#AQM

I oppose and protest the Russian invasion of Ukraine.

#薬屋のひとりごと 2~4巻 評論(ネタバレ注意)

「水の中は寒かっただろうな」

「冷たくて苦しかっただろうな」

「莫迦だよな」

「皆 莫迦だ」

「莫迦だよ」

あっダメなやつだこれ面白い。まずい。原作読みたいっ。えーと漫画の4巻までが原作小説の1巻で、原作小説が7巻まで出てるから、原作に追いつくまで漫画で28巻かかる。アカン全然待てない。

時代もの感有り、ミステリー感有り、はぐれ刑事純情派っぽさ有り、ラブコメ感有り。

コミカライズはたくさん読んでるんですけどサイト自体はほとんど見たことないんですけど、「なろう」に対してある種の先入観というか、ネットで無料で読めるモノの面白さの天井みたいなの無意識に想定してて、中国の後宮が舞台なのも「あーそういう変化球ねハイハイ」みたいな気持ちがどっかにあったんですが、ごめんなさいコレすごい面白い。すみませんでした。

人攫いに後宮の下女として売り飛ばされた薬師の少女が、謎のイケメン高官の引き合いもあって上級寵妃のお付きの下女として、華やかな後宮内で起こる難事件を薬の知識と花街出身の度胸で解決する時代ものの探偵もの。ちょっとラブコメも有り。

主人公に謎解きさせるための「事件のための事件」じゃなくて、犯行の裏に時代や舞台背景に絡んだドラマや人生からの必然性というかむしろそっちがメインで、わかりやすく喩えると火サスの犯人の自供シーンでBGM「聖母たちのララバイ」かかってる系のちょっと泣けるまである。もうちょっと美しい喩えが出てこないのがもどかしい。

特に四大寵妃の一人、4巻メインの柘榴宮の淑妃・阿多妃にまつわるエピソードについては背景の事実関係について全ては明らかにされず、AともBともCとも解釈できる余地を残したまま終わるんですが、複雑にカットされた宝石みたいに、見る角度、読者が思いたいAかBかCかの解釈でシーンやセリフの意味が変わって見えて、そのどれもが哀しく美しいの、すごいなあ。出番は多くなかったけど、阿多妃、好きだなあ。

アイデア出オチの一発芸の引き伸ばしみたいな話がほとんどの玉石混合だろうと思って正直ちょっとナメてたんですけど、玉を拾って「なろう」に対する見方が変わってしまいました。原作小説読みます。

それでも「なろう」は見ません。また玉を拾ったら、それはそれで時間泥棒っぽいので。

 

薬屋のひとりごと 4巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)

薬屋のひとりごと 4巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)

  • 作者: 日向夏(ヒーロー文庫/主婦の友インフォス),ねこクラゲ,七緒一綺,しのとうこ
  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 2019/02/25
  • メディア: Kindle版
  • この商品を含むブログを見る

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#薬屋のひとりごと 1巻 評論(ネタバレ注意)

なろう小説のコミカライズとのことで、古代中国の華やかな後宮を舞台に美女ありイケメンありミステリーありの時代ものという変わり種。

「後宮小説」とか思い出しますね。衣装や背景などの風俗も丁寧に楽しそうに描いてます。

文庫化が主婦の友社なのはいいとして、コミカライズを独占契約にしなかったのか、ガンガンとサンデーGXの同時連載とよくわからないことに。「キノの旅」とかもそうね。間違って違う方の続巻を買ってしまわないように気をつけましょう。

kindleランキングの上位を賑わしてるところに1巻が50%OFFだったので自分はガンガン版を選んでみました。

薬草の採取中に人攫いに遭い後宮に下女として売られてしまった若き薬師の猫猫(マオマオ)。

壬氏(じんし)を名乗る、男女を問わず惑わす美貌のイケメン高官に才を見抜かれて抜擢され、薬学の知識を活かして世継ぎの連続死事件など後宮内で起こる事件を解決。

壬氏がいかにも「あ、これ身分を隠した皇帝でしょ、最後は猫猫を妃にするんでしょ」みたいな胡散臭い登場するキャラなんですけどモノローグの端々を見るにどうも違うっぽく、なんなんでしょうねこの人。ただの宦官じゃないんでしょうけど。

 

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#麻衣の虫ぐらし 未収録作品集【完】 評論(ネタバレ注意)

