#AQM

I oppose and protest the Russian invasion of Ukraine.

#チェンソーマン 1巻 評論(ネタバレ注意)

「普通食パンにゃジャム塗って食うらしいぜ」

「夢ェ叶うなら女抱いてから死にてえな…」

1日2経路で面白いと聞いたので何かご縁あるんだろう。
「ファイアパンチ」の作者の現作。このひと月でチェーンソー漫画2冊目。

父親の借金を背負って臓器を売りながら生き延びてきた野良犬少年・デンジ。
悪魔・ポチタとコンビを組んでヤクザの下で搾取されながら悪魔狩りを営むも、ヤクザが悪魔に乗っ取られ絶体絶命のピンチ。

ポチタと融合したデンジはチェーンソーの悪魔として美少女・マキマにスカウトされ、美少女魔人・パワーと組んで公安デビルハンターとして悪魔と戦っていく。

常に死にかけのどん底生活から脱し衣食住足りて目標を見失ったデンジが見つけた新たな野望「がんばって生きていつか女の胸を揉みたい」。

鉄と錆と血が煙る、バトルの度に体からチェーンソー生やし戦う前から本人血まみれという難儀なダークヒーロー。
萌え絵じゃないのに周囲がダーティなのでヒロインズが可愛く見えるのは錯視の一種かw

嫌いになれないバカがドロゲチョ血みどろで悪魔と戦うバトルもの。表紙の緑色ホントは全部血の赤れすからね。ダーティ&ワイルド&素朴なヒーロー像。

イイよイイよー。

 

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(選書参考)

h.hatena.ne.jp

 

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#異世界居酒屋「のぶ」 8巻 評論(ネタバレ注意)

店の玄関が中世ファンタジー世界の古都の通りに繋がった、店主兼板前のタイショーと店員のシノブちゃんの2人でやってる現代日本の居酒屋「のぶ」。王族・貴族・騎士・庶民の皆様にトリアエズナマとアツカンと日本の味覚を提供して皆で美味しいものを食べればどんな問題もすべて上手くいく異世界チート美味しんぼ。

当初は日本の居酒屋メニューに「こんな美味いものは食べたことがなーい!」といちいち驚いて騒いでたファンタジー中世の住人たちも8巻ともなると「今日も最初はトリアエズナマで」などと生意気ぬかし、もはや異世界あんま関係ねえw

異世界ものながら日常ものというか偉大なるマンネリズムというか、でも売れてんですよねコレ。自分も好きで買って読んでてアレですけど。「ダンジョン飯」と並んで異世界グルメ漫画の顔。

ドラマチックにしようと思ったらできるんでしょうけど、グルメものとして抑制的に、美味しそうなものを美味しそうに描いて、食べて、語る、ストレス溜めずに読める幸福な予定調和。

今巻は髪を下ろしたオフモードのシノブちゃんが1話丸々出ずっぱりで眼福だったので、ハンスなんかてきとうでいいのでシノブちゃんの出番もっと増やしてくれー。

 

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#異世界おもてなしご飯 3巻 評論(ネタバレ注意)

「お前さんはそんなにも聖女を
 妹を死地に送りたいのか」

「聖人フェルファイトスが死んだ島へ
 妹を送り出すのか」

枝豆のドライアド(木の精霊)キモ可愛いな。枝豆食いたくなった。

祖父母と両親を亡くした実家で高校生の妹・ひよりと二人暮らしのOL・小鳥遊茜(24)。自宅に居たら世界を救う聖女に選ばれた妹の巻き添えで小鳥遊姉妹と飼ってる犬ともども一軒家まるごと、異世界ファンタジー中世の王宮の庭に召喚された!

