AQM

さみだれや 読んだ漫画と ウマ娘

#カノジョも彼女 5巻 評論(ネタバレ注意)

幼馴染の咲に小学生以来ずっと片想いで何回フラれても告白し続けた直也。

高校入学を機についに咲にOKしてもらい付き合いだした矢先、直也はクラスメイトの超美少女・渚に告白される。彼女の可愛さと健気さに胸を打たれた直也は…

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「カノジョも彼女」1巻より(ヒロユキ/講談社)

というガチもんのハーレムラブコメ。

終盤が荒れたりイマイチ納得いかない展開を繰り返すハーレムラブコメというジャンルに飽きてしまった自分の最後の希望。

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「カノジョも彼女」5巻より(ヒロユキ/講談社)

正々堂々と二股し親睦を深めるために3人で一緒に暮らすという頭のイカれぶりですが、

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「カノジョも彼女」5巻より(ヒロユキ/講談社)

3Pはしない約束になってるので健全。

その他、3人目の彼女の座を狙って主人公に付き纏う美少女YouTuberなど。

主人公に警察に通報されて「覚えてろ」と捨て台詞を吐いて走って逃げていくヒロインすごい。

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「カノジョも彼女」5巻より(ヒロユキ/講談社)

だいたいの登場人物が頭がイカれてるか極度のアホかのどっちかでツッコミ役が不足しているので、咲の友人で常識家の紫乃さんが登場するととたんにボケとツッコミが成立して話が締まって面白くなります。

脇役だけどこの作品の生命線…

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「カノジョも彼女」5巻より(ヒロユキ/講談社)

あ、ダメだ。この子もアホちょろインの予感しかしねえw

7月からTVアニメ化だそうです。

主人公やヒロインをどなたが演じるのか知りませんが、たぶんアホのイメージが定着して離れなくなって今後アホ役のオファーしかこなくなるのでこの仕事断った方がいいと思います。

 

 

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#よふかしのうた 7巻 評論(ネタバレ注意)

少年・夜守コウ(14)はふとしたきっかけで「上手くやれていた中学生活」が嫌になり不登校に。ある夜、夜の散歩で街を放浪していると「夜と不眠」に一家言持つ謎の美少女・ナズナに声をかけられ、血を吸われる。彼女は吸血鬼だった。

夜に生きる眷属になりたいと願っても吸血鬼化しないコウ。彼女が照れながら語る「吸血鬼になれる条件」は「吸血鬼に恋して血を吸われること」だった。

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「よふかしのうた」7巻より(コトヤマ/小学館)

「だがしかし」作者の吸血鬼ファンタジーな青春ラブコメ。作品全体を通じてアンニュイとそのアンニュイからの解放が夜を舞台に描かれる。

吸血鬼殺しの探偵がうろつく中、対策も兼ねて吸血鬼仲間を訪ねて回るような展開。前巻に続きカブラのもとを訪ねた二人。カブラが語る、ナズナの過去の秘密。

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「よふかしのうた」7巻より(コトヤマ/小学館)

「トニカクカワイイ」に続いて2冊連続で「謎あかし編」とでも言うべき巻で、おもしれーな。

週刊少年サンデーはここ最近苦境、と聞きますけど、載ってる漫画がアレもコレもこんなに面白いのになんで苦境なんだ。蝋燭の火が消える前に燃え上がってるみたいで却って縁起が悪いわw なんか商売の仕方というか経営が間違ってんじゃねえのか。

カブラ編に続いては、やったー!再びのミドリ編!

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「よふかしのうた」7巻より(コトヤマ/小学館)

ミドリ大好き!KAWAII!

