、生来の好奇心からペンギン出現の謎を解こうと、友人たちと研究に取り組む。

ペンギンの出現に深く関わっているっぽいお姉さんの謎の能力。

その頃クラスメイトの気が強い女の子・ハマモトさんは給水塔の森で宙に浮かぶ巨大な水の球体「海」を発見していた。

ペンギン、お姉さん、海。時間転移、謎の怪物。

小説や映画でパッケージされた物語なので、上映途中にスクリーンから出てきた人に「面白かった?」って訊いてもよくわからないが如く、漫画で途中まで読んでも面白いかどうか相変わらずよくわかんねッス。
思わせぶりな伏線張りまくりな感じが近年の浦沢直樹作品っぽさ。

「折り返し点過ぎた」とのことで次巻か次々巻で完結かな。
映画が好評だったし拡げた風呂敷も綺麗に畳んでもらえるだろうと期待。

 

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#スナックバス江 3巻 評論(ネタバレ注意)

「…殴ったね」

「いま殴ったよね…?ねぇ?」

「えっちょっとまって…殴ったね!?」

「親父にも殴られて裸同然で家の前に放り出されたことがあった…!!」

知らねえよ。

アムロとブライトさんのパチモン登場。あの名シーンを中途半端に再現。

氣志團のボーカルみたいな婆さんと金髪の明美が営む、札幌・すすきのから数駅先の場末のスナックを舞台にした1話8ページのフリーダム系ギャグ漫画。だいぶ好き。
絵が中途半端にヘタウマで、萌えのなり損ないみたいな明美さんクズかわいい。

はてなーだ、とまでは言わないですけど、Twitter等を通じてネットの揉め事や炎上をよくウォッチしてて、ネット時事ネタや定番ネタが多め。
常連客・森田の非モテ話多いなw

濃い味付けでウザいキャラが大量に出てくるナンセンス・シュール系の会話芸ギャグ、あまり間を置かずに畳み掛けるスタイルなので、スナックが舞台の割に癒し要素なく、単行本で読むとだんだん「面白いってなんだろう…」ってなってドッと疲れる。

「ピューと吹く!ジャガー」をイッキ読みした時のあの感じというか。

読み方としてはヤングジャンプ本誌で一話ずつ、箸休め的に読むのが一番正しい読み方なんだろうと思う。

 

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#ゆるさば。 2巻 評論(ネタバレ注意)

ある日突然、料理上手のお父さんと高校生と中学生と小学生の娘3人を残して人類が消失した、廃墟ロマン・サバイバル。近作だと「地球の放課後」とか、辿っていくと藤子不二雄や手塚治虫に行き着くやつ。「山賊ダイアリー」要素も。

街は廃墟化・森林化して鹿や猪、野生生物も繁栄、謎解きも悲壮感もなくあんまり深刻にもならずにショッピングモールを独り占め、米軍横田基地でM4A1パクッて廃墟化した新宿までドライブでゴー、次々に便利アイテム手に入れてやりたい放題なサバイバル生活。

細田守映画っぽいキャラデザの可愛い女の子たちが終始水着でウロウロして目の保養、可愛いにゃんこも追加で登場。

今巻は緑に沈んだ新宿西口でキャンプ、水没した小田急前のバスロータリーで水遊び、仔猫が合流、スッポン鍋。
むかし初台に住んでたんでちょっと懐かしいw

自宅に帰ってバイク泥棒にポルシェ泥棒、ガソリンスタンドに給電して燃料問題解決、山羊と鶏ゲットで乳製品と卵が解決、自家製アイス。

姉妹でバイクで出張って川魚釣り、ヤマメの塩焼き、山羊の乳でバター製作、ニジマスのバターソテー。

見た目可愛いけどやってること割りとヒャッハーなのウケる。ひたすら楽しそうw

 

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#大砲とスタンプ 8巻 評論(ネタバレ注意)

