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あ、今日読んだ漫画

#NEW GAME! 13巻 【完】 評論(ネタバレ注意)

失礼ながら「まんがタイムきらら」系の量産型美少女萌え4コマのルックスを持ちつつも、「登場人物が成長していくお仕事漫画」の背骨を頑なに守り続ける漫画。

多摩美に不合格、専門学校を経てゲーム会社に就職するも2年で退職した作者の経歴や情念をいろんなキャラに色濃く反映、「業界もの」としてはだいぶ情報を薄めて、仕事の失敗や人間関係の葛藤を通じた登場人物の成長を焦点に。

今巻で完結。

 

最後に訪れたピンチは、社運を賭けた新作ゲームの、資金難による開発中止の危機。

手を差し伸べてきた提携企業が提示した条件は、新作のメインビジュアル製作を務めるヒロイン・青葉の降板と、その後任に親友・ほたるを据えるという残酷な仕打ちだった…

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「NEW GAME!」13巻より(得能正太郎/芳文社)

青葉は、本人も気づいていなかった弱点と能力の欠如を会議の場で真正面から指摘され、大切な役割を親友に奪われ、なけなしのプライドを粉々に打ち砕かれます。

お仕事漫画としての「苦境」「挫折」の描写が、読んでいて割りとしんどい、甘い見た目の割りにビターな描写が多い漫画だなと思います。

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「NEW GAME!」13巻より(得能正太郎/芳文社)

その割りに毎回、大団円でスルッと解決してしまうところがあって、ややもすればご都合主義的と言うか、「実際はそんなに上手くいかねえよ」と思われがちな漫画であるようにも思います。

「解決編」のロジックや因果関係は割りとあっさり描かれることが多く、「竜頭蛇尾ではないか」と思う向きもあるかなと思います。

 

思うに、このお仕事漫画のこの作者は、ビジネス・ケーススタディのように(あるいはラーメンハゲのように)「問題を知恵と工夫と経験でいかに鮮やかに解決したか」を描写することにあまり興味がなく、可愛らしい絵柄に反して主人公たちが陥る苦境や挫折と「そこからいかに立ち上がり這い上がるか」の、「根性」とか「ガッツ」とか、泥臭い不屈の精神性にこそスポットを当てたいのだろうと、自分は思います。

精神論的・根性論的と言ってもいいですが、なにかこう、挫折から立ち上がる瞬間こそが人間の最も美しい瞬間であると信じていて、そこに向かって作劇のリソースを積み上げて「俺はここが描きたいんだー!!」ってカタルシスを集中しているというか。

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「NEW GAME!」13巻より(得能正太郎/芳文社)

最近は「ウマ娘」でも様々なシナリオで繰り返し語られるテーマでもありますね。お、走っとる。

 

有名なあのコマのあのセリフが期せずして象徴してしまったように、この「NEW GAME! 」が提示してきたテーマそのものは平凡で特段珍しいものではありませんでしたが、その経緯の描写が生み出すディティールは可愛らしい絵や4コマ漫画というのん気な形式に反して、なにか実在の背中で語られているように自分にとって生々しく迫ってくるものがありました。

深夜に会社のデスクで独りぼっちで泣きながら食欲もないのに明日の体力のために噛んで飲み込んだコンビニ弁当の匂い、無様だった自分を顧みて何がいけなかったか何が足りなかったか頭の中で繰り返し再確認するときの鼻の奥のツンとした痛み、すり減ってバラバラにぶっ壊れたプライドを拾い集めてハリボテのように繋ぎ合わせる時のギシギシした音が聞こえてくるような。

 

良い表紙です。

陳腐でありふれて具体性に欠けて時に人をイラだたせることすらある、それなのに妙に普遍的でいつまでたってもどうにも替えの効かない、あの言葉が聞こえてくるような。

 

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「NEW GAME!」13巻より(得能正太郎/芳文社)

娯楽作品から受け取るメッセージは人それぞれに様々、あるいはメッセージを受け取らない・メッセージを探さないことも大切な選択肢だと思いますが、

楽しいことばかりの仕事じゃないけど、とりあえず俺は、明日も一日がんばるわ。がんばるぞい。

9年間、お疲れ様でした。

 

 

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#ハイスコアガール DASH 2巻 評論(ネタバレ注意)

ゲームセンター、特に格闘ゲームに小〜高の青春を捧げた少年少女のボーイミーツガールを描いた「ハイスコアガール」の、

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内容以外に作品のメタにもトラブルに見舞われ紆余曲折ありつつ大団円にたどり着いた名作の、まったく予想もしてなかった続編。

まったく予想もしてなかったということは、期待もしていなかったということで、ちょっとびっくりしましたね。

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「ハイスコアガール DASH」2巻より(押切蓮介/スクウェア・エニックス)