新キャラも登場するんですけど、この人面白すぎでしょw

巻末には読み切りおまけ漫画「よふかしについて語る『だがしかし』メンバー」編も収録。

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「よふかしのうた」7巻より(コトヤマ/小学館)

今も彼らの時間は続いているのが見れて、コレは嬉しい。

 

 

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#トニカクカワイイ 15巻 評論(ネタバレ注意)

理系天才フリーター・ナサくんと、謎多きクール美少女・司(つかさ)さんの、なんか可愛い男の子と女の子の新婚生活ラブコメ。

SFファンタジーな司さんの秘密を匂わすだけ匂わせつつ、触れずに初々しいラブラブ新婚夫婦の日常に的を絞って、余力を感じるというかまだ変身を残して余裕、みたいな。

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「トニカクカワイイ」15巻より(畑健二郎/小学館)

そろそろ読むのをやめようかな、と思っていたところでした。

このイチャラブ系のラブコメ漫画が「なにか」を隠し持っているのは1巻時点で誰の目にも明らかでしたが、その「なにか」につなげる伏線としての日常パートが14冊に及び、まあ端的に言うと「そろそろひっぱりすぎじゃね?」と。

読みたい漫画も多いですし、ウマ娘もやんなきゃいけないし、新刊が出てもどうせ内容が代わり映えにしない作品に無限にお付き合いはできません。

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「トニカクカワイイ」15巻より(畑健二郎/小学館)

自分が一番長く現在も読み続けている作品はおそらく「ファイブスター物語」で、かれこれ30年以上の付き合いになりますが、読み始めたあの頃に「この作品は30年経っても完結することなく続く」と知っていたら、果たして手に取っただろうか?と思います。

「ファイブスター物語」の、奇しくも同じ15巻の感想をブログに書いた際についたブコメをご紹介します。

#ファイブスター物語 15巻 評論(ネタバレ注意) #fss_jp - AQM

本作のファンだった友人の一人は、15巻を見ることなく今春亡くなりました。80年代アニメが原風景となっている世代として深く感じ入りながら拝読した次第です。

2019/12/10 18:37

b.hatena.ne.jp

作品は表現物として永遠に残るかもしれませんが、残念なことに読者が最後までついていけるとは限りません。不老不死ではないので。

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「トニカクカワイイ」15巻より(畑健二郎/小学館)

上映時間や放映時間、あるいは放映期間(クール)があらかじめ定められ限られている類の映像作品や、本の厚さで作品のサイズがわかる単巻の小説などと違い、続巻が刊行される類の小説や漫画は終わりが見えないんですよね、読者から。ある種の恐怖があるんです。「自分はこの作品の完結を見届けられないんじゃないか」という。

「FSS」は作者が当初から「自分のライフワーク」と宣言していたのでまだ覚悟はできてましたけど、多くの漫画作品は、思いもよらぬ急な完結(打ち切り)を迎える作品が多くある反面、思いもよらぬ長期連載に「なってしまう」作品もまた多くあります。

読者が読みたいサイズ・期間と、作者や出版社が描きたいサイズが噛み合わない漫画というのは、まるで司さんが不安に思ったように往々に不幸です。

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「トニカクカワイイ」15巻より(畑健二郎/小学館)

やーアレね。面白かったね今巻。ようやく羽化したというか、待った甲斐があったというか、前巻までで切ってなくてよかったわ。

読者というか私が焦れてもう耐えられない限界ギリギリと、作者の構想が噛み合って、結果として幸福な漫画だなと思いました。

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「トニカクカワイイ」15巻より(畑健二郎/小学館)

余談ですけど、吸血鬼をはじめとする不老不死のキャラクターをモチーフにした作品は、別に「葬送のフリーレン」に始まった話ではなく昔から定番のテーマですが、ここ最近また特に増えてきたように思います。

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この漫画の次は吸血鬼をテーマにした「よふかしのうた」を読みます。

描く側も、出版する側も、読む側も、かつて「子どもが読むもの」だった昔からそれぞれに歳をとって、漫画という文化が「永遠ならざること」、要するに「死」について考えるお年頃になってきたのかね、とあまり根拠もなく思ったりします。

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「トニカクカワイイ」15巻より(畑健二郎/小学館)

第1部最終巻、お見事でした。

やー、第2部、楽しみだわ。

 

 

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#め組の大吾 救国のオレンジ 1巻 評論(ネタバレ注意)

1995〜1999年に週刊少年サンデーで連載され小学館漫画賞・文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞するなどして大好評を博した往年の名作「め組の大吾」の同作者による続編。

警察官(海上警察(海保)含む)、軍人(自衛隊含む)と並んで「危険と相対するための職業」、消防士のお仕事もの…つっていいのかなコレ。ちょっとなんか違う気がしますねw

