#AQM

I oppose and protest the Russian invasion of Ukraine.

#BLUE GIANT EXPLORER 2巻 評論(ネタバレ注意)

若き日本人ジャズ・サックス・プレイヤー宮本大のサクセス・ストーリー。

日本を舞台にした「BLUE GIANT」、ヨーロッパを舞台にした「BLUE GIANT SUPREME」に続いて第三部に相当。今度の舞台はジャズの本場、アメリカ。

シアトルでの二つの目的、「シアトルのジャズを知ること」「アメリカを旅するクルマを手に入れること」を果たしたダイは

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「BLUE GIANT EXPLORER」2巻(石塚真一/小学館)

修理工場の2人に見送られ、次の街へ。

ポートランドへ向かう途上で拾ったヒッチハイカー、プロを目指さないスケートボーダーはダイの生き方に疑問を呈し、「ポートランドは勝ち負けや『ビッグになる』という発想から抜け出した街だ」と語る。

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「BLUE GIANT EXPLORER」2巻(石塚真一/小学館)

ポートランドでダイは何を見つけ何を手に入れるのか。

という2巻。

若きサックスプレイヤーの「順道制勝」のサクセスストーリーの小気味良さが売りの作品ですが、ヒッチハイクの彼はダイの生き方というか、作品の在り方そのものに疑問を投げかけます。

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「BLUE GIANT EXPLORER」2巻(石塚真一/小学館)

価値観の違うもの同士が共存できる多様なアメリカを象徴させたいキャラだと思うんですけど、彼とはもう別れたけど、今後も他の街で再会したりすんのかね?

ポートランドでの初舞台、アメリカでのジャズプレイの初舞台(前回はロックバンドにゲスト参加)。

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「BLUE GIANT EXPLORER」2巻(石塚真一/小学館)

作中初めてかな?のダイの淡い恋も。

ダイのように「世界一を目指す」スペシャルな生き様の特異性を浮かび上がらせる良いエピソードだった。

価値観が相違したまま終わって、大人同士なんでそれはそれでちゃんとしてるんですけど、若干の消化不良感というかカタルシスに欠けそうなエピソードにも思えるんですけど、毎巻末のインタビューのせいで読後の満足感が異様に良くなってて、これズルいよなあw

 

 

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#バトルグラウンドワーカーズ 6巻 評論(ネタバレ注意)

近未来、地球には「亞害体」と呼ばれるクリーチャーが襲来。国際組織「人類連合」が結成され、量産人型兵器を運用して亞害体を無人の辺境に封じ込めていた。無職の青年・平 仁一郎のもとに一通の通知が届く。それは人類連合のパイロットの採用審査通知だった。

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「バトルグラウンドワーカーズ」6巻より(竹良実/小学館)

という、エヴァとMATRIXとAVATARとパトレイバーとフロントミッションを足して割ったような人型兵器に、無職を集めて遠隔操縦させるSFもの。ロボはレイバーサイズ。

遠隔操縦だけど神経接続されるので、痛みがフィードバックされ破壊されると死。ヤバくなったら神経接続のプラグを抜けば緊急脱出、ただし生涯で5回これやると脳のダメージで死ぬ。

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「バトルグラウンドワーカーズ」6巻より(竹良実/小学館)

戦場は南シナ海のジャングルの島だけど、遠隔操縦なのでパイロット達は自宅から平和な日本の職場に通勤という、日常と非日常のコントラスト。

で、始まった漫画。もう今は二転三転四転五転して、全然違う話になってます。

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「バトルグラウンドワーカーズ」6巻より(竹良実/小学館)

ずっと面白い漫画なんですけど、今巻はまたすごいね。

なんかもうガンダムやマクロスの最終回みたいに主人公たち満身創痍で胸熱展開なのに、まだ終わらずに転がり続けていく。

こう、コンパクトにパッケージされた高品質なコンテンツを「ハリウッド映画のよう」と形容するのは、漫画家さんに失礼な話かもしれないですけど、すげージェットコースター展開。