城で聖女の修行する妹、「お姉ちゃんのご飯じゃなきゃイヤだ!」ってゴネたきっかけで、お付の騎士、イケメンの王子、渋い騎士団長、クールメガネ宰相、のじゃロリ妖精女王、双子の姫、王に王妃、日本家屋の一軒家にお招きして家庭料理でおもてなし。

巻き添え召喚の異世界ものって主人公が理不尽にぞんざいな扱いされる作品が多いんですけど、本作は聖女の姉として大事にされてんな。

召喚が有期型で役目を終えたら現実社会に帰還する選択肢が選べるのも珍しいね。
そういう終わり方もあるのか、と思ってよく考えたら、異世界転移ものってたくさんあるけど完結まで読んだやつってあったっけな…

シリアス展開だけど茜姉さんが相変わらず良い飲みっぷり。

 

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#呪術廻戦 4巻 評論(ネタバレ注意)

「今はただ 君に感謝を」

「必要ありません
 それはもう大勢の方に頂きました
 悔いはない」

いいシーンだ。

特級呪物「両面宿儺」を身に宿す主人公・虎杖悠仁、呪術高専に入学、死んだり生き返ったりなんだかんだあって、脱サラ呪術師の七海とコンビ組んで呪霊退治。敵方の特級呪霊は引き籠りの少年をスカウト、虎杖と友人になるも敵対する流れに。

前半は前巻から引き続きのバトル展開。
わかりにくい展開だけど、わかりにくいオマケ漫画「vs真人 解説」でわかった。お触り禁止なのね。

忘れてたけどそういえばこの主人公、死んだことになったままだった。ということで仲間と久しぶりの合流。
で後半は京都校との対抗戦。

「京都校二年 究極(アルティメット)メカ丸」 なんなんだよこの漫画はw

相変わらずノリ良く、口は悪く、個性派揃いというか人格破綻寸前揃いで、ぞんざいで投げやりな会話の応酬が小気味よく読んでて楽しい。ヒロインも相変わらずほとんどヒロインとして機能してなくて可愛い。

しばらくは京都校との対抗戦かな。主人公の相手はドルオタのウボォーギン。仲良くなりそうじゃん、強化系同士。

「とを」「れね」「ろうら」、自分は読めたよ。だいじょうぶい!

 

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#ワールドトリガー 176〜177話 (ジャンプSQ. 2019年4月号) 評論 (ネタバレ注意)

ワートリ掲載中。

 

B級ランク戦第7戦が終了してインターミッション回。

 

通算ポイントは

1位 二宮隊 37p(3/5追記・⇒??ポイント)
2位 影浦隊 36p
3位 玉狛第二 36p
4位 生駒隊 30p(3/5追記・⇒??ポイント)
5位 東隊 29p
6位 王子隊 28p(3/5追記・⇒??ポイント)

 

前回まではこちらから。

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「第176話 根付栄蔵」「第177話 三雲修⑰」。
扉絵なし、本編21+17ページ、解説・特集記事2ページ。

  • (扉絵)
  • (第176話 本編)
  • (第177話 本編)
  • (所感)

以下、ネタバレ情報を含んで論評しますの閲覧ご注意。

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#蒼き鋼のアルペジオ 17巻 評論(ネタバレ注意)

タカオ、また表紙にしてしまったんですか?

1巻から再度通読してもうバッチリ。

近未来、世界の海は謎の侵略者「霧の艦隊」により制圧され、各大陸・島嶼は孤立した。人類社会vs「霧の艦隊」の世界で、海軍学校出の少年と相棒で霧の艦隊を出奔した潜水艦イ401「イオナ」の主人公たちが対立構造の終結を模索する。という近未来SF。

霧の艦隊への切り札を危険な海を渡ってアメリカへ輸送。が縦軸。
霧の艦隊が美少女人格に顕現し交流して人間社会への理解を深めていく。が横軸。

作話・作画ともに高レベルですけど、人類・霧の艦隊ともども一枚岩ではなく、闘争の裏で双方陣営内の各勢力がガンガン手を組んで協力し話が複雑に。

霧の艦隊の各自の自我が深まるごとに、「好戦的な悪役」は減っていき、人間と協調し、「なんでそもそも戦ってたんだっけ…?」ってなっていく。

少年漫画のバトル漫画の皮を被って、確かにバトルに入ると描写も精緻で展開も長いんですけど、本質的には超常の神々と人類の摩擦と外交と和解の話なので、勧善懲悪バトルを期待すると肩透かし。その代わり勧善懲悪バトルでは見られない複雑で味わい深い展開。

異文化コミュニケーション萌えとでも言うか。

 

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#私の初めて、キミにあげます。 【完】 評論(ネタバレ注意)