Wikipedia見たら「アレ読んで東京消防庁の応募倍率が跳ね上がった」って書いてあるけどホントかな。アレ読んで消防士になりたいとか頭のネジが2・3個取れてねえか。

今作は掲載誌というか出版社まで移って、週刊少年サンデー(小学館)から月刊少年マガジン(講談社)に。

なんか連載開始にあたって小学館が旧作の期間限定ネット読み放題とかやってて、円満っぽい感じ。

個人的には作者の前作の打ち切りに未だに納得いってないので、「月マガってどうなん?」と思わないでもないです。「さよなら私のクラマー」もちょっと「え?」って感じで終わっちゃったし。

というのと、同じレスキュー畑の著名作として「海猿」がありますけど、あれ青年誌(ヤングサンデー)だったんで結構、救助現場の過酷な描写がエグかった記憶がありますが、今作は少年誌ということで、大丈夫かな?と思わないでもないです。

まあそこは元々旧作も少年誌でしたし。

旧作の主人公は「朝比奈大吾」でしたが、今作の主人公は「大吾」違い。

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「め組の大吾 救国のオレンジ」1巻より(曽田正人/講談社)

ただ世界観は繋がっていて、旧作の登場人物も1巻で既に登場済み。

リアルに合わせて作中20年ぐらい経ってんのかな?

旧作の登場人物がちょっとしたレジェンド扱いになってて、新たな若い主人公が、ってのはちょうどガンダムとZガンダムっぽい関係。

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「め組の大吾 救国のオレンジ」1巻より(曽田正人/講談社)

甘粕がちょうど「シャア相当」ですかね。さて「アムロ相当」ことオリジナルの大吾は出てきたでしょうか。

自分がこの作者を初めて知ったのが旧作だったんですけど、出世作と言っていいのかな。代表作が多い漫画家さんですけど。

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「め組の大吾 救国のオレンジ」1巻より(曽田正人/講談社)

結構続編ものって解散したバンドでいう「再結成」みたいなもので、切り札というか背水の陣というか、みたいなとこありますけど、どうなりますでしょうか。

既に1巻で割りとハードな訓練に救助に、と読み応えは今のところ十分で今後の期待が膨らみます。

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「め組の大吾 救国のオレンジ」1巻より(曽田正人/講談社)

ただやっぱアレやねえ。コレ読んでて「消防士になりたい!」って全然思わんわ俺…こんな怖いのようやらんわ俺…

漫画やドラマで、誇張があったりむしろ描写不足があったりと様々なんでしょうけど、消防士ってやっぱスゲェな…

 

 

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#それでも歩は寄せてくる 7巻 評論(ネタバレ注意)

2人しかいない将棋部の、おさげデコ部長・八乙女うるし(高2♀)と、好き丸出しのくせに頑として認めない無表情部員・田中歩(高1♂)の、告白前の高校生男女が好き丸出しで部室で将棋指しながら甘酸っぱくイチャイチャしてる、可愛いは正義のショートラブコメ。

歩は一応、将棋でうるしに勝ったら告白しようと思ってるみたいです。

日常ラブコメですけど時間が流れる系で、うるしが3年生に、歩が2年生に。

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「それでも歩は寄せてくる」7巻より(山本崇一朗/講談社)

こないだ始まったばっかりと思ってたらもう7巻で、時間が経つのは早いですね。

始まった当初は登場人物2人の漫画でしたけど、サイドのメンツもだいぶ増えてきて賑やかに。

なんかあっちもこっちもラブコメめいてきて、赤面してる可愛い女の子をたくさん描きたい作者の本領発揮という感じ。

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「それでも歩は寄せてくる」7巻より(山本崇一朗/講談社)

楽に描いてるように見えますけど、どうでしょうね。こう言ってはなんなんですけど、女子しか登場しないくのいちの漫画より面白い気がするので、ガールズ日常ものよりやっぱ未満恋愛ラブコメの人なんかなとか思いましたけど。女の子がより可愛く見えるわ。

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「それでも歩は寄せてくる」7巻より(山本崇一朗/講談社)

こういう、「ロッカーの中に隠れる男女」って漫画ですごいよく見るというか漫画でしか見ないんですけど(当たり前だ)、日本の歴史上こんなシチュエーション実在したことあるんだろうか、とか思いました。