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「バトルグラウンドワーカーズ」6巻より(竹良実/小学館)

タイトル回収アツい。

溜めに溜めてからの王道展開からの更に胸熱展開に。

本当にこれまだたった6巻なのかw

ここ数巻、自分が読んで興奮していた内容が、アレ脇道の話であって、今巻後半でやっと本筋に帰ってきたんだなコレ。

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「バトルグラウンドワーカーズ」6巻より(竹良実/小学館)

巻末の予告では6月発売の次巻から最終章突入とのことで、あと2〜3冊で完結かな。10巻いくかいかないかのサイズも、ほんとセンスいいわ、この人。

今のこの展開もまったく想像していなかったので、この作品の結末がどうなるのかも見当もつきません。予定調和の予の字もない。どーすんのこの漫画w

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「バトルグラウンドワーカーズ」6巻より(竹良実/小学館)

6月が楽しみだわ〜。

 

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#ぶんぶくティーポット+ 4巻 評論(ネタバレ注意)

4~6コマの変則ページ、フルカラーで絵本みたい。まんだらけ刊という変わり種。

人間に化けて暮らすのたぬき一家、主人公はたぬき妹"ふみ"になろうかと思います。ふみの友達のキツネ女子、ネコ女子、コウモリ女子との学園生活など。

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「ぶんぶくティーポット+」4巻より (森長あやみ/まんだらけ)

作画担当とネーム担当のコンビによるペンネームだそうなんですけど、絵がおしゃれで可愛くて、でもネタが絵の可愛さに甘えずにゆるくてシュール、たまに哲学、大喜利っぽいネタも。打率も高いけど長打も多い。

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「ぶんぶくティーポット+」4巻より (森長あやみ/まんだらけ)

4コマ漫画のようでいて4コマじゃない。

美少女日常もののようでいて媚びがない。

少女漫画誌のコメディ枠作品のようでいて青年誌のようなギャグ。

と、なかなか枠にハメて説明しにくい漫画。

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「ぶんぶくティーポット+」4巻より (森長あやみ/まんだらけ)

「設定の妙」というよりも、なりゆきでそうなった感もありますけど、「動物が人間に変化(へんげ)して学校に通う」という世界観のおかげで、宇宙人やタイムトラベルなどのSFやファンタジー世界の住人たちが割りとカジュアルに登場して、

割りとなんでもありなんですけど「なんでもあり」の枠をフル活用してあらゆるネタを展開したあげくに現実の時事ネタ・あるあるネタに落とす、みたいな落語めいた面白さ。

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「ぶんぶくティーポット+」4巻より (森長あやみ/まんだらけ)

なんでもありすぎるだろw

「エロ可愛い萌え絵」ってわけじゃないのほほんとした可愛い絵ですけど、ネタのシュールさとのギャップも含めて良いですよね。

じぶんは"りさ"と、"ふみ"のお母さんがお気に入りです。

 

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#よつばと! 15巻 評論(ネタバレ注意)

「よつばと!」の2年10ヶ月ぶりの新刊です。

かなり早い段階でAmazonで予約していたんですが、配達日がなぜか1日遅れの2/28になってまして、「ぇぇ」って思いつつ2/27の朝に近所のコンビニ行ったら普通に売ってまして、買ってしまいました。

Amazonにキャンセル要望かけたけど、「がんばるけど発送しちゃったんで多分もう止まらんわ」的なメッセージが来ました。夜が明けて2冊目の「よつばと!」15巻が届いたら、さてどうしようかな。

電子書籍化されていない超人気作品で、こういうの、Amazonが物理的な書店より1日遅れるの、書店や流通に対するAmazonやKADOKAWAの配慮だったりすんのかな?と思ったり。おま環かな。