何を描きたいんだろうか。

ヒロインは前作の「アテ馬ヒロイン」だった日高小春。サブヒロインながら健気に一生懸命、報われない恋をしてて、人気ありましたね。自分も好きでした。

舞台はあれから10年以上の後、日高小春は28歳。母校である中学校の教師を務め、一般的に学校生活で抑圧される傾向のあるゲーム(「ゲーミングお嬢様」除く)を、抑圧し取り締まる側になっていた…

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「ハイスコアガール DASH」2巻より(押切蓮介/スクウェア・エニックス)

思い通りに行かない教師生活に鬱々とする小春の教師生活、心が通わない生徒たち、不気味な保護者、強権的でシステマティックな上司の校長、他人の顔色を伺うように教師生活を送る小春。

自分は「Zガンダム」は再放送で見たクチですが、今でこそ「ガンダム」の続編やスピンオフ作品が創られるのは当たり前になってますけど、放送当時、初見で「Zガンダム」のリアルタイム放送を観ていたガンダムファンたちはどう思ったんですかね。

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「ハイスコアガール DASH」2巻より(押切蓮介/スクウェア・エニックス)

シャアやアムロが出てくるファンサービスに喜びつつも、「一体なんのためにこの作品は創られているんだ?」と頭を捻ったりしたんでしょうか。

「ガンダム」に対する「Zガンダム」の自分の解釈が「歴史は繰り返す」であるように、この続編のこの第2巻でもまるでガンダムシリーズで見られる「オリジナルの名場面のオマージュ」であるかのように、前作で見覚えのあるシーンがキャラクターを替えて繰り返されます。

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「ハイスコアガール DASH」2巻より(押切蓮介/スクウェア・エニックス)

「Z」がアムロじゃなくクワトロを影の主人公に置いたように、主人公にハルオでも大野でもなく小春を置いてるという。

1巻は正直どうなりたい漫画なのかイマイチ見えてなかったんですけど、この2巻でちょっとエンジンがかかって作品の方向性が見えてきましたか?

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「ハイスコアガール DASH」2巻より(押切蓮介/スクウェア・エニックス)

ただアレなんですよね。小春は幸せにしてあげて欲しいなあ、とどうしても思ってしまうんですけど、作者が描きたい幸せの形や小春自身が思う幸せの形と、自分が思うのとは、たぶん違うんだろうと思うので、

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「ハイスコアガール DASH」2巻より(押切蓮介/スクウェア・エニックス)

宮尾のように見守ることしかできませんけど。

漫画の読者なんで当たり前なんですけど。

 

 

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#綺麗にしてもらえますか。 7巻 評論(ネタバレ注意)

熱海の商店街のはずれで小さいクリーニング屋さんを営むかわいい黒髪ポニテの働くお姉さんの日常もの。熱海が舞台なんで温泉入ってるシーン多め。2年以上前の記憶を喪失してるミステリー要素も。

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「綺麗にしてもらえますか 。」7巻より(はっとりみつる/スクウェア・エニックス)

前巻のラストでヒロイン・金目(きんめ)さんを「わか姉」と呼ぶ少女が登場、記憶喪失以前のヒロインと旧知だったようですが…から今巻スタート。

ヒロインの過去はこの作品の縦軸を織る最大のミステリー要素ですけど、こういってはあれですけどそこを抜きにした日常ものとして成功しちゃってる作品なので、あんまそこまで気にならないっちゃならないんですけれども。

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「綺麗にしてもらえますか 。」7巻より(はっとりみつる/スクウェア・エニックス)

どっちかというと日常ものメインのこの作品に、完結というオチをつけるために用意されている感があって、ヒロインの過去話エピソードが来ると「すわ完結」というか「ん?俺に許可なく完結する気か?」とちょっと身構えてしまうところがあります。

幸か不幸か、今巻も「過去の秘密エピソード」は小出しに終わりました。

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「綺麗にしてもらえますか 。」7巻より(はっとりみつる/スクウェア・エニックス)

ヒロインの行動原理も、すぐそこにあって触れる自分の過去にあえて手を触れずに日常に還っていくのは、不自然っちゃ不自然なんですけど、パンドラの箱というか、ヒロインにとって失われた過去を知るのは怖いでしょうし、読者にとっては完結が近づくのが怖いので、なんというか利害が一致してるせいで許せてしまう不自然さだな、とw

日常回に戻って、新しいお仕事・お古のランドセルの補修、熱海の名物・観光ホテルに近場の慰安旅行など。

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「綺麗にしてもらえますか 。」7巻より(はっとりみつる/スクウェア・エニックス)

何があると言ったら可愛いお姉さんがクリーニングの仕事頑張って温泉入ってるだけの漫画ですけど、絵が綺麗なのもあるんですけど、漫画ってそれで十分じゃない?というかw

 

 

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#ワンダンス 6巻 評論(ネタバレ注意)

共感性羞恥でダンスを観ることすら苦手な新入生・小谷 花木(こたに かぼく♂)、通称「カボ」。

長身でバスケ部出身、吃音症(どもり)で言葉での自己表現が苦手、他人に合わせて生きつつどこか窮屈さを感じている少年が、高校でダンスに夢中な少女とダンス部と出会う、ボーイ・ミーツ・ディスティニーなダンスもの。ジャンルで言うと「ストリートダンス」でいいのかな?