存在しないとしたら、誰が一番最初に考えたんだろう。また手塚治虫だろうか。いやいやいや。

 

 

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#わざと見せてる? 加茂井さん。 5巻 評論(ネタバレ注意)

実録ガチ系の下ネタ・風俗ネタ・ドMネタ、お下劣でやたら面白い怪作 、「エムさん。」の作者。無駄に女の子が可愛く「ヒロイン立ててストーリーもの描いてくんないかな」と思ってたら、カースト「下の中」の漫画オタクの男子中学生と、カースト上位でスカート短い美少女ギャルの、王道の隣の席ラブコメ。やったぜ!

作品としては「中学生の未満恋愛」の同じセグメントに「僕の心のヤバイやつ」という超強力な作品があって、その陰に隠れている感じはあります。開始時期も同時期で巻数も近く、また作者がラブコメ畑の外から参入してきたあたりも似ていて、桜井のりおとはまた違った意味で従来のラブコメにない切り口や視点が提示されて、自分もとても期待している作品。

「僕ヤバ」と比べるとヒロインをもうちょいエッチに、主人公をもうちょいキモくした感じです。

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「わざと見せてる? 加茂井さん。」5巻より(エム。/双葉社)

エロ妄想のモノローグを垂れ流すだけのスタンドなんてイヤだwww

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「わざと見せてる? 加茂井さん。」5巻より(エム。/双葉社)

今巻はしょうもないエロネタの他、休日に小さいいとこを連れた同士でバッタリ出会う回など。

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「わざと見せてる? 加茂井さん。」5巻より(エム。/双葉社)

やっぱちょっとこの女ちょっと頭がおかしいなwww

メインは脇役の青木くんの話。

そうなんだよね。「子どもの恋愛」って自分の力ではどうにも抗えないコレがあるんだよな…って久しぶりに思い出しました。このシチュエーションの漫画、久しぶりに読んだ気がする。

大人になったら「どうせもっと好きな子ができるよ」って思っちゃうんですけど、当事者にしてみたらこの世の終わりみたいなもんなんですよね。

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「わざと見せてる? 加茂井さん。」5巻より(エム。/双葉社)

陰キャ少年が陽キャ美少女になつかれる、という点で共通してるんですけど、「僕ヤバ」が大人向けの初恋ファンタジーだとしたら、この作品はどこかリアルで生々しいんですよね。

そのぶん地味で「僕ヤバ」ほどウケてないんですけど、そのぶん刺さってくるんだよな…作者が自他共に認めるマジモンの陰キャだったってのもあるんでしょうけど。

今巻途中ちょっとアレかなと思ったんだけど、青木くんがんばれ。

 

 

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#ゆるキャン△ 12巻 評論(ネタバレ注意)

高校の野外活動サークルの女の子たちが、タイトルどおりゆるーくキャンプを楽しむ趣味×女子高生もの。アニメも実写ドラマも好評。

作者の別作「mono」の新刊を読んだ際に「あれ、ちょっと画風変わったかな」「monoとゆるキャンで描き分けてんのかな」と思ったんですが、

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「ゆるキャン△」の新刊もちょっと画風変わってきましたか?比較的キャリアの浅かった漫画家のヒット作が長期化するとよくある話ですけど。

上手いか下手かでいうと上手くなってますけど、人によってはだんだん好みの絵から離れていってるかもしんないね。

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「ゆるキャン△」12巻より(あfろ/芳文社)

今巻は冒頭で部長のメガネが無料配布の薪を大量にもらってくる話。

前巻までで なでしこ と しまりん とアヤちゃんが大井川でしたっけかにツーリングキャンプに行ってた裏番組で、実はメガネと嘘つきと可愛いのと先生も4人でキャンプに行ってました、ということで、今巻はもらった薪を割りながら裏番組の土産話をなでしこに語り聞かせる回想巻。

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回想シーンですけど、嘘つきと可愛いのがホラを混ぜつつ、なでしこはワイプの向こうから回想シーンに勝手に話しかけ、居もしなかったちくわは喋り出すという変化球でメタい回想回。