と思ったら、電子書籍化も検討中とのことです。

さて。

ちょっと名前がだいぶ大きくなってしまった作品というか、こうなってくると看板売りというか、面白くなくても世間の雰囲気で面白いような気にさせられてしまったり、遅筆なのかもったいぶってるのか新刊がなかなか出ないのも電子書籍化されないのも大物ゆえとありがたがったり、また名前が大きい分、一定の比率でアンチも発生したりと、なかなか読んで虚心に面白い面白くないを言い難い世知辛い世の中ですね。

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帯の「普通という奇跡」ってのもなんか「『普通』の有り難さわかってます」的な説教くさくて気取ってて鼻につくというか。

え、いきなりDIS?って感じですけど、嫌いな漫画のアフィを2ヶ月もブログトップに貼ったりしません。2ヶ月も貼ってるとさすがに新鮮味ないなw

アフィといえば正月からこっちブログの上の方に15巻のアフィ貼り続けただけあって結構な冊数が売れました。お買い上げありがとうございました。

さて。

あー、面白かった。3年も待たされる遅筆は腹立てど、待った甲斐はあるわ。

部屋を片付けてコタツを出すだけの話、ジュースミキサーを買うだけの話、風香の試験勉強に乱入するだけの話、海岸に石を拾いに行くだけの話、散髪に行くだけの話、よつばが絵の具を手に入れる話、よつばが絵を描くだけの話、よつばがランドセルを手に入れる話。

平凡で平穏で平和な日常ものですけど、可愛くて楽しいね。

いつも思うけど、作者の家族構成とか全然知らないですけど、モデルとかいるんかなコレ。作家の創作能力といえばそれまでですけど、ちょっといろいろと大人が考えて出てくる発想じゃないセリフがちょいちょいあるよね。

18周年とのことで、赤ちゃんも大学生になるぐらい時間経ってますけど、これ我が子がモデルだったら日本一成功してる子育て漫画だなコレw

かと思えば、最後の父ちゃんのくだりとか、「その立場じゃないと出て来ない回想、言葉、涙」というのは、作家ってすごいなーって思います。

いやモデルがいたらそれはそれでまたすごいけど。とうちゃんとよつばの出会いってたぶん最後まで描かれないですけど、それだけにアレコレ考えちゃいますね。

そら、「普通という奇跡」って言う。

ちなみに、とうちゃんとよつばが2人で自宅でコタツだしてるだけの話でも十分面白いんですけど、可愛い女の子が複数出てくるキャラ人気漫画でもあるので、一応参考までに各話の主な登場人物。

第98話 よつば とうちゃん ばあちゃん

第99話 よつば とうちゃん やんだ

第100話 よつば とうちゃん えな みうら

第101話 よつば えな ふうか しまうー

第102話 よつば えな とうちゃん ジャンボ やんだ

第103話 よつば とうちゃん

第104話 ふうか えな あさぎ えなのかあちゃん
     よつば とうちゃん ばあちゃん

恵那、みうら、風香、しまうー、と出番が多くて嬉しいわ。

ミロ、ミキサー、バナナジュース、ローバーミニのカブリオレとアフィでもないのにやたら物欲を刺激してくる漫画でもありますね。

次の転勤がクルマ社会のエリアだったらクルマ買おうかしらとか思ってて、独り身のスニーカー代わりなんで少々の不便と引き換えにS660とかロードスターとかにしよかなとか、転勤も決まってないのにいろいろ想像して楽しんでるんですけど、ミニのカブリオレ、欲しくなってくるな。

「ミニ カブリオレ」でググったら、中古車の価格なんでこんなバラバラなのこのクルマw

 

よつばと!(15) (電撃コミックス)

よつばと!(15) (電撃コミックス)

 

#邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season5 評論(ネタバレ注意)

高校の「映画を語る若人の部」に入部したプレゼン下手の映子が、毎回好きな邦画を1本トンデモ説明でプレゼンして部長がツッコむ話。

今巻のお題は

・「ドカベン」(実写版)と70年代の漫画の実写映画化の世界

・「今日も嫌がらせ弁当」(2019年 主演:篠原涼子)