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「ワンダンス」6巻より(珈琲/講談社)

初心者ながらバスケ経験者で運動神経は良好、長身なのでダンスも映えるという素質持ちの主人公が部活のレッスン、コンテスト、ダンスバトルを通じてダンサーとして開花していくオーソドックスな展開。

今巻も前巻・前々巻に続き、高校生ダンスバトル大会の、一冊まるごと「試合巻」。

"カボ"vs因縁持ちの"壁"の準決勝の開始と決着、そして先に決勝進出を決めた伊折が待つ決勝戦。

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「ワンダンス」6巻より(珈琲/講談社)

ストーリーとしては踊ってるだけ、因縁少々、という感じで、メインの見所はダンス描写のウンチクと、なんつったって絵です。

「動いているものの表現は動画に限る」、必ずしもそうでもない理由として、カメラアングルの問題、被写体に対してカメラの位置が必ずしも自由ではない、というのがありますが、いわゆる「奇跡の一枚」問題。

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「ワンダンス」6巻より(珈琲/講談社)

その動き・存在を最も象徴する瞬間を、写真は切り取ることができ、絵はなんだったら画者の能力の範囲で画角と瞬間すら「捏造する」ことができる、というのは強力だなあ、と。

「ムラサキ」も次巻で完結してしまうので、いよいよもってダンス漫画のジャンルはこの作品の独壇場になっていくのかなと思いますが、そもそもこの作品たちは一体どこを目指しているのか、何になろうとしているのかと、少々呆れ返ってしまう面もあります。

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「ワンダンス」6巻より(珈琲/講談社)

作者がどういう経歴なのか存じ上げないんですけど、10年後たぶんアンタ漫画描いてないでしょ的なw

正直あんまり漫画向きではないこのテーマを、絵のかっこよさで力づくで面白く読める形に成立させちゃってんのは結構ものすごいので、是非このテンションでダンス漫画を描き続けて欲しいものですけど。

 

 

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#からかい上手の高木さん 16巻 評論(ネタバレ注意)

中学校の同級生同士の恋愛未満を描いた隣の席ラブコメ。単純な西片くんをいつもからかってくる高木さん。

「××さんがなんとかかんとか」系の、元祖ではないが中興の祖ではあって、同級生純愛ラブコメのジャンルが息を吹き返し、スピンオフも複数抱えてちょっとした産業に。ガンダムかよ。

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「からかい上手の高木さん」16巻より(山本崇一朗/小学館)
ラブ・ストーリーは突然に

ラブ・ストーリーは突然に

  • 小田 和正
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

公式二次創作というか、スピンオフで2人の結婚後の日常が描かれてまして、

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もはやこの2人が「将来くっつかない」と思って読んでる人はいないというかハッピーエンドが約束されていて、本編中の高木さんの西片への気持ちも「匂わせ」とは言え、かなり露骨に開き直って描写されます。

昔の恋愛漫画やラブコメと引き比べてみると「くっつくのがわかっていて何が面白いのか」と当時の人に言われるかもしれません。

いや、けっこう面白いのよ。

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「からかい上手の高木さん」16巻より(山本崇一朗/小学館)
ラブ・ストーリーは突然に

ラブ・ストーリーは突然に

  • 小田 和正
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

もう一つ、本作に限らず近年ヒットしている男性向けラブコメ漫画の特徴として、昔は必須だった「男主人公の恋愛上のライバルキャラ(「めぞん一刻」の三鷹さんのような)」がめっきり配置されなくなりました。

「かんなぎ」の事件が転換点なのかな?

この作品が必ずしも2021年の現代ラブコメの代表作とは言えないかもしれないですが、たとえば「僕の心のヤバいやつ」なんかを見ても、ナンパイとかあの辺の「市川のライバルになりそうなキャラ」の存在に対する読者のストレスや警戒感が非常に強いのが、良くも悪くもSNSを通して診てとれて、作品の在り方にも強い影響力を与えてる気はします。

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「からかい上手の高木さん」16巻より(山本崇一朗/小学館)
ラブ・ストーリーは突然に

ラブ・ストーリーは突然に

  • 小田 和正
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

現代のラブコメ読者の心が弱くなったのか、そうしたライバルキャラの在り方は「NTR」という性的嗜好とミックスされた上でラブコメから分離されて居場所がなくなってしまって、現代のラブコメに求められるのは葛藤やドラマ性ではなく、癒しと「♪テケテーン」要素に特化しているのかな、と思ったりします。

ブレイクしてからだいぶ経ち、また競争の激しいラブコメジャンルということもあって、この作品の現在の評価は「安定感のある老舗の良作」という立ち位置なんかなと思いますが、相変わらずそうした「ハッピーエンドが約束されたストレスフリーの♪テケテーンラブコメ」のウェルメイドな作品、もっと言えば今の「楽して楽しく読めるラブコメ」の流れにエポックメイキングに良くも悪くも大きく寄与した作品です。