完結済みの「麻衣の虫ぐらし」の、書店予約特典とかで単行本未収録の短短編集。

4編。

・セイヨウオオマルハナバチ
 菜々の畑の手伝いに来た麻衣。受粉のためのハチに妙に懐かれて…

・フユユスリカ
 雪の日、風邪で体が重い麻衣は真冬の蚊をきっかけに高校時代を思い出す。

・ウスバキトンボ
 菜々の爺ちゃんの枕元でうたた寝する麻衣。頭に止まったトンボが見せる夢。

・料理
 パンツいっちょでチキンのトマト煮を作る麻衣。

表紙と奥付コミでkindleのページカウントで32ページしかないですけど、値段も216円しかしないので、本編お好きな方は「買い」でしょう。地味に待ってた人も多いんじゃないかな。

さすがに短すぎてあんま書くことないですね。短さの割に読者サービス多め。
次回作早よ。

 

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#先輩がうざい後輩の話 3巻 評論(ネタバレ注意)

「その…私…男の人の家に泊まるのとか…あの…初めてで…」

「なんだそりゃ!別に取って食うわけじゃねえぞ ははははは」

ははははは、じゃないが。

入社3年目のポニテ三白眼可愛い低身長系若手ツンデレ女子社員・五十嵐ちゃんと、彼女の会社の指導役で頼りになるクマさん系の武田先輩の、甘酸っぱい日常系・社内恋愛未満系の光属性ラブコメ。

ヒロインは小6以来、身長が伸びてないとのことですが、むしろ巻を重ねるごとに縮んでない?親子ですやん。

手相を見るために手を握ってドキドキ❤︎とか眠てーことやってんな、と思ったら借りたゲームが怖いので手伝ってもらうために先輩を部屋に呼んだり、ご飯作りに先輩の部屋に行って土砂降りだったのでシャワーとTシャツ借りてそのまま泊まったり、 

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(この漫画と全然関係ないゆずチリ先生のTwitterより)

相変わらずニヤニヤ要素たくさんあって1〜2巻がお好きな方は引き続き楽しめると思いますが、反面やってること自体は1〜2巻とさほど変わらず、むしろ脇役先輩キャラの風間と桜井の仲がゆっくり進展してる方が気になるのよね。桜井さん脇役可愛い。

この漫画も大判カラーで紙書籍が1,080円と少々お高いんですが、kindle版は定価864円と、やや低めに設定されてます。

 

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#ゆりなつ -民宿かがや- 3巻【完】 評論(ネタバレ注意)

「当民宿で連泊していただきまして本当にありがとうございました
 ご宿泊の間楽しんでいただけましたでしょうか?」

「夜な夜な体を求められてゆっくり休めませんでした」

すげー表紙。

瀬戸内海?の島の町の小さな民宿を舞台にした同時多発百合コメディ群像劇。姉妹百合も多め。あっちで百合、こっちで百合、三谷幸喜作品みたいw

クレヨンしんちゃんみたいな素朴な絵だったんですけど、73ページの第81話から突然、絵のタッチが変わってます。特に幹の顔が。誰だお前www

民宿を営む加賀谷家で、長女と次女の恋、三女と五女の恋、四女と友人の恋などが展開。表紙のキスシーンも。

よくわかんないのが「一目惚れ」と「お金目当て」のカップルにニセ警官が絡んでくる一連のプロット。民宿に泊まってはいたものの他のキャラとの絡みも少ないまま、一体あの人たちはなんだったんでしょう…三谷幸喜というより映画「タンポポ」的というか、描きたい百合をスケッチ風にどちゃっと詰め込んでみた感があって、なんかシュールな味があってこれはこれで好きなんですが。

本作は今巻で完結という形みたいですが、絵が猛烈に変化してる最中のようで、次回作ちゃんと見つけられるかしらん。

 

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#レンタルショップでお姉さんをレンタルする話 【完】 評論(ネタバレ注意)

「お姉さん 美人っスね」

「はぁ…どうも」

「今度一緒にお茶でもどうッスか?」

「当日レンタル3万円
 2泊10万円 1週間で35万円」

「!?」

百合しか描かない百合コメ作家のレンタルビデオショップを舞台にした短編連作集。

美人でクールな店員さんと一目惚れした客のガールミーツガールな表題作14篇。
「本当にあったかもしれない百合な話」短編8篇。
「11歳年下の女の子にスキンシップされる話」、表題作のレンタルビデオショップを舞台に、16歳の女の子に口説かれる27歳のパートタイマーのお話、描き下ろしなのかな、中編50ページ。