・韓国映画の世界と「エクストリーム・ジョブ」(2019年 韓国映画)

・続きが出ないシリーズと「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」(実写版)

・海回・水着回から強引に「喝 風太郎」(2019年 実写版)

・夏アニメ映画と「サマー・ウォーズ」

・カンニング映画と「That's カンニング!史上最大の作戦?」(1996年 主演:安室奈美恵)

・事故物件と「事故物件 恐い間取り」(主演:亀梨和也)

・「劇場版 家なき子」(主演:安達祐実)

・「初恋」(2020年 三池崇史監督作品)

・記憶喪失と「鍵泥棒のメソッド」

・最新ハリウッド映画事情と「女バトルコップ」(1990年)

映画の話は毎巻通り面白く、既刊を楽しんできた人は引き続き、語られる映画を観たことがなくても楽しめます。

作者以上に面白おかしく語れる知識も自信もないので映画語りは自重しますというか、「サマー・ウォーズ」と「That's カンニング!史上最大の作戦?」しか観たことなかった。「That's カンニング!史上最大の作戦?」はむかし妹がTSUTAYAで借りてきたので観た憶えがある。

単話で楽しめる作品なのであんま物語の縦軸がどうのこうのはない漫画ですけど、いつものことっちゃいつものことなんですけど、

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「邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season5(服部昇大/集英社)

今巻はなんか邦キチと部長のラブコメ匂わせ要素が目立ったなあ、と印象に残りました。

主観というかワトソン役が部長で、邦キチ側のモノローグは一切なく、ヒロインの内心が徹底してブラックボックス化されていて、

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「邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season5(服部昇大/集英社)

なにげに数あるラブコメ?のヒロインの中でもミステリアス要素はSランクだなという感じ。「オレンジロード」の鮎川まどかとか、読者向けにはサイン出しまくりなんですけど、邦キチは邦画のこと以外は何を考えているのかホントに読めません。

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「邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season5(服部昇大/集英社)

その割りに手作り弁当を渡したり、部長の一人暮らしのアパートに普通に通ってたり、2人で海水浴に行ってたりと、思わせぶりな匂わせは確信犯(誤用)的にぶっ込んでくるので、一ラブコメ好きとしても毎回ちょっと楽しみです。

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「邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season5(服部昇大/集英社)

結構良いこと言ってるんですけど、裏返しでこういう共通の趣味やモラトリアムの場で結びついていつも一緒にいる恋愛未満の男女の関係、いいよね…(ラブコメ脳)

あと全然話変わるけど、

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「邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season5(服部昇大/集英社)

はしゃいで踊ってるヤンヤンがなんか可愛かったです。

 

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#ぼっち・ざ・ろっく! 3巻 評論(ネタバレ注意)

内気で引っ込み思案な少女・ひとり、通称"ぼっち"が、陰キャな自分をなんとかしようと中学1年で一念発起、ギターの練習を始め毎日6時間を欠かさず2年。アカウント「ギターヒーロー」としてネットのギターソロ「弾いてみた」系動画のカリスマにはなったものの、ぼっちのまま中学卒業。

高校デビューを目論んでギターケース背負って登校するも誰からも声をかけられず、公園で途方に暮れてるところを女子高生にナンパされ、「ギターヒーロー」と気がつかれないまま、その足で下北沢のライブハウスでバンドデビュー。

ぼっちの多事多難なバンド人生が始まった…!