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「からかい上手の高木さん」16巻より(山本崇一朗/小学館)
ラブ・ストーリーは突然に

ラブ・ストーリーは突然に

  • 小田 和正
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

この作品やこの作者に求めることではないとは思いますが、そろそろ「その次」の方向を目指す、読者の感情を振り回すような方向にエポックメイキングなラブコメ作品も、読んでみたくはありますね。

「その次」ではなく回帰なのかもしれないですけども。

あと、「僕ヤバ」と比べるとドラマ性の薄い、日常色の強いのん気な作品なので、小田和正を劇伴にするにはさすがにちょっと無理があるなw

 

 

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#からかい上手の(元)高木さん 12巻 評論(ネタバレ注意)

「からかい上手の高木さん」のスピンオフ、2人の結婚後、娘も生まれた後の家庭生活の、本編のオマージュエピソードも交えながらの日常もの。

一家のほのぼの日常もの短編で驚いたり刺激を受けたりとかいうもんでもないので、感想が書きにくいこと山の如し。

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「からかい上手の(元)高木さん」12巻より(稲葉光史/山本崇一朗/小学館)

パクパクですわ!夜はストゼロぐびぐびですわ!

 

なんでもないです。

 

「よつばと!」などで人気な父娘の日常ものジャンル、にラブコメ日常ものをミックスしたような作りで、まあ贅沢っちゃぜいたくなんですけど、気のせいか今巻は(元)高木さんのイチャ付き成分がやや高めだった気がします。

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「からかい上手の(元)高木さん」12巻より(稲葉光史/山本崇一朗/小学館)

少年コミックで人妻好きな読者増やして僕らの地球をどうするつもり!?

巻が進むに連れ、もともと似て上手かった絵が洗練されていってより原作の絵に近づいていってる気がするんですけど、

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「からかい上手の(元)高木さん」12巻より(稲葉光史/山本崇一朗/小学館)

読み比べてみると原作の山本崇一朗の絵も巻を重ねるごとに変わっていってると言うか、さらに上手くなっていってると言っていいと思うんですけど、それではこのスピンオフは一体何に近づいているのか、よくわかんなくなってきますね。

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「からかい上手の(元)高木さん」12巻より(稲葉光史/山本崇一朗/小学館)

ラブコメ漫画の原作連載中に、「そして数年後」の結婚した後のスピンオフが始まっちゃうのって公式が二次創作でネタバレというか「それ反則ちゃうんか!」という感じで始まった本作も早や12巻で、もはや存在が当たり前になってしまいましたけど、

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「からかい上手の(元)高木さん」12巻より(稲葉光史/山本崇一朗/小学館)

これ原作が完結した後も100巻200巻まで続いて、30〜40年後には「サザエさん」状態で原作より有名になってたらちょっとおもろいな。

と、感想が書きにくいのをいいことに思いついたことをヤケクソ気味に書きました。

 

 

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#日本国召喚 5巻 評論(ネタバレ注意)

エルフが首相を務め竜騎兵が空を駆ける、肥沃な国土を誇る中世ファンタジーなクワ・トイネ公国の上空に現れた、鉄の竜。続いて洋上に現れた鉄の城のような巨大艦船。

それらを操る、高度な文明と巨大な戦力を窺わせる彼らは、転移国家"日本国"を名乗り、哨戒機による領空侵犯を謝罪し国交を求めてきた。

日本との国交を樹立した矢先、折悪く野心的な軍事国家ロウリア王国が公国に侵攻、暴虐の限りを尽くし始め、公国は日本に支援を求める。

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「日本国召喚」5巻より(高野千春/みのろう/KADOKAWA)

という、日本丸ごと異世界ファンタジー世界に転移しちゃった、なろう小説コミカライズ。「戦国自衛隊」「ゲート」寄りの俺TUEEE。日本側は外交官と自衛隊しか出てこなくて、地元の人たちの主観強め。特定の主人公やヒロインを置かずに回す感じ。

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「日本国召喚」5巻より(高野千春/みのろう/KADOKAWA)

異世界の騎士や魔法使い相手に自衛隊が俺TUEEEEする感じかと思ってたんですけど、前巻から魔王とか魔王軍とか出てきて、がんばって戦う官僚たちと自衛官たち、戦っても良い「法の解釈探し」などの描写もちょっと「シン・ゴジラ」っぽくw

俺TUEEE一辺倒でもないのかな?という感じになってまいり…

いや、そうでもねえな?