スマホ映えするざっくりした今どきのコマ割り、あんまり好みじゃないはずなんですけど、なんでかこの人好きなのよね。

百合恋話の小噺集という趣、エロ描写はないけどエロ話はあるというさじ加減。
恋愛初期の甘酸っぱいやりとりを描かせたら出色。なんというか本当に百合が好きな人なのね。

下半身裸で鏡見てたらぎっくり腰になって姉に見つかってくぱぁされた漫画家の話が、どう見ても作者の実録なんだけど大丈夫でしょうか。

クレジットに「取材協力 TSUTAYA WAY ガーデンパーク和歌山店」って書いてあってワロタ。

 

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#アクタージュ act-age 5巻 評論(ネタバレ注意)

「すでに客席全体が混乱している…!!
 皆お芝居に集中できる状態じゃない…!!」

「たった一箇所の綻びが全壊に繋がる それが演劇よ」

舞台演劇編・劇団天球の「銀河鉄道の夜」、テンポよく早くも本番。
ある問題を抱えたまま本番を迎え、幕が上がる直前にその事実が発覚。

「深くまで潜りそして戻ってくる
 人を映す鏡のような芝居」

「巌さんはだから景を連れてきたんだ」

「…ああ 私達を銀河鉄道に乗せるために」

くどすぎない葛藤、効果的な回想シーン、心理状態の変遷を糸を引くように美しく繋げる説得力のある台詞回し。20巻ぐらいやってきた漫画がやってるような内容、これ本当に5巻!?

毎回魅せ場を作る週刊連載の作話って、構成も歪になって作品によっては創作の足枷じゃないのかと思うこともあるけど、これに関しては完全に成功しちゃってる感じ。

この話でこの巻タイトルでこの表紙?と思ってたら終盤は彼が主役でした。
鬼才が集めた才能たちの群れに放り込まれた、顔がいいだけの事務所のゴリ押しと親の七光りの凡才。舞台の上で見せる生々しい逃げ。

んーんんんん…んー!ハンターもワートリも載ってないジャンプ本誌の購読を、この漫画のために再開するべきか…

 

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#うちの猫がまた変なことしてる。 4巻 評論(ネタバレ注意)

「へいぷしょい」

(うるさい…)

「すいません」
 ティッシュテイッシュ「プー」

(うるさいっつってんだろ)

金曜日はなんか猫の漫画の新刊が目につくな、と思ったら2月22日のにゃーにゃーにゃーで猫の日だったのね。

1〜3巻はkindle漫画ランキングの下のところの「高評価マンガ」に載っててセールだったので買った覚えが。紙書籍が大判のカラーなのに引っ張られて少々値段がお高い。Amazonの著者紹介によるとアメブロ公式トップブロガーさんだそう。

実録日常ねこ飼いあるあるエッセイ漫画。モデルの猫たちのスナップショットもたくさん。

他人の人生の苦労も知らずにこういう申し上げようは大変失礼ですけど、ねこと暮らしてその様子を漫画にしたら売れてそれで食える生活ってすごく羨ましい…

作者と旦那さんの二人家族に、トンちゃん(♀)、シノさん(♀)の2匹の猫の、変な猫と変な猫と変な飼い主の日常。前巻後半登場の3匹預かり仔猫のうち、たねお(♂)も引き続き登場。全体的にねこが理不尽で楽しい。

地味に激戦区のねこエッセイ漫画ジャンルですけど、現役作品から1つ選べと言われたら自分はコレ。まあ、別に1作品に絞る必要、全然ないんですけど。

#アクタージュ act-age 4巻 評論(ネタバレ注意)

「役者を名乗るにはそれ相応の覚悟が必要だ」

「コツは今まで築き上げてきた人生観を壊すほどの
 強い体験を意図的に作ること。」

「つまり演じるために"何"を喰らうか」

舞台演劇編が本格的にスタート。

劇団天球。
演目は「銀河鉄道の夜」、夜凪をカムパネルラ役に抜擢。
演劇界の重鎮、鬼才・巌裕次郎。
その秘蔵っ子、怪物・明神阿良也。

凄みがちょうど蜷川幸雄と藤原竜也みたいな。

「"深さ"と"伝わりやすさ"を両立しろ」

ということで、黒山監督のホワイトボードを使った演技指導で、この作品の演技論の一端が示されました。エモーショナルな表現活動では漫画でも何でも割と似たようなもんかもね。