な感じのコメディ4コマ。

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「ぼっち・ざ・ろっく!」3巻より(はまじあき/芳文社)

コミュ障の凄腕ギタリスト少女ということで「けいおん!」の唯と真逆のスタート。夢は高校中退。

結構展開早くて、1巻でバンドと出会って加入、2巻でバンドで食ってくことをメンバーみんなで決意して「あれこれ3巻で終わんのかな」とかちょっと思ったんですけど、その間にアニメ化が決まったりなんかして、おめでとうございます。終わんのはちょっと間が悪いね、ってわけでもないんでしょうけど、今巻完結じゃありませんでした。よかったよかった。

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「ぼっち・ざ・ろっく!」3巻より(はまじあき/芳文社)

その代わり高校生のアマチュアバンドながら、大型ロックフェスに参加応募のデモテープ送ったり、同世代のバンドを研究したり、ミュージックビデオ作ってネットに上げたり、路上ライブで場数をこなしたりと、プロを目指してなかなか精力的に。新キャラも登場。

「大槻ヨヨコ」って、作者は大槻モヨコあらためオーケンのファンなんかしら。

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「ぼっち・ざ・ろっく!」3巻より(はまじあき/芳文社)

そうこうしてるうちに高校は学年が上がってぼっちが新しいクラスで再スタートしたりと中々多事多難な一冊。

困ったライブハウスにゲストで呼ばれたりとかもありつつも、

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「ぼっち・ざ・ろっく!」3巻より(はまじあき/芳文社)

けっこうバンド活動全然関係ないぼっちネタも挟まったり。

気になる完結云々ですけど、次巻でフェス編「は」完結とのことで、その先も描いてくれそうで一安心。

アニメでバンドの音がどう再現されるのか、楽しみだね。

 

 

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#綺麗にしてもらえますか。 6巻 評論(ネタバレ注意)

熱海の商店街のはずれで小さいクリーニング屋さんを営むかわいい黒髪ポニテの働くお姉さんの日常もの。熱海が舞台なんで温泉入ってるシーン多め。2年以上前の記憶を喪失してるミステリー要素も。

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「綺麗にしてもらえますか 。」6巻より(はっとりみつる/スクウェア・エニックス)

あら可愛い。

今巻は冬の熱海の街と金目さん、という風情で、繁忙期過ぎののんびりしたお昼時、路上で言い争いするヤンキー夫婦、トンビに攫われた洗濯物、熱海のクリスマス、仕事納めの後の年末の風景、晴れ着でお正月、などなど。

綺麗なお姉さんが冬の熱海を歩いてるだけで絵になる漫画。きちんとした生活の描写はそれだけで詩情があって美しいですね。

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「綺麗にしてもらえますか 。」6巻より(はっとりみつる/スクウェア・エニックス)

寒い季節のせいか、いつにも増してお風呂入ってるシーン多くてけしからんですね///

と、肝心の金目さんの過去の謎は思わせぶりっこで次巻以降に持ち越しかな?と思ったところに

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「綺麗にしてもらえますか 。」6巻より(はっとりみつる/スクウェア・エニックス)

ぶっ込んできたねえ。

この手の作品は終わる時はさくっとあっさり終わるからなあ。高校生くんとの淡い関係ももうちょっと見たいし、もうちょっとこう、あの、長引かせてくれてもいいのよ。

 

 

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#mono 2巻 評論(ネタバレ注意)

「ゆるキャン△」のパノラマ背景でも話題になった作者が、取材を通じた趣味と実益が高じて描く女子高生 写真部あらためシネフォト部4コマ。

舞台は再び山梨、憧れの先輩が卒業し廃部の危機の写真部…お前らいっつも廃部の危機だな。同じく潰れそうな映研と合併、「シネフォト部」として無事存続。

彼女たちを取材する漫画家とその友人バイカー。

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「mono」2巻より(あfろ/芳文社)

今巻からは新キャラ・黒ゴスなホラー漫画家も登場。

360度パノラマカメラと45gのアクションカムを駆使してインドアからご近所、カレーを求めて長野をさすらい、乗鞍スカイラインでスノボのダウンヒル撮影した後は立山ダムまで。

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「mono」2巻より(あfろ/芳文社)