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「日本国召喚」5巻より(高野千春/みのろう/KADOKAWA)

ドヤ顔で乗り込んできた魔王軍の魔導士を自動小銃でハチの巣にする自衛隊の皆さんの図。

テーマ的に「異世界転移もの」なので、それだけ聞くといかにも流行っぽい感じなんですけど、読み味がなんというかレトロです。

絵柄もそうなんですけど、エピソードごとに登場キャラが入れ変わってキャラ人気にまったく頼らない作りとか、淡白なエピソード進行とか、今風じゃないというかなんか昭和の頃の漫画っぽいのはなんなんだろうw

「戦国自衛隊」の原作小説が発表されたのが1971年で、

ja.wikipedia.org

そこから映画化(1979年)など派生作品がたくさん創られたそうなんですけど、まるでその派生作品の一つが70年代から作品ごとタイムスリップしてきたかのようなw

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「日本国召喚」5巻より(高野千春/みのろう/KADOKAWA)

作品概要の外型の割りに全然モダンな漫画じゃないんですけど、なんだか「空想科学冒険活劇」みたいな、古き良き妙なワクワク感がありますw

 

 

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#かがみの孤城 4巻 評論(ネタバレ注意)

中学一年生の"こころ"は、中学入学と同時に始まったいじめで登校拒否になりカウンセリングスクールにも行けずに部屋で引き篭もっていた。

ある日、自室の鏡が光を放ち、こころは鏡の中の世界に引きずり込まれる。そこには西洋風の城が建っていて、狼の面を被った少女「オオカミさま」が7人の登校拒否の中学生を集めていた。

オオカミさまは7人の中学生たちに宝探し競争をさせたい意向だったが、中学生たちはマイペースにゲームをしたり談笑して過ごすのだった…

法事の都合で制服で城に現れたアキの制服姿がきっかけで、城に集められた中学生7人全員が雪科第五中学に通うはずだった子どもたちだと発覚。クリスマスを一緒に過ごしたことをきっかけに親睦が深まった7人は、新学期の1月10日、1日だけみんなで登校しよう、と話し合う。しかし…

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「かがみの孤城」4巻より(辻村深月/武富智/集英社)

いじめなどで不登校になった中学生たちを集めたファンタジー空間の話です。

元は「本屋大賞」1位に輝いたという小説が原作、のコミカライズ。

最後(完結)まで読まないとわからないタイプの作品で、原作未読の自分にとっては、中学生たちが何のために集められたのか不明、作者がどう言う意図で話を進めているのか不明、ついでにいうとこの「らしくない」作品をコミカライズしたヤンジャン編集部の意図も不明です。

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「かがみの孤城」4巻より(辻村深月/武富智/集英社)

いじめ・不登校をテーマにしたシリアスで重たい話で、あんまヤンジャンらしくはないよね。

1巻が出た頃はヤンジャン編集部が我慢できずに打ち切りにしちゃわないかとハラハラしましたが、今巻末の予告によると次巻で完結とのことで、話の消化具合からしてももう打ち切りではないでしょう。

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「かがみの孤城」4巻より(辻村深月/武富智/集英社)

ちょっとヤンジャン見直したわ。

何を勘違いしたのか、自分は今巻で完結と勘違いして今巻を読みまして、「ここから一冊でどう終わるんだろう…!」「大丈夫か!? もうページの残りが少ないぞ!」とドキドキハラハラしながら読んだんですが、次巻に続いてズコーってなりました。

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「かがみの孤城」4巻より(辻村深月/武富智/集英社)

なんで「今巻で完結」なんて勘違いしちゃったんだろうw

自分の勘違いを抜きにしても、クライマックスに向けて非常にスリリングな巻。「オオカミさま」との約束の一年が終わりかけ、かつてないカタストロフが彼らを襲います。

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「かがみの孤城」4巻より(辻村深月/武富智/集英社)

未だ、中学生たちがなぜ集められたのか、なぜ作者はこんな設定で話を書いたのか、なんでヤンジャンはこの作品をコミカライズしたのか、現時点の自分には未だわかりませんが、なんか「美味しい最終回」と「名作」の匂いがしてきたような気がしますよ。

 

 

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#ラジエーションハウス 11巻 評論(ネタバレ注意)

幼い頃にそれぞれお医者さんとレントゲンの人になって患者さんたちを助ける約束をした女の子と男の子。男の子は約束を果たしさらに研鑽を積み天才的な技量を持つ放射線技師となり、果たして女医になっていた女の子が務める病院に遂に採用された。が、女の子は約束どころか、男の子のことさえ憶えていなかった…男の子は平凡な技師を装いながら、女の子を陰ながら支えるのだった…

というボーイ・ミーツ・ガール・アゲインなラブコメ医療ドラマ。「今日のあすかショー」のモリタイシの現作、原作・監修は別の人。

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「ラジエーションハウス」11巻より(モリタイシ/集英社)

放射線医と放射線技師の両方が監修に。

前巻に続いて、主人公を気に入らない病院の偉い人系の小細工というか指図を受けての医療機器の出入りの営業さんによるスパイ大作戦。

若くして妙に優秀な放射線技師である主人公の秘密を暴け!の巻。

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「ラジエーションハウス」11巻より(モリタイシ/集英社)

「白い巨塔」あたり以来の影響か、「医者と医療業者」というと「癒着!癒着!」という、なにか利害で結びついた不正の温床のようなイメージが強く、このエピソードも割りとそうしたイメージに引っ張られた感じかなと思ったんですけど、

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「ラジエーションハウス」11巻より(モリタイシ/集英社)

www

俺も取引先の恋愛相関図を作る仕事してえwww

医療の仕事に誇りと愛着を持っている人が監修が入ってるから、というわけでもないんでしょうし、「医療の現場に不正は存在しない」と言ったらそれは嘘でしょうけど、この作品は医療に携わる人間たちを信じているというか、「医療の現場で頑張る人間たちの姿を見せたい」というか、性善説で読み味が爽やかで良いですね。

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「ラジエーションハウス」11巻より(モリタイシ/集英社)

小物の悪役かと思ったら良い奴だったなんてずるいぞお前!