「そいつ(勲章)が手に入ったのはまぐれさ
 俺がまぐれで生き残ったからな」

「皆あの橋で死んだ」

「俺は何もしてない 弾が当たらなかっただけだ」

「そいつは皆の墓なんだ」

近代欧州をモデルにした架空戦記、軍や戦争を「そこにある日常」として可愛い絵で淡々とコミカルに。

キャッチフレーズは「私たちは書類で戦争してるんです!」。補給・経理・会計など。
兵站軍所属の女性中尉殿が主人公、ついたあだ名はタイプライター・ギャング。

輸送部隊の横流しマフィア、従軍司祭たち、勲章屋、生き残っただけの英雄、祖国から略奪する転向義勇兵団、反乱をでっち上げるエリート憲兵、戦争後の暮らしを語る兵士達。

今巻は
・2人の従軍司祭と消えた国宝画「聖戦の女神像」
・戦車殺しのスラーヴァとヴォルフ・フセスラヴィエヴィチ勲章
・略奪集団と化した寝返り義勇兵団と憲兵隊の陰謀
・要塞前広場の軍事パレードと新たな辞令、抗命の教唆

恋多き野良猫女・アーネチカ、ナイフ1本で3人秒殺処刑、一夜の恋人に捧げる命がけの復讐と別れの言葉。

終盤に重大な転機が一転、二転、三転、四転。次巻で完結っぽい。

身近に犠牲者が出ることも日常と化した前線で彼女たちが最後に見るものは。

 

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#くまみこ 11巻 評論(ネタバレ注意)

『ひびきは重大なことに気付いた』

「(私は)」

「(もしかして)」

「(好きなのか!?あいつのこと)」

『ただそんなことは当事者以外は皆知っていることだった』

東北の山深い「熊出村」で山神・クマ井の主として奉られる、人語を操るヒグマ・ナツと、娘巫女の女子中学生・まち。ロリで可愛いヒロインとモフモフの熊さんで癒されましょうな非日常設定の日常コメディ。あえて芯を外していくスタイル。

よしおとナツの古民家カフェ会議回。まちのメイドさん妄想など。

ロリとショタとクマの新キャラ登場&男の娘巫女さん回。あざといぞw

数少ないお年頃の男女として、村中が進展を見守る"よしお"と"ひびき"が泥酔お持ち帰りでセックスしたんじゃないか疑惑・村民会議。よしおの母親も出席。

ギャップ萌えを作り出しやすいギャルやヤンキー女子をヒロインにしたラブコメが一部で流行ですが、今巻はネコ系ツリ目三白眼ヤンキーツンデレスカジャン女子・ひびきのラブコメ力が主役の座を奪いかねない勢い。

2人が飲んだくれてラブコメしてる馴染みのラーメン屋の親父が読者代表でいい味出してる。

「おっさん なんてもの見せつけられてるんだろう」

「帰ってくんね?」

まったくだよw

 

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#3月のライオン 14巻 評論(ネタバレ注意)

「わたし…零ちゃんとおねいちゃん
 すっごくお似合いだと思うんですよねぇ」
んーーーーーーーっ

「ハチミツとクローバー」の、と形容するには時間が経ち、むしろこっちの作品の方が知名度が高くなった漫画達者の作者の、連載開始から11年が経つ情緒的で詩的な現作。

現実世界に藤井聡太という、漫画以上に漫画みたいな若手天才棋士が現れて、嬉しいやら大変やら。

実の家族を交通事故で亡くし、将棋のプロ棋士の家庭に引き取られ、その才能と情熱から実子たちを押しのける形で「棋士の子」として養父の寵愛を受け、史上5人目の中学生プロ棋士となり、一年遅れの高校進学を機に「家族」の空気を読んで隅田川沿いで一人暮らしを始めた少年・桐山零。