このご時世ですがどこ吹く風という感じで、夏の山々を縦横無尽に。読者が出かけられない分、代償行為じゃないですけど、アクティブにアウトドアしてくれて読んでて鬱々とした今の日常にまるで風穴を開けくれるみたいです。人気のない方面とはいえ、取材も大変だろうなコレ。

まあ自分、平常時も基本インドアなんですけど。

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「mono」2巻より(あfろ/芳文社)

「ゆるキャン△」ほど背負ってるものがまだ大きくないせいか、「ゆるキャン△」もたいがいユルいですけど、輪をかけてリラックスして楽しんで描いてるのが伝わってくるようです。

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「mono」2巻より(あfろ/芳文社)

バイクでアウトドアとは言わないですけど、暖かくなったらオープンカーでドライブとかしたいなー。

 

 

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#かがみの孤城 3巻 評論(ネタバレ注意)

中学一年生の"こころ"は、中学入学と同時に始まったいじめで登校拒否になりカウンセリングスクールにも行けずに部屋で引き篭もっていた。

ある日、自室の鏡が光を放ち、こころは鏡の中の世界に引きずり込まれる。そこには西洋風の城が建っていて、狼の面を被った少女「オオカミさま」が7人の登校拒否の中学生を集めていた。

オオカミさまは7人の中学生たちに宝探し競争をさせたい意向だったが、中学生たちはマイペースにゲームをしたり談笑して過ごすのだった…

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「かがみの孤城」3巻より(辻村深月/武富智/集英社)

法事の都合で制服で城に現れたアキの制服姿がきっかけで、城に集められた中学生7人全員が雪科第五中学に通うはずだった子どもたちだと発覚。クリスマスを一緒に過ごしたことをきっかけに親睦が深まった7人は、新学期の1月10日、1日だけみんなで登校しよう、と話し合う。しかし…

一方、ヒロイン・こころの家では、担任・伊田の家庭訪問をきっかけに母親がこころに起こった出来事への理解を深め、一緒に戦うことを決意する。

「最低の料理人が最低の人間であるとは限らないが、最低の教師は最低の人間だ」(うろ覚え)とは田中芳樹の作中の言葉でしたか。

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「かがみの孤城」3巻より(辻村深月/武富智/集英社)

なかなかひどいですね。

7人のそれぞれはパラレルワールドから城に来たか、それとも時代が違うのかまだ判然としませんね。ゲームや関係者の記憶を見る限り「時代が違うだけ」とも思い難く、やっぱパラレルワールドかなこれ。

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「かがみの孤城」3巻より(辻村深月/武富智/集英社)

オオカミさまがこの7人を集めた動機、この城はなんのためにあるのかなど、核心については全然わからないまま、1年の約束の10ヶ月が過ぎてしまいました。普通にペース配分したら次巻で完結ってとこですけど、予告を見る限りもう1冊ぐらい完結は向こうになりそう。

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「かがみの孤城」3巻より(辻村深月/武富智/集英社)

あえて原作を読まずに楽しみに待ってますが、そもそもこの作品をヤンジャンがコミカライズした動機も今んとこまだ不明やね。

どう終わるのがいいんだろうか、この作品。「のび太の宇宙開拓史」的な感じかしらん。

 

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#ブナの森のアリア 1巻 評論(ネタバレ注意)

アイルランドの森深く、結界を張った一軒家で暮らす魔女見習いの少女・アリア。

ある冬の朝、家の目の前に雪の中に真っ白な狼が倒れていた。名前のないその狼は人語を話し、一人暮らしのアリアの身の上を案じて冬の間一緒に暮らすことを提案する。

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「ブナの森のアリア」1巻より(秋鹿 ユギリ/KADOKAWA)

で始まる、魔女見習いと狼の二人暮らし日常もの。中世ファンタジーと見紛う設定とスタートですが、現代劇。

魔女だった祖母に結界の中で育てられ外の世界を全く知らないアリア、元々人間だったこと・魔女だった祖母と暮らしていたことが示唆される狼のグウィン。

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「ブナの森のアリア」1巻より(秋鹿 ユギリ/KADOKAWA)