あと他人の人生を「喰う」役作り。

作品の軸はあくまで映画に回帰するんだと思いますし、キャリアの中で舞台と映画を両立させる俳優さんは現実でも珍しくないですけど、一般論として演りなおしが効かない舞台演劇は「情熱」「才能と努力」「ストイック」「仲間意識」「真剣勝負」「アドリブ・即興」のイメージが強く、漫画映えもして、要するにキャラたちも魅力的ですごく面白いんですけど、舞台に「深く潜り」すぎて、映画の話に「戻ってこれる」のか、少々心配になりますね。

 

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#白百合は朱に染まらない 1巻 評論(ネタバレ注意)

「少女たちよ…今こそ立ち上がり正義を示すのです!」

「私の名はマリーナ・ミハイロヴナ・ラスコーヴァ…」

「乙女たちに…翼を授ける者です」

1941年、ソビエト連邦西部ウクライナで農園にプロペラ機で農薬を撒いていた少女、ナージャ。家族や友人とのそれなりに平和な日々は、6月22日早朝、ナチス・ドイツのバルバロッサ作戦により突如破られた。

涙の果てに家族の復讐を誓うナージャは、世界史上初にして唯一の女子飛行連隊に身を投じ、赤軍のパイロットとして第二次世界大戦を戦っていく…

機銃でドッグファイトしていた時代、ソ連に実在した女だけの戦闘機部隊をベースにした戦記もの。主人公は架空だけど史実の女性エースたちが登場。ジブリ映画と見紛うようなオープニングから一転、シリアスでハードでヘビーな展開。

空中で脱出しパラシュートで降下中の敵パイロットをプロペラ機で轢き殺してしまうなど戦争描写もキツめ。

曰く「少女漫画の王道構成を少年漫画の演出で描く軍紀青年漫画」。
自分はこのへん素人だけど、あとがき見てもだいぶガチなやつに見える。

ウクライナの空を舞台にした第二次世界大戦の独ソ戦。勉強しながら読ませていただきますので、2巻早よ。

 

(選書参考)

blog.livedoor.jp

#猫が西向きゃ 1巻 評論(ネタバレ注意)

「元々この世界のすべての物質は
 絶えずゆらゆらとごく細かにゆれていて
 安定せずにあるもので
 ときにバランスを崩して形を変えることがある
 それを浮動化 またはフローと呼ぶ…」

「蟲師」で著名な作者の現作。

町で起こるちょっと困った怪奇現象「フロー」に役所の委託で対処するフロー業者「広田フロー(株)」。猫の「しゃちょう」とヒロタの1匹と1人で営む事務所にバイト希望のメガネ少女・智万(ちま)がやってきた。

七叉路になってしまった三叉路。
真夏に咲いてしまった桜と、少女になってしまったOL。
行方不明になったしゃちょう。
あらゆる角が丸くなってしまった商店街。
繋がってしまった無限鏡の世界たち。
商売敵のお浮動神社。

人の心が起こすもの、原因不明のもの、放っとけばなおるもの、何十年経ってもなおらないもの、様々なフローに対処したり、しなかったり。

あとがき見たら日本の風景フェチの作者が風景のおまけで描いてるみたいな漫画です。風景描ければなんでもいいのか、編集の言いなりでワロタ。

その割りに随分面白いというか、非日常な日常というか、読んだことのない作家さんの作品を初めて読むのは常にちょっとした賭けですが、アタリでした。

#大上さん、だだ漏れです。 5巻 評論(ネタバレ注意)

「また柳沼くんのミルクを飲ませて!」

「…」

「牛乳的な意味で!!」

触れた相手が本音ダダ漏れで喋ってしまう特殊能力持ちの柳沼くんを好きになってしまった、漫画史上初めて好きな男の子に第一話で「ちんこ見せて」と告白したエロ妄想激しい大上さんの話。

2人とも高校1年生ながら、進路調査票をきっかけに進路について考え、進路に絡んで両親も絡んでくる第5巻。

柳沼くんと大上さんの、意外なようでピッタリなような将来の夢。両親の反応は。
「触れた相手が本音ダダ漏れで喋ってしまう特殊能力持ち」の我が子、育てるのは大変だったでしょう。お母さんは一体どんな人でしょうか。

描きようによっちゃだいぶ重くなりそうなテーマですけど、シリアスとコメディの境界線上で相変わらず楽しく読みましたが、母、息子、その彼女、誰の目線で読むかで感想変わりそうな気もするね。

なお今巻のダダ漏れは

「もう少しで2度目のキスできそうだったのに!」

「ちんちんの事です!」

「おしべとめしべを」

「隙あらば唇奪おうと思ってるから!」

「ちょっとホテルで淫行しようか!」

「(前略)ちくしょう好きだー!」

の6本です。
こうして並べると一体どこに親の出番があったんだこの漫画。

 