医療にまつわるフィクション作品に必ずしも「病院・医者もの=不正」とセットで語る必要はないと思うんですよね。そういうルポ、ドキュメンタリー、ジャーナリズム的な作品も必要で当然在っていい反面、こういう作品も在っていいと思うんですよね。

似た話はこの作品よりもむしろ警察ものの「ハコヅメ」でもよく言われるんですけど、すべてのお仕事ものが必ずしも業界の闇に光を当て「ねばならない」わけではないと、自分は思うんですが。

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「ラジエーションハウス」11巻より(モリタイシ/集英社)

多少綺麗事ばかりの難はあれど、お仕事の地味だけど誠実な「あるべき姿」を楽しく興味深く描く作品って、それはそれで意義があると思うんですよね。

自分も目に見えないかもしれない誰かの役に立てるように、自分のポジションなりにお仕事がんばろう。

 

 

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#ゴールデンカムイ 27巻 評論(ネタバレ注意)

白石のくせに、なにカッコつけてだ!

明治40年前後の北海道が舞台。日露戦争の二〇三高地で超人的な活躍をして「不死身の杉元」と呼ばれたけど上官半殺しにしてクビになった元軍人とアイヌの少女・アシリパのコンビを主人公に、網走監獄の囚人たちの刺青に刻まれたアイヌの隠し大金塊の地図を巡る血生臭い冒険もの。

金塊を争う勢力は

①土方歳三一派
②鶴見中尉一派
③杉元・アシリパ一派
④海賊房太郎一派
⑤ソフィア一派

ですが、同盟などで段々と二極化に近づいていて、最終決戦・完結も遠くなさそうな塩梅です。これ的なこと毎回言ってんな。

札幌で活動する2人の無差別殺人者(うち一人は刺青持ち)を巡って全ての勢力が札幌に集結。

切り裂きジャックらを巡るサッポロビール工場の戦いが終結、そのドサクサで鶴見中尉一派が再びアシリパの身柄を拉致。

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「ゴールデンカムイ」27巻より(野田サトル/集英社)

今巻はアシリパの救出・奪還を図る杉元らをよそに、鶴見中尉が直々に金塊の隠し場所をめぐる暗号についてアシリパを尋問。

杉元も言及したとおり、鶴見中尉の尋問はいわゆる拷問などではなく、過去に起こった事実を淡々と解き明かしてみせることだった。それが、それだけがアシリパの罪の意識を喚起し、金塊を巡って戦う心を折るのに十分だと分かった上で…

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「ゴールデンカムイ」27巻より(野田サトル/集英社)

という、エピソードゼロとでも言うか、この作品がこう形作られた元凶と核心について鶴見の口から語られる凄惨な過去回想回、種明かし回。

なるほど、なるほど…なるほど…

そしてタイトル回収。

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「ゴールデンカムイ」27巻より(野田サトル/集英社)

鶴見の尋問、というか説得に近いですけど、アシリパに対してとても説得力というか誘導する力があるんですが、アシリパが、ひいては作者が、どういう理路で彼に対抗し超克するのか見ものですね。

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「ゴールデンカムイ」27巻より(野田サトル/集英社)

エピソードゼロをやっちゃったらもう、あとは杉元とアシリパがそれをどう乗り越えるか、鶴見とどう決着をつけるか、に向けて本筋は一直線かしらん。

サイドエピソードというか脇役が多くその一人一人の背景を分厚く描くたちで、因縁含みで未決着の人間関係も多く残されているので、本筋だけを走るわけにはいかなそうですが。

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「ゴールデンカムイ」27巻より(野田サトル/集英社)

主人公たちもこんな調子ですしw

 

 

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#ダンジョン飯 11巻 評論(ネタバレ注意)

迷宮の主・狂乱の魔術師に竜にされた妹・ファリンを追って、冒険者ライオス一行が途中で倒したモンスターを美味しく調理して食べながら下層を目指してダンジョンを進んでいく、RPG世界観の空想グルメ・ファンタジー。

変わり種ファンタジーの中興の祖?「モンスターを料理して食う」というインパクトが強く、またそれが話題になって1巻出オチみたいなブレイクの仕方をした作品ですけど、もともとこの作者の持ち味はストーリーテラーなとこだったよな、といつの間にかストーリーも佳境に。