「Fカップというと巨乳!!と思うかもしれないけど…
 これがFカップ?意外と大きくないね
 みたいな目で見られるの!!」

「言わばFカップは巨乳界で最弱…!!!
 微妙な位置なの…!!!」

Fカップがやられたようだな…

イラストレーターさんの出とのことで、ずいぶん整った表紙のカラー絵ですけど、中の絵も裏切りません。中編&短編集。

・童貞漫画家vsコスプレイヤー
 童貞力を創作欲求に転換する漫画家の元に
 グイグイくる美少女レイヤーが現れた

・初恋の姉ちゃんと高校で再会
 幼少期に好きだった7歳上の近所のお姉さんが高校の教師に

・恋愛対象に見られたい
 近所のお兄さんがアラサーになっても恋心が醒めないJK

・65年を君と
 クラスのおとなしそうな巨乳美少女とデートしたら
 思いのほか巨乳押しでグイグイきた

・短編7編

頬を赤らめながらグイグイくる女の子が可愛いラブコメ集。
中編ながらくっついた後のフォローも描かれてて良いわぁ。

「65年を君と」が特に好き。急に泣かすなよ。この作者なら作中のセリフどおり可愛く描けると思うので、ちゃんとジジババ描く練習すれ。

絵だけじゃなく漫画も上手いのはわかったので、さっさと長編連載で描いてけろ。

 

(選書参考)

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#ト或ル夫婦ノ日乗 1巻 評論(ネタバレ注意)

きぬさんは文筆家・遥のもとにお嫁に来た。大正時代を舞台にした新婚ラブコメ4コマ。野崎くんパターンで1ページ4コマの幅広コマ。

可愛い表紙ですけど中身はもうちょっとロリぃ感じ。

なんで大正なんでしょうね。
結婚してから恋が始まる話に家と家の結婚だった時代がちょうどよかったのか、現代から見てちょっと古風に浮世離れした可愛らしい夫婦2人を描きたかったのか。

たぶん、黒髪和服の美少女幼な妻が描きたかっただけのような気がします。いい言葉ですね、幼な妻。

言うほど大正浪漫って感じでもないんですけど、銀座の百貨店で流行のモガの洋装のシーンも。

「トニカクカワイイ」と同じく恋愛期間を経ずの新婚で、セックスするでもなくただただイチャイチャしてはります。良いですナ。
こういう漫画ばっかり読んでると、夫婦仲の円満の秘訣はあえてセックスしないで初々しさを保つことかもしれん、などとトンチキな結婚観に目覚めそうね。

ギャグのキレで勝負ってよりは、静かでユルくてウブで可愛いほっこり萌え系日常ラブコメなので、お間違えのないように。

ヒロインの名前は「きぬ」さんなんですけど、Amazonの紹介文で 

f:id:AQM:20190301174235p:plain

「いぬ」さんになっててワロタ。ワンワン。

 

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(選書参考)

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#今どきの若いモンは 2巻 評論(ネタバレ注意)

表紙が「あぶない刑事」みたい。

新卒1年目の新入社員女子と「今どきの若いモンは」が口癖の見た目ちょいワル課長が軸のお仕事コメディ漫画。「今どきの若いモンは」のあとには「スゲェよなぁ」など優しい言葉が続く。

かっこいいおじさんの課長や部長がTogetterの登場人物みたいな嫌な悪役にズバッとかっこいいことを言って部下を守る漫画。会社員生活の溜飲を下げたい人の他、スーツ着たかっこいいおっさん萌えな人とかも楽しめると思います。

ツッコミどころはあるんですけど、漫画が理想を語ることも、読んだ人が「こういう部下を守ってやれるかっこいいおっさんになろう」と思うのも良いことだ。

一点だけ、ツイッターでバズって話題になった漫画なので、そもそもツイッターでバズるような話が嫌いな人はやめといた方が良さそう。

あれです。自分も上司に不満を持ちつつ部下から不満を持たれるサラリーマンなので、褒めるも貶すも書きにくいったらありゃしない。「こんなかっこよくいったら苦労しねーよ」と思う自分と、それに対して「漫画にマジになんなバーカ」って思う自分がいるんですよね。

まあいいや、金曜だし。今週もみんなさんお疲れ様でした。よい週末を。

 