本作のヒットで余裕綽々というか、漫画で遊んでますよねこの作者w

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Amazonのレビューは戸惑い気味の苦笑いという感じですけど、もともとキャンプやってるだけの漫画だし自分はちょっと面白かったですけど。

折しも作中もリアルも春が訪れて、なでしこたちは2年?3年?どっちになったんだっけ。

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「ゆるキャン△」12巻より(あfろ/芳文社)

「のんのんびより」ですら終わってしまいましたけど、時制がサザエさん時空じゃないこの作品はなおさら終わりが来るのよね、と思ったり。

あんまこの子らが夏にキャンプしてるイメージもないので、大きいキャンプはやってあと2〜3回ぐらいかなあ。

 

 

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#可愛いだけじゃない式守さん 8巻 評論(ネタバレ注意)

不幸体質でよく物が落ちてきたり飛んできたり車に轢かれそうになる和泉くんと、成績優秀・運動神経抜群の守ってあげる系で和泉くんのSPを自認する可憐な美少女・式守さんの清く正しく初々しい男女交際ラブコメ。日常よりです。

和泉くんに物が飛んでくる→式守さんが間一髪で守る→式守さん男前なキメ顔→カッコいい

という漫画。なんだこれ。

今期TVアニメなんでしたっけか。

2人ともに両親公認の仲ということで堂々とお家デート。

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「可愛いだけじゃない式守さん」8巻より(真木蛍五/講談社)

光属性ってレベルじゃねえぞゴラ。

お母さんたちも美人で可愛いんですけど、お母さん同士を微百合風味に描くのやめなさいよw

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「可愛いだけじゃない式守さん」8巻より(真木蛍五/講談社)

なんの漫画なんだよw

今巻で新キャラ登場。

軸は不幸体質の和泉くんと、彼を守る男前の式守さんなのはずっと変わらないんですけど、周囲のキャラがなんかこう作者の描きたいことというか「自分らしくいること」「人間同士で支え合うこと」をよりソリッドに体現したキャラが多いですね。

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「可愛いだけじゃない式守さん」8巻より(真木蛍五/講談社)

主人公とヒロインの2人が周囲の人間の生き様を写す良い鏡になっているというか。

それぞれがややもすれば孤高な孤独に陥りかねないところを、不幸体質ながらポジティブでまっすぐな2人の存在が救っているというか。

 

 

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#メイドの岸さん 3巻 評論(ネタバレ注意)

早瀬貴一郎(25)は若くして日本有数の企業グループを束ねる財閥の次期当主として辣腕を振るい、政財界でも一目置かれるリーダーだったが、

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「メイドの岸さん」3巻より(柏木香乃/講談社)

生活面では病的にドジで生活能力のないポンコツ人間だった。

そんな彼を支えるのは専属メイドの岸さん。

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「メイドの岸さん」3巻より(柏木香乃/講談社)

岸さんはとても有能だったが「っス」口調でクールで無表情で無口で無愛想だった。

岸さん無しでは生きていけない貴一郎はあの手この手で岸さんの歓心を買おうとするが、岸さんはあくまでビジネスライクでクールなのだった…

という坊ちゃん&メイドさんの日常ラブコメ。

今巻は2人の気持ちがちょっとだけ進展しつつ、それを加速させるライバル(っぽい)ヒロインも登場、これに絡めて3人の子ども時代の過去エピソードも。

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「メイドの岸さん」3巻より(柏木香乃/講談社)

「ミステリアスなヒロイン」というとラブコメだったら「きまぐれ★オレンジロード」の鮎川まどかが代表格のように言われますが、アレ主人公の恭介はアホなんでミステリアスだと思ってるかもしれないけど、読者から見たら結構わかりやすくデレるヒロインだよなと思います。

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「メイドの岸さん」3巻より(柏木香乃/講談社)

今作のヒロインは無愛想で無口で無表情と、鮎川まどかとは全然違う意味でミステリアスで、モノローグの語りもないので読者は行間を読むことになるんですが、読者が読めない行間だと伝わらなくて漫画として面白くない、ということもあって「読める行間」がたくさん仕込まれてます。

この一見無愛想なヒロインの不器用な心理描写の「読める行間」と、たまに意表をついたダイレクトな表現が、とても可愛らしいラブコメだなあ、と。

 