ライオスの軸、「有翼の獅子の解放」「狂乱の魔術師の無力化」「ファリンの救出」に加えて、カブルーとカナリア隊隊長ミスルンの軸は新たな迷宮の主に選ばれかけているライオスを止めるべく彼を追うこと。

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「ダンジョン飯」11巻より(九井諒子/KADOKAWA)

前巻から引き続き、狂乱の魔術師とのラストバトルの途中、開幕からライオス以外全員死んでるハードな状況から今巻スタート。

多くの竜種を従える狂乱の魔術師に1人で対峙するライオスの起死回生の一手。

そしてついにライオスに追いついたカブルーとカナリア隊。

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「ダンジョン飯」11巻より(九井諒子/KADOKAWA)

作品の重要な縦軸4つのうちの3つまでが今巻で消化され、新たに1つが追加され、呑気な作品ですけどさすがに緊迫の終盤、ドキハラで早く次巻が読みたいわ。

さすがにもう普通に考えたら次巻、遅くとも次々巻で完結かと思います。

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「ダンジョン飯」11巻より(九井諒子/KADOKAWA)

「最終回のひとつ前」としてラスボスっぽいアイツを含め主要登場人物たちが邂逅し本心でぶつかり合う、クライマックスへの布石として激動と充実の11巻。

エンディングに向けた花道は準備万端、この「最後の希望は彼らに託された」感、いいですよね、熱くて。

舞台が整い最終決戦、ライオスの最後の選択は。

最後の最後に彼らを救うのは正義か、友情か、それとも愛か。

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「ダンジョン飯」11巻より(九井諒子/KADOKAWA)

いいえ、おそらくきっと、食欲でしょう。

 

 

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#新九郎、奔る! 8巻 評論(ネタバレ注意)

室町後期(戦国初期)の武将、北条早雲の幼少期からの伝記もの。享年64歳説を採用。

中世代を舞台にした作品ながら、現代の話し言葉を大胆に採用、横文字もガンガン出てくる。おっさん達の政争劇は作者の本領発揮なイメージ。

北条早雲の伝記を漫画の上手のゆうきまさみが、の時点で面白いに決まってんだけど、日本史の中でも複雑で難解なことで有名な応仁の乱がらみ。渋すぎるテーマをどう捌くのか。

京都の戦乱が地方に飛び火。兄の死で伊勢備前守家の嫡男に繰り上がり、新九郎も領主である父の名代、次いで正式に当主を継いで領地・荏原郷(岡山県井原市)へ。

大失恋も経験して、いわゆる「平盛時禁制」も描かれ、荏原郷編も完結。いや、完結の割りには荏原郷におるな。

ということで、ついにというか、ようやくというか、

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「新九郎、奔る!」8巻より(ゆうきまさみ/小学館)

駿河下向編、開幕!

義経で言ったら8巻にしてようやく五条大橋で牛若丸と弁慶が出会ったぐらい? っつったら少々大袈裟か。

 

と思ったら、いわゆる「駿河下向」は次巻からで、今巻はその前フリ巻。

応仁の乱をおっ始まった責任者の有力者たちが次々と病死。将軍の側で権勢を振るい作品初期の情勢を動かしていた、新九郎の叔父・貞親も57歳で病没。

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「新九郎、奔る!」8巻より(ゆうきまさみ/小学館)

57歳って今のゆうきまさみより年若いんですけど、こんな老人然と描写するの、抵抗ないもんなんかね、と思ったり。

気になる新キャラも登場。

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「新九郎、奔る!」8巻より(ゆうきまさみ/小学館)

このお姉さん、今後も出番あるんかしらね?

造型といい人柄といい、妙に力の入った描写のされ方ですけど。

ということで、「駿河下向」の前フリとして、新九郎が初めて駿河の地を訪れ、今川家や関東の情勢が語られる巻。

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「新九郎、奔る!」8巻より(ゆうきまさみ/小学館)

京都の有力者たちの世代交代、今川家の情勢、関東の情勢と情報量が非常に多く、読み応えのある巻でした。

この漫画を楽しむコツとして、じっくり時間をかけて、ナレーションも舐めるようにじっくり読みましょう。

字も非常に多いんですけど、読み飛ばして絵だけを追い出した瞬間に面白くなくなります。

さながら大河ドラマを観るかのように、お茶でも淹れて、45分ぐらいかけてじっくりと…って、

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「新九郎、奔る!」8巻より(ゆうきまさみ/小学館)

作者もがっつり大河ドラマ気分でワロタ。

 

 

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#超可動ガールズ 5巻 評論(ネタバレ注意)

美少女フィギュアと「考える人」像の純愛。

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「超可動ガールズ」5巻より(OYSTER/双葉社)

部屋に飾ってるSFアニメのヒロインフィギュアたちが原作の人格と記憶を持って動き出す、コメディ4コマの名手OYSTERのちょっとだけエッチな非4コマ日常ギャグラブコメ「超可動ガール1/6」の続編。特に脈絡もなく可愛い女の子たちのおっぱいが見れる。