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#ヒナまつり 16巻 評論(ネタバレ注意)

「電話で呼び出されて俺は何を見せられてんだ?」

主人公がそんなこと言うなよ。600円払って読んでるこっちが言いてえよ。

暴力苦手で壷が大好き新田と、未来から転送されてきた謎の少女ヒナの、みんな大好きヤクザ・ミーツ・超能力ガールなギャグコメディの16巻。

・脇役マオの付き人のツルツルのメイン回
 すごいどうでもいいはずの話なのに主役3人の涙が熱すぎて
 込みあげてくるものがあるけど、実際のところマジどうでもいい

・新田の後継者選び回
 こいつらだからキモいみたいな雰囲気になってるけど
 ヒナ相手でも十分キモいから新田

・新田とアンズの仲直り回
 「出来立てのカップルかよ」ホントだよ なんなんこの2人

・タブレットになった瞳回
 今まで見た中で一番幸せそうなのが切ない

・新田のクズ妹のお仕事回
 タイトルと扉絵の時点で既にお腹いっぱいなのに
 中身はもっとひどい上にオチは更にひどくてお腹痛い

・超能力少年リベンジ回
 ヒナがマジ切れして「表出ろや」って言うレベル

こんなワケのわからない漫画を存続させるハルタは懐広い、というよりランキング上位に入れる世間の懐が広い、と思うと珍しく世間に感謝の一つもしたくなる。

お前らありがとう。

 

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#ぼっち・ざ・ろっく! 1巻 評論(ネタバレ注意)

女子高生4人のバンドもの4コマ。

と書くと「けいおん!」のパクリみたいだけど、両方とも出してる元がまんがタイムKRなんですよねw

内気で引っ込み思案な少女・ひとり、通称"ぼっち"が、陰キャな自分をなんとかしようと中学1年で一念発起、ギターの練習を始め毎日6時間を欠かさず2年。
アカウント「ギターヒーロー」としてネットのギターソロ「弾いてみた」系動画のちょっとしたカリスマにはなったものの、ぼっちのまま中学卒業。

高校デビューを目論んでギターケース背負って登校するも誰からも声をかけられず、公園で途方に暮れてるところを女子高生にナンパされ、「ギターヒーロー」と気がつかれないまま、その足で下北沢のライブハウスでバンドデビュー。
ぼっちの多事多難なバンド人生が始まった…!

な感じのコメディ4コマ。

コミュ障の凄腕のギタリスト少女ということで「けいおん!」の唯と真逆のスタート。ぼっち美少女コメディということでアレやコレやも思い出しますね。

キレのある陰キャギャグがネタのメインながら、ぼっちとバンドの成長を縦軸に。
陰キャとはいえ腕前はネットのカリスマ、成長して本格的に覚醒するのが今から楽しみ。

可愛いし面白いわコレ。

 

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(選書参考)

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#BLUE GIANT SUPREME 7巻 評論(ネタバレ注意)

「信じられるか!?今日という日を!!
 頭のバンドから高校生たち…サムのバンドに、
 あの…ラストの…セッション…あの…
 ング…ググ…」

サザエさんみたいなっとる。

欧州編、4人編成の多国籍ジャズバンド「NUMBER FIVE」を結成しヘビメタデブのマネージャーも付いて、ボロワゴンで欧州を股にかけた貧乏行き当たりばったりツアー中。

オランダの田舎町の小さな手作りジャズフェス第1回。小さな会場、低予算、少人数だけど一生懸命なスタッフに意気に感じて参加。フェスの一番手を務めることに。

開演まではいろいろあるけど無名ながら凄腕の4人なので、演奏始まったら無双して観客も音楽関係者も「なん…だと…?」ってなるのがいつものパターンなんですが、作者も意気に感じたのか今回は抑制的な演出。

二番手の初心者高校生バンドと、観客に混じるベテラン音楽イベンターに焦点を当てた、若く熱く、苦くて渋い、小さなフェスらしいハートウォーミングな展開。

フェス明けの後半、ある事情で主人公の大が一時的にバンドを離れ、若く野心家で大に匹敵する才能を持つ、代わりのサックスプレイヤーを加えてツアーを継続することに。

続きが気になる変化球きたなー。

 