 

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FSS (NT2021年5月号 第17巻相当) 評論(ネタバレ注意)

ファイブスター物語、連続掲載継続中。

「第6話 時の詩女 アクト4-4 カーマントーの灯火 Both 3062」。

扉絵コミで11ページ。

  

他の号はこちらから。

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  • (余談)
  • (扉絵)
  • (本編)
  • (所感)
    • 超帝國騎士
    • マキシ
    • 天照
    • AP本部
    • デプレ

以下、宣伝と余談のあとにネタバレ情報を含んで論評しますので閲覧ご注意。

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#ふたりソロキャンプ 9巻 評論(ネタバレ注意)

週末ごとに山深く入り、孤独なソロキャンプを愛するヒゲ。ある夜トイレからテントに戻ると女子大生がパンツのお尻丸出しだった。ヒゲ・ミーツ・女子大生withキャンプ。

キャンプど素人で巨乳で料理上手で興奮すると九州弁のわがまま女子大生が孤独を愛するヒゲをソロキャンプ道の師匠と定め押しかけ弟子的にグイグイくる、おっさんの妄想全開ファンタジー。

えー、あの、恋バナ巻です。

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「ふたりソロキャンプ」9巻より(出端祐大/講談社)

♪テケテーン

お前らはアレか。男女2人山物語か。というね。

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「ふたりソロキャンプ」9巻より(出端祐大/講談社)

ボッじゃないが。トイレのないイカダで無人島脱出してる女子高生たちだっているんですよ!

ヒゲが将来の夢を具体的に語り始めたり、ちょっと終わりの始まりというか、畳みに入った感じはします。

もともとキャンプ場で偶然知り合ったおっさんと女子大生が意気投合して2人で連れ立って1人キャンプをする、というファンタジーで漫画になっていた作品なので、その2人が「この関係はなんなのか」を意識して考え始めた時点で普通に考えたら通常クルージングは終わって、あとはラストに向けて転がっていくだけですよね。

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「ふたりソロキャンプ」9巻より(出端祐大/講談社)

なんなんだよお前らはw 僕ヤバかよw

ヒロインに比べてあんま注目されないですけど、ヒゲの「1人がラク」スタンス、独身のおっさんとして共感性高いんだよなコレ。

くっついたら終わるのか、その後も続くのかは作者しかわかんないですけど、読んでて美味しそうなのと、自分キャンプやんないんでアレですけど実践的で良心的な作品に見えるので、終わちゃったらちょっともったいない気がしますね。

友人の女子大生たちじゃないですけど、我々読者も妙齢の男女がラベルのないぬるい人間関係で居続けることをなかなか許してくれないのよね。趣味モノ作品の恋愛要素って火はつきやすいが燃え終わるのを早める意味で焚き火の着火剤的なところありますよね。

お、なんか今おれ上手いこと言ったな。

 

 

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#BEAST COMPLEX 2 【完】 評論(ネタバレ注意)

先日出た最終巻で完結した「BEASTARS」のスピンオフ短編集。

1巻はBEASTRAS世界観が共通するだけでキャラや物語は本編と直接関わらない短編ばかりでしたが、今巻は「一応」本編に登場したキャラたちがメイン。

「本編に登場したキャラたち」といっても、レゴシが一人暮らしをしたアパート「コーポ伏獣」の住人たち、というマイナーキャラです。憶えてるかな。

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「BEASTARS」13巻より(板垣巴留/秋田書店)

こうして見ると自己紹介の時点で既に面白そうすぎるなこの人たちw

1エピソードを除いて、基本的に本編完結後の時系列のお話とのことです。

 

第7話 ブタとクジャク

亡くなった動物たちの遺骸を剥製にして後世に遺す剥製師を営むブタのもとに、新たに着任したポリスがパトロールを兼ねて挨拶にやってくる。彼は美しい羽を持つクジャクだった。

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「BEAST COMPLEX」2巻より(板垣巴留/秋田書店)