母を亡くし父が出て行き、下町「三月町」で祖父の和菓子屋を手伝いながら暮らす川本家のあかり、ひなた、モモの三姉妹。

零のプロ棋士としての戦い、学校生活、三姉妹をはじめとする周囲の人々との交流を描き、NHKでアニメ化もされているハートフルな競技&家族もの。

商店街の看板猫・マニーちゃんの系譜。

川本家でピーナッツの薄皮むき大会。

林田先生と島田八段のハゼ釣り。
「って言うか…島田八段」

「…はい 何でしょう?」

「あかりさんの事どう思ってますか」

零とひなたの高校の文化祭と、零の将棋の弟子・校長や教頭や林田が次々に暑苦しく闇落ちするアマ将棋「職業団体対抗将棋大会」。

自分探し回、バッチバチの将棋回、いじめ問題回、ラブコメ回、家族問題回、
巻によってガラッと色を変える作品ですけど、今回はドラマ抑えめの日常コメディ回。

これまで色々あって、これからも色々あるであろう登場人物たちに訪れた他愛なく刹那的な幸福な日々。
歳をとるとダメですね、こんな抑制的で他愛のないはずの巻ですら泣けてしまって。

零がこんな時間がずっと続けばいいと思うように、読者としてもずっと彼らのお話を読み続けていたいけど、零の高校3年の秋が過ぎていく。

「ハチクロ」以来の作者のファンには嬉しい嬉しいサプライズ付き。これはぜひ、読んでのお楽しみに。

 

3月のライオン 14 (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオン 14 (ヤングアニマルコミックス)

#ギフト± 14巻 評論(ネタバレ注意)

更正不可能な凶悪犯(元含む)を■■って生きたまま■■して■■売買ルートに売りさばくグループの、■■手術の天才の女子高生・環が主人公。読んでるとMPがガリガリ削れるグロくてハードでボイルドなサスペンス。一体■■して売りさばいて4千万。

20年前の少女■■組織疑惑、3年前の病院放火事件、移植手術を行う闇医者、恩人を探す環、事件を追う元刑事の探偵。

を縦軸に、デスノートっぽい大病院のボンボン・崇、商売敵の■■系の■■供給組織、女刑事、フリージャーナリスト、■■の工作員、環の元の心臓の行方と今の心臓の出どころ、二重スパイ、警察幹部、■■■■軍、再生医療、模倣犯、等。

同時並行で話が進みつつ、話がヒロインの環に還ってきました。

幼少期に母親を■して■■、■■■にして■った兄弟による「クジラ狩り」の模倣犯罪。■きたまま■■される強■■■犯。模倣犯を狩る環。生■■■■解■■れる模倣犯。

■■時に■■死した同級生。環を狙う少女■■組織の裏切り者。■■■■軍幹部との決着を決意した崇。

■■シーンが2回も入るエグい1冊。ヒロインがずっとイイ笑顔なのが更にエグい。

登場人物のほぼ全員が悪役のこの話、どう着地するんだコレ。

 

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#銀河英雄伝説 12巻 評論(ネタバレ注意)

田中芳樹の伝説的なスペースオペラ小説を「封神演義」の藤崎竜がコミカライズ。
原作2巻に相当、帝国の貴族連合vsラインハルトの内戦、リップシュタット戦役の終盤。

ラインハルトとキルヒアイスに訪れる決定的な悲劇のシーンは次巻に持ち越しに。

スペースオペラって昔から言いますけど、筋書き全部知ってて「どう演出されるか」「どう演じるか」を楽しみに観てるあたり、本当にオペラや舞台っぽい読み方になるね。

ファンが多く目立つタイトルなので批判も多そうですが、自分はキャラデザイン以外は気に入って読んでます。CGによる艦隊戦の描写もわかりやすく、液体金属に包まれたガイエスブルグ要塞もカッコイイ。

そのキャラデザインも何しろあの登場人数なので、1人の漫画家が描き分けるためには限界あるだろうな、と。

あ、あとやっぱり、ヤン・ウェンリーがちっとも出てこないとこもw

無い物ねだりと解った上で無茶を言えば、田中芳樹がいつだかのあとがきで書いてた「元のプロットではラインハルトとキルヒアイスの運命は逆だった」を再現したら、メチャクチャ荒れるでしょうけど「誰も読んだことのない銀河英雄伝説」が読めるなあ、などと無責任なことを思いました。

 

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#かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ 12巻 評論(ネタバレ注意)