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#GIGANT 3巻 評論(ネタバレ注意)

「早えーとこ自衛隊出して一掃してくれよ!!
 会社行けねーだろ!!」

進撃の巨乳。
えへへ、言ってみただけ❤︎

パッとしないAV女優・パピコと、映画監督志望の高校生・横山田のボーイミーツガールに、パピコが託された未来ガジェットや超常現象いたずらサイト「ETE(enjoy the end)」が絡む不条理SF。

東京に現れ破壊の限りを尽くす巨大なジジイ。横山田の危機を察して巨大化して駆けつけるパピコ。六本木を舞台に巨大なジジイvs巨大な全裸AV女優の戦いの幕が上がる!

今巻はその決着と後始末。&新たな災厄。

誰も見たことのないシュールな画と、それに対する現実社会のリアクション、のコントラスト。巨大化して東京を守ったAV女優を、マスコミはどう報じ、ネットではどう語られ、行政はどう扱い、司法はどう裁くのか。

それでも区々の手続き論の優劣で形成され続ける社会に対する破壊願望というか、学校の窓に手ぇ突っ込んでくる巨人の圧倒的な暴力性が象徴的。

日常が徹底的に破壊される描写と、愚かしく狼狽える人々に溜飲を下げたい嗜好が作者と一致すれば、すごいウキウキワクワクしながら読めます。

ハマらないと、ただの変な漫画なんですけど。

 

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#ギャルごはん 6巻 評論(ネタバレ注意)

高校の家庭科教師(男)・矢部に惚れちゃったギャル・岡崎が二人料理部でラブラブクッキングなギャル+料理。
から始まって、学生時代以来の仲の先輩教師(女)・渚に、風紀委員美少女・藤原の、ヒロイン3人が片想いの微エロ・微ハーレムラブコメ。

今巻は花火大会で渚と岡崎が立て続けに告白、そうめん流し、別荘でヒロイン3人と料理部夏合宿、学園祭の前編。イベント多め、お色気多めの料理少なめ。

タイトルの割にもうあんまり料理してないんですけど、落としたそうめんが胸の谷間に挟まったり川で捕まえた鮎が胸の谷間に挟まったり、おっさんの妄想大爆発な展開。
にも関わらず女性作家ということもあるのか目線がどんどんヒロイン寄りになってきて女性側のモノローグ多め。

お色気多めの青年誌ラブコメでありながら演出自体は少女漫画寄り、というちょっと不思議な読み味に。

薄くなっていく料理要素と引き換え?に女の子の表現がどんどん可愛くなっていきますね。

ボーッとした主人公を可愛い女の子たちが勝手に好きになる、いまどき珍しいくらい基本に忠実なベタなラブコメで新規性とか特にないんですけど、ベタな基本の最新鋭という感じでクオリティ高くて読んでて楽しい。

 

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#ねこだまり 1〜2巻 評論(ネタバレ注意)

1巻の表紙のお姉さんがちょっとゆうきまさみ美人みたいだな、と思って。中見たら言うほど似てませんというか、女性向け漫画の描線。

ちょっとお疲れ気味の一人暮らしの可愛らしいOLのお姉さん「私」と、彼女の部屋で暮らすぶーちゃん、ガブ、チビのそれぞれ個性の異なる3匹の猫の猫飼いあるある日常もの。

かといってエッセイ漫画というわけでもなく、さりとてストーリーがあるわけでもなく。日常コメディってことになると思いますが、毎回特にオチもありません。
オチがない分媚びもないというか、日常って基本オチもないし、話を膨らませるでもなく、あったことや思ったことをそのまま漫画にしましたみたいな。

評判の某猫漫画読んだら飼い主(作者)が人外系のクリーチャーみたいな描かれ方してて、気持ち悪くて途中で読むのやめたんですが、猫飼いエッセイ漫画になると作家の奥ゆかしい人柄というか、飼い主の描写がテキトーだったりすることが多く、謙遜・卑下なさるのも程々にされたい感じですが、この漫画は猫も可愛くお姉さんも可愛く、ダブルで可愛いのでちょっと得した気分。

特に続きが気になる漫画でもないんですけど、次巻が出たらたぶん発売日に買うと思います。