第8話 シバイヌとシバイヌ

「絶対的愛され顔」のキャッチフレーズで毎年カレンダーがバカ売れしている美少女アイドルシバイヌは、実はおっさんだった。


第9話 カラスとカンガルー

希少価値や迷信から犯罪の対象になりやすいアルビノの動物たちが安心して暮らせる0地区で出会った、アルビノのカラスとアルビノのカンガルー。


第10話 オオワシとスナネズミ

オオワシは広告代理店バリキャリのスナネズミ女子の通勤退勤の送り迎えの空の脚としてヒモをやっていたが、ある日彼女から「同じ会社のスナネズミと結婚するので出ていってほしい」と告げられる。


第11話 シマリスと(ユキウサギ)

草食動物の心象を繊細に代弁してヒットを飛ばすユキウサギの小説家の元に、新人編集者のシマリスが原稿取りに。


第12話 オオカミとウサギ

オオカミの彼氏とウサギの彼女。彼女は成獣式を前に彼氏にあるお願いをする。

 

「珠玉の」という枕詞は最近は「短編集」、あとは音楽のベストアルバムなどを形容する言葉として定着して、定着しすぎて大して珠玉でもないものにまで用いられるようになってしまったせいで、すっかり信用ならない言葉になってしまった感じがしますが、それはまあ置いといて、珠玉の短編集。

泣かせようとかいい話を描こうとかってより、ただ切り取って、少し膨らませて、少しオチをつけて、というなんというか自然体のお話ばかりで、それでいて後からじんわりきます。

割りとしょーもない話も普通に並べてて、楽に楽しく読めます。

緊迫感のあった本編も好きでしたけど、こんなこと言ってはなんですけど自分はこっちの短編集の方がもっと好きだなコレ。1巻もそうでしたけど。

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「BEAST COMPLEX」2巻より(板垣巴留/秋田書店)

本編の主人公たちを出すか出さないかは、「秘するが花」というか切り札というか、割りと大事なカードで悩みどころだねえ、と思ってたんですけど、割りとあっさりカード切ってきましたね。

あとがきによると3巻も出そうです。楽しみ。

 

 

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#その淑女は偶像となる 1巻 評論(ネタバレ注意)

世俗から隔絶されたお嬢様学校に猫を被って通う少女・姫宮桜子には秘密があった。

かつての桜子を知る一人の転校生が現れたことによって、桜子の仮面を被った学園生活は終わりを告げる。

桜子はかつてアイドル界の頂点にいながら挫折した、元トップアイドルだった。

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「その淑女は偶像となる」1巻より(松本陽介/集英社)

アイドルに夢を見て活動する転校生は桜子に「一緒にアイドルをやろう!」と告げるのだった。

で始まる、熱血アイドルもの。

もともとジャンプ+に第一話が読み切りとして掲載されて、火がついて連載化、だったかな。

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「その淑女は偶像となる」1巻より(松本陽介/集英社)

出オチってのとは違うんですけど、「予告編効果」も含めて一話ですでに完成されていて、二話以降は正直蛇足なんですけど、最近の漫画は蛇足を面白く読ませるようになったよね。

ライバルたち四天王がいて、かつて頂点に立った主人公が再び頂点を目指す物語。テーマはアイドルですが実態はスポ根です。

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「その淑女は偶像となる」1巻より(松本陽介/集英社)

「アクタージュ」にしろ「2.5次元の誘惑」にしろこの作品にしろ、実態がライバル対決のスポ根ものとはいえ、かつては「ガラスの仮面」が代表するように少女漫画の仕事だったんですけど、アイドル育成ゲームもいっぱい流行したせいか、ここのところすっかりジャンプの仕事になりました。

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「その淑女は偶像となる」1巻より(松本陽介/集英社)

ケレン味たっぷりで、なんかちょっと「黒子のバスケ」思い出すねw

少女漫画って最近はどんな漫画が載ってるのか、逆に気になります。

この作品はまあもう、

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「その淑女は偶像となる」1巻より(松本陽介/集英社)

この泣き顔の時点でほぼ名作確定みたいなもんなので。

あのアレ、「推しの子」のヒロインたちのアイドルグループとイメージかぶるというか、ちょっとごっちゃになっちゃいますけどw

 

 

(選書参考)

blog.livedoor.jp

#ソウナンですか? 8巻 評論(ネタバレ注意)