「何気ない一言が こんなにも…」

「気取っても 格好つけてるわけでもないのに」

「こんなにも 魅力的だと思ってしまう」

「あと一歩 先のステップに進んでみたい」

ヤラレタ〜。ラブ要素薄めのギャグ巻だと思って油断してた〜。ブッこんできた〜。

名家の子女が集う名門学園の生徒会長・白銀御行と副会長・四宮かぐや。プライド高いエリート同士、美男美女同士の「告白した方が負け」。ミラクルジャンプからヤンジャン本誌への移籍を早々に勝ち取った稀代のラブコメメーカーによる恋愛マウント駆け引きラブコメ。

自分の中で連載現役ラブコメは「かぐや様」「ぼく勉」「五等分」が三強なんですけど、そん中で唯一本命ヒロインが最初から決まってる漫画。

海外留学を控え、文化祭までにかぐやが告ってこなかったら自分から告ることを決意する白銀。

「羞恥心を捨てる!!男らしくガツガツ行ってやる!!」

あ、イヤな予感しかしねッス。

白銀イケイケでかぐやアワアワ編、白銀の欠点について覆面せずに覆面座談会編。
白銀イケイケモードもあっさり終息、いつもの楽しいギャグ回続いてケタケタ笑ってたんですけど、

「私は」

「白銀御行が好き」

次巻はなんと来月、1/18だそうです。

 

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#ゴールデンカムイ 16巻 評論(ネタバレ注意)

「俺は 少女団のお荷物です…ッ」

「うまく…踊れない!!」

なんの漫画なんだよ。

明治40年前後の北海道が舞台、日露戦争の二〇三高地で超人的な活躍をして「不死身の杉元」と呼ばれたけど上官半殺しにしてクビになった元軍人とアイヌの少女・アシリパのコンビを主人公に、網走監獄の囚人たちの刺青に刻まれたアイヌの隠し大金塊の地図を巡る少々血生臭い冒険もの。

財宝を狙う陸軍第七師団とかヒグマとかジジイになった土方歳三とか永倉新八とかチンポ先生とかシャチとかと戦ったと思った3ページ後にいきなり野生グルメ漫画になって味噌をうんこだと思われたりする。

幕末の暗殺者で刺青持ちの「人斬り用一郎」を追う土方。

根室の地に人斬り用一郎 vs 新撰組副長・土方歳三、「京都」が再現される。るろ剣みたいなってきたでオイ。

一方、アシリパの身を追って樺太に渡った杉元、谷垣、月島、鯉登の4人。の前回の続き。

アシリパ探すよりは樺太中に名を轟かせて自分の生存を大々的に伝えた方が!と、ひょんなことから知り合ったサーカス団の公演に出演することに。

ということで、サーカス編。

いや、「ということで、」じゃねえよwwwマジで何しにきたのアンタたちwww

 

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#初恋ゾンビ 14巻 評論(ネタバレ注意)

「タロウが見ていたのは"おばけ"じゃない。」

「タロウが見ていたのは、悪魔。」

男子の成就しなかった初恋相手への妄想が一般に視えずにスタンドみたいに具現化される初恋ゾンビ、主人公男子は他人の初恋ゾンビが視えるようになった上、幼少期の初恋相手ベースに自身が無意識に生み出した初恋ゾンビ「イブ」と会話までできるようになったけど、イブのオリジナルが転校してきた上に実は男だったけど、実は秘密の男装美少女だった。

何を言っているのかわからねーと思うが。

秘密の男装美少女と幼馴染黒髪ポニテのダブルヒロインに、たぶん恋愛成就で消えちゃう「電影少女」のあいちゃん的な応援ポジションのイブ。

ハーレムラブコメの終盤の常で、主人公がヒロインを1人選ぶ、要するにそれ以外のヒロインをパージしていく悲壮感ただよう展開になるのかなと思ったんですけど。

今巻は、見えないにもかかわらず初恋ゾンビ・イブの存在に気づき始めている高IQの姉に、海外出張から帰国した父が語る、家系に隔世遺伝で伝わる「初恋の幻影が見える能力」。
ここにきて姉が重要人物に、サスペンス・ミステリーのようなスリリングな展開。

初恋ゾンビとはなんなのか、一気に核心へ。

 