結界の外には現代社会が拡がり、結界の綻びを縫って近所の子どもが迷い込んできたりします。

イギリスを舞台した魔女ものなら「魔法使いの嫁」、現代日本を舞台にした魔女なら「ふらいんぐうぃっち」とか思い出すね。

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「ブナの森のアリア」1巻より(秋鹿 ユギリ/KADOKAWA)

「少女としゃべる犬(科)」というテーマは、「今日のさんぽんた」、「世界の終わりに柴犬と」、もうちょっと拡張すると「くまみこ」と、ここ数年地味に人気というか、描き継がれてきたテーマ。ヒロインがコミュ障で外の世界を怖がってるのは「くまみこ」っぽいね。

何かありそうな思わせぶりな伏線が描かれますが、今のところ日常もの色が強めに出てる作品。

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「ブナの森のアリア」1巻より(秋鹿 ユギリ/KADOKAWA)

「アイルランドを舞台しにした魔女もの」にしてはずいぶん軽めの絵柄ですけど、功を奏して可愛らしい世界観に。きらら系っぽいw

今んとこ女の子と、狼がもふもふしてて可愛い日常漫画ですけど、どっちにいくんだろこの漫画。アリアが外の世界に順応していく流れなんかな?

 

 

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(選書参考)

blog.livedoor.jp

#メダリスト 2巻 評論(ネタバレ注意)

明浦路 司(あけうらじ つかさ)(26歳♂)は中学生でフィギュアスケートを始め、20歳を超えて初めてコーチに師事した遅咲きの選手だったものの、ソロから転向したアイスダンスで狭き門の日本選手権までたどり着いた。しかしその後はアイスショーのオーディションに落ちまくり実質フリーターの日々を過ごしていた。

選手を引退しコーチ業を営む元パートナーの高峰瞳(♀)から呼ばれアシスタントコーチとしての誘いを受けた日、高峰と司の元をある親子連れが訪れる。母親に連れてこられたのは、先日遭遇して縁があった、高い身体能力を持つ小学5年生の少女・結束(ゆいづか) いのりだった。

で始まるフィギュアスケートもの。

いのりの試合デビュー、名港杯戦・初級。試合前の公式練習タイムでふだんの練習では成功していたジャンプで転倒を繰り返すいのり。見かねた母も司に難易度を下げる相談を持ちかけるが、いのりは…

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「メダリスト」2巻(つるまいかだ/講談社)

一方、ノービスB級には女王・狼嵜光が出場、圧巻の演技を見せる。

大会を終えたいのりの目は次の大会へと向けられていた。

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「メダリスト」2巻(つるまいかだ/講談社)

やっぱ競技ものは試合やってなんぼですね、ということで、コーチの司も驚きの演技を披露。やっぱ試合やってなんぼの作品という感じで描写も熱くてかっこいい。

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「メダリスト」2巻(つるまいかだ/講談社)

あと競技もさることながら、いのりが自分の意思をはっきり告げて母親との関係が完全に決着ついたのがよかったよね。

かなり毒親気味な登場でどうなることかと思いましたけど、よかったよかった。

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「メダリスト」2巻(つるまいかだ/講談社)

次の大会に向けて、個性的な新キャラも続々登場。

熱いやら可愛いやら楽しいやらで長いお付き合いになりたい作品。

 

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#バトゥーキ 10巻 評論(ネタバレ注意)

女子中学生・三條一里はブラジル・マフィアの現ボスの落とし胤だったが、本人はそのことを知らず、組織の末端構成員の夫婦に日本で育てられた。

組織構成員B・Jは組織の跡目争いに一里を参加させるべく、育ての両親を誘拐。

同じ頃、カポエイラ(カポエラ)と出会い夢中になった一里は、両親を人質にとったB・Jの脅迫と指