美少女を描けないというか描く気がなさそうな「山賊ダイアリー」の岡本健太郎が、人に作画を任せて原作を務める、修学旅行の飛行機が洋上に墜落して生き残った女子高生4人の無人島サバイバルな四少女漂流記。

サバイバルなので基本的にストーリーはないに等しく、原作者の専門がアウトドア、サバイバル、ハンティングなのでサバイバル知識・技術を活かせるシチュエーションを軸にエピソードが組まれる。人呼んで「汚いゆるキャン△」とも。

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「ソウナンですか?」8巻より(さがら梨々/岡本健太郎/講談社)

「汚いゆるキャン△」が指し示す通り、絶海の孤島でのサバイバルでありながら、コメディタッチでどこか牧歌的な作品でしたが、今巻、ついに島をイカダで脱出。日本への帰還を求めて危険な航海に出ます。作品の雰囲気もシリアスモードに。

次巻、最大最後の試練の後に、次々巻あたりで完結するんじゃないかなコレ。

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「ソウナンですか?」8巻より(さがら梨々/岡本健太郎/講談社)

メタで言うと、この状態からバッドエンドはかなり残酷な展開になってこの作品にそぐわないので、読んでてハラハラしますけどハッピーエンドは約束されたものと思っていいです。いいはずです。いいよね?ビターエンドとかヤなんですけど。

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「ソウナンですか?」8巻より(さがら梨々/岡本健太郎/講談社)

なんだか、無人島生活を通じた4人の成長の集大成が見られそうな予感がします。

心配なのはどっちかというと作品よりも原作者の方で、「山賊ダイアリー」のとおりアウトドアガチ勢としての矜持、体験で得た知識を作品に活かすことへの矜恃がとても強い人なので、今ごろ取材と称してイカダで太平洋横断とかしようとしてるんじゃないかとハラハラしてしまうw

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「ソウナンですか?」8巻より(さがら梨々/岡本健太郎/講談社)

次巻は秋とのことです。いよいよクライマックス。

 

 

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#転生したらスライムだった件 17巻 評論(ネタバレ注意)

サラリーマン(37)が刺されて死んで異世界に転生したらスライムだったけど、付与された特殊能力で強力な魔物スキルをガンガン吸収してスライムにして最強、人型にも顕現可能に。

多くの魔物を配下にジュラの森の盟主となり「魔国連邦」を建国。襲来した人類国家ファムルス王国軍2万の兵を撃退してリムルは魔王に覚醒。暗躍する魔王クレイマンとの対決姿勢を強める。

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「転生したらスライムだった件」17巻より(川上泰樹/伏瀬/講談社)

講談社に怒られるぞ。ってこれも講談社だったわ。

リムルたちテンペストが人間国家との同盟を深める裏で、クレイマンはテンペストへの侵攻準備をしつつ、魔王たちを招集して「リムル問題」を話し合う「魔王達の宴(ワルプルギス)」を招集。リムルの選択は、クレイマン迎撃の準備をしつつ、自らワルプルギスに乗り込むことだった。

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「転生したらスライムだった件」17巻より(川上泰樹/伏瀬/講談社)

ということで、これまでマスクがかかってた魔王達が寄り合いに参集、強キャラ初登場祭りだ!

なんかこう、強そうな美男美女というかイケメンが大挙登場して、なんかこう、乙女ゲーみてーだなw

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「転生したらスライムだった件」17巻より(川上泰樹/伏瀬/講談社)

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「転生したらスライムだった件」17巻より(川上泰樹/伏瀬/講談社)

派手なメンツの地味な会議回かと思ったんですけど、会議の開始は次巻に持ち越し。

代わりといっちゃなんだけど、クレイマン・ミリム連合軍vsテンペスト・獣王国残党軍の、配下同士の前哨戦バトル。

この漫画、基本的に主人公が俺TUEEEEEで敵を秒殺なので、こういう主人公以外の対戦はなんかちょっと新鮮。戦闘シーン自体なんだか久しぶりな気がしますね。

やっぱこれ系はバトってナンボだわ。

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「転生したらスライムだった件」17巻より(川上泰樹/伏瀬/講談社)

ということで次巻、魔王だらけの会議回開催。この場でぶん殴って終わりじゃやっぱダメなんか?

 

 

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