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#古見さんは、コミュ症です。 11巻 評論(ネタバレ注意)

「もはやこれはチキンレース…!」

「告白チキンレースだね…!告白したほうが負け…!!」

「古見さんは告らせたいだね…!」

らめぇ。

前に「小学館のコミックスは電子書籍化が遅い」と嫌味を書いたんですけど、同じようなこと書いた人が多かったのか、今月あたりから紙書籍版と同時発売になりました。ありがとうございます。

清楚でクールな美貌を持ちながら重度の人見知りで他人とマトモに会話できず基本ジェスチャーと筆談の声優要らない系ヒロイン・古見さんと、平凡ながら温厚で優しい性格とぶっちゃけ隣の席だっただけの只野くんのコミュ障、じゃねえ、コミュ症ラブコメ。

ヒロインの人見知りがそれほど知れ渡っていないため、寡黙さと美貌が原因で周囲にいろいろ勘違いされるエンジェル伝説系。

GWの家族旅行でスンとしてしまってたら只野くん一家+なじみと偶然合流してしまう古見さん。

只野くんのパンチラに赤面する古見さん。そういうのいらねーから。

2人で天体観測に行って小屋で雨宿りする古見さんと只野くん。オイ、ラブコメみたいになってんぞ。

新一年生、四天王回。「今日から俺は!」かよ、とか思ってたらマジで「エンジェル伝説」ネタをやるんじゃねえよwww

 

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#五等分の花嫁 7巻 評論(ネタバレ注意)

「おバカな私にできることがあるんですか?」

「そうだ お前にしかできない仕事だ」

「もう足を引っ張るだけの私じゃないんですか?」

「ああ 今度は・・・お前がみんなの手を引いていくんだ!」

「・・・はい」

借金抱えた実家の家計を支える目的で貧乏秀才が割りのいい同じ高校生相手の家庭教師のバイト始めたら、教える相手は同級生・全員赤点・美少女な五つ子姉妹でしたな家庭教師ラブコメ。

五つ子設定を逆手にとって作者が同じ顔・同じ髪色のヒロイン5人用意したせいで序盤は圧倒的にヒロインの区別がつきにくいので、「女優ショート」「ツンデレあげは」「根暗ヘッドホン」「脳筋ぜかましリボン」「転校スター」など勝手なあだ名を命名しながら読むのオススメ。

前巻までの五つ子と主人公の6人の間の不和と不信も雨降って地固った勢いで5人全員それぞれに主人公に惚れちゃって、家庭教師の契約解除に反対して主人公と一緒にいるために、父親が用意したハイソでリッチなタワーマンション飛び出して、狭いアパートで5人雑魚寝で仲良く再出発。一致団結して期末試験に。

1巻の頃は、5つ子ヒロインの見分けつきにくくて混乱するわ、基本的に主人公と各ヒロインの仲悪いわ、絵は上手いけど読んでてそれほど楽しいラブコメだと思ってなかったんですけど、ここに来て一気にツボにハマったというか、なんかちょっと作者、ゾーン入ってるというか。

冒頭見開き5人艶やかな晴れ着姿、ここぞの場面のセリフ回し、美麗マジ絵とギャグ絵、シリアスとコメディの自由自在な間の緩急もさることながら、「恋をしてる女の子を可愛く描く」というラブコメで一番大事なことを、同じ顔した5人を同時進行でバラバラに掘り下げて描き分けて話で束ねて、ちょっとラブコメ極めちゃってる感スゴい。作者が燃え尽きちゃわないか心配。

大してドラマチックな設定でもストーリーでもないはずなんですけど、たかがハーレムラブコメで何言ってんだって話ですけど、深夜でテンションおかしくなってるかもですけど、読んでて楽しいくてヤバい。主人公も五つ子もみんな好き。これが・・・「尊い」という気持ち・・・?決着なんていらない、このままサザエさん時空に突入して俺が死ぬまで今の調子で続いて欲しい。

 

五等分の花嫁(7) (週刊少年マガジンコミックス)

五等分の花嫁(7) (週刊少年マガジンコミックス)

 

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