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#アクタージュ act-age 3巻 評論(ネタバレ注意)

「ごめんね監督 百城千世子の事故
 映画にもスターズにも大打撃だよね

 ごめんね夜凪さん 怪我はNGって私が言ったのに

 とりあえず顔を守ろう
 足や腕が折れても顔さえ無傷ならリテイクのチャンスがある」

はいハマったー、はい泣いたー、はい面白いー、はい星5つー。

若手俳優24人漂流デスゲーム映画の撮影終盤、曲者監督の采配でガチンコ演技対決の夜凪と千世子。千世子さんがプロフェッショナルでパーフェクトな演技サイボーグかなと思ったら、現場を支配して調和させる機械仕掛けの演技の神様みたい。
いけ好かないキャラなんだろうなと思ってたけど、千世子さんかっこいいわ。

ギリギリのとこでけっこうベタな昭和のスポ根みたいなことやってんだけど、食うか食われるかの上の、更に高みに。飛び道具的なアクシデントの雰囲気に流されてる気もせんでもないけど、読んでる側の満足度高ーい。

仮面がはずれた千世子のチャーミングな素顔。ほいでやっぱヒロイン可愛いわー。

映画一本でやってくのかしらんと思ったら、次は舞台演劇編みたい。

リアル「バクマン」みたいな連載デビューコンビの作とのことで、ジャンプがたまに見せる発掘力&育成力はホントなんなんだろうか。

 

アクタージュ act-age 3 (ジャンプコミックスDIGITAL)

アクタージュ act-age 3 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

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#アクタージュ act-age 2巻 評論(ネタバレ注意)

「うちの監督が私を野放しにしてごめんなさい」

「(どんな謝り方だよ)」

2巻の巻タイトルが「千世子の仮面」なんですけど、「千の仮面を持つ少女」へのリスペクトでしょうか。

表紙が若手女優の頂点で、たぶんヒロインのライバルポジションになる千世子さん。
試しに「千の仮面 千世子の仮面」でググると仮面ライダーオーズの知世子さんまで出てきてテラカオス。

比べんな、と言ってる奴が一番比べててすみません。

これ面白いのと巻数も少ないので1冊ずついこ。今週好みの新刊日照りでネタ不足感もあり。

若手俳優24人漂流デスゲームみたいな映画のオーディションに合格した夜凪。
早くも若手の頂点、千世子さんの才能を目の当たりに…とても怒っている。

南の島で1ヶ月の撮影。役に入り込み過ぎる自分を少し客観視できるようになった夜凪。クラスメイトが殺されるシーン、夜凪が採った演技とは…!

アカン、ノリで「夜凪…!恐ろしい子…!」って書きたくなるな。

展開スピーディにわかりやすくやりすぎず緊張感有りコメディ有りで面白いわコレ。
続きの出ないガラスの仮面なんか食っちまって女優漫画のテッペン獲ったれー!
とか作中の映画監督みたいなこと考えてしまいますね。

 

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#アクタージュ act-age 1巻 評論(ネタバレ注意)

「夜凪 バカでもわかるように演じろ」

「…ああ こう?」

「アクタージュ」読んどけ、と私のゴーストが囁くので読んだ。ゴーストさんは正直もっと役に立つこと囁いてほしい。

女優のサクセスストーリー。女優漫画といえば巨星・ガラスの仮面があるけど、あっちの舞台女優に対してこっちは映画女優もの。
まだ2巻以降読んでないのでトンチキなこと書いたらすんません。

大手芸能会社「スターズ」の俳優発掘オーディション5次審査に現れた異才の貧乏クール美少女・夜凪 景(16)。
彼女の才能に危険さを感じたスターズは不合格とするも、審査員として居合わせた変人天才映画監督・黒山墨字(35)は彼女の才能に惚れ込み、拉致同然に自分の事務所にスカウトする。

ガラスの仮面とどうしても比べちゃうけど、数十年かけてやり尽くして焦土と化してるんで、ネタ被りはもうしゃあないべや。気にすんな。「何描いても手塚が先に描いてる」と一緒。

ヒロイン可愛いし、美人制作(自称)の柊がクッション役になってコメディ会話も楽しく読める。

美少女見ると恋愛期待する漫画脳なんだけど、黒山と景は年の差19、マヤと速水より差あるね。どうなるんだろ。恋愛脳な漫画にゃしねえか。

 

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