長く「ケロロ軍曹」背景アシを務めてるだけあって空気感もよく似てる。

本領じゃない非4コマの一度終わった作品がリブートしつつアニメ化、OYSTER先生は前世でどんな徳を積んだんだという奇跡のような展開。

格ゲーキャラ、RPGのヒロイン、戦車擬人化キャラ、SFアニメのヒロイン(メインヒロイン)のそれぞれ1/6フィギュアが魂を持ち、可動し、オタクの部屋に住み着いている、という作品。

各キャラ登場時はいろいろすったもんだはあれど、いまでは並んで正座してアニメを見て盛り上がったりして過ごしている日常もの要素も。マジ何しに来たのお前らw

今巻は割りと非日常寄りでしたかね?

主人公、目覚めたら触手モンスターになっていた!という美少女フィギュアとの相性最悪の「変身」(カフカ)展開www

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「超可動ガールズ」5巻より(OYSTER/双葉社)

更には表紙の新キャラ登場でまさかの合体ロボ展開! 熱い!

けどもうなんでもアリというか、一冊の中での振れ幅すごいなw

劇中作というか、「存在しないアニメの二次創作」的な展開が多くて、「存在しない一次創作」がどれも面白そうなの、ちょっと感心してしまいます。今回の合体ロボといい、ノーナの原作といい、だいぶ見てみたい。

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「超可動ガールズ」5巻より(OYSTER/双葉社)

「げんしけん」の「くじびきアンバランス」なんかをちょっと思い出します。

基本はコメディ進行なんですけど、たまに、「闇」というのとは少し違うんでしょうけど、望郷というのか、胸がギュッと締め付けられるような、「切ない」とも少し違うエピソードを、重くならない程度のボリュームでさらっとぶっ込んできますよね。

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「超可動ガールズ」5巻より(OYSTER/双葉社)

このエピソードを、架空の一次創作の、しかも「気づいてる奴だけが気づいて、愛情ゆえに何も言わずに飲み込んでいる」テイの裏エピソードとして扱うの、なんというかメタなオタク文化の深淵みたいな話で、ものすごいな。

 

 

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#今日のさんぽんた 3巻 評論(ネタバレ注意)

読切「ラスト・さんぽ」が好評で、第一話「お別れ」にリネームして連載化。

関西弁のヘタレまぬけ女子・りえ子と柴犬のポン太のコメディ寄りのお散歩日常漫画。

りえ子・小2〜大2、ポン太・0歳〜12歳の散歩の思い出をランダムに。

第一話が第一話なので、第一印象でどうしてもりえ子とポン太のお別れを想起してセンチな気持ちになってしまいますが、第二話以降は普通にまぬけな日常もの。

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「今日のさんぽんた」3巻より(田岡りき/小学館)

めっちゃ普通に真剣に犬に話しかけるりえ子、人語を理解してモノローグでツッコミを入れるポン太。

一方通行な意思の疎通が生み出すコミュニケーションギャップの可笑しさ、ということになろうかと思いますけど、あんま難しいこと考えずに「んふふっ…」って不気味な笑いを漏らしながら読む漫画。

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「今日のさんぽんた」3巻より(田岡りき/小学館)

時系列が行ったり来たりしつつも最後はまあ決まっているので、新刊が出たからといって何か新しい展開があったり新事実が発覚したりするわけではないです。ド日常もの。

ああでも今巻は新キャラが2人ぐらい登場しましたね。

たびたび話題に上がってた幼馴染の同級生の「みっちゃん」も正式にお目見え。

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「今日のさんぽんた」3巻より(田岡りき/小学館)

この漫画すんげー好きなんですけど、「じゃあ何がおもろいねん」と問われると説明しづらいんですけど、寝床で就寝前にノンストレスでほのぼのと楽しく読める日常ギャグコメディとして主戦力です。

割りと繰り返し何回も読んでます。

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「今日のさんぽんた」3巻より(田岡りき/小学館)

すごいお気に入りの4コマ漫画を読んでる感覚に近いかもしんない。

この作品が好きと言うよりは、この作品を読んでいる時間が好き、とでもいうか。

就寝前の主戦力の一角として、早くもっと巻数が増えてほしい。

 

 

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FSS (NT2021年10月号 第17巻相当) 評論(ネタバレ注意)

ファイブスター物語、連続掲載継続中。

「第6話 時の詩女 アクト4-4 カーマントーの灯火 Both 3064」。

扉絵コミで13ページ。

  

他の号はこちらから。

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  • (余談)
  • (扉絵)
  • (本編)
  • (所感)
    • マキシ(3075)
    • デザインズ7
    • ジィッド
    • ハイト
    • マドラ
    • マキシ(本編)
    • みつ子さん
    • バッハトマの騎士たち
    • 変なの
    • ビューティ・ペール

以下、宣伝と余談のあとにネタバレ情報を含んで論評しますので閲覧ご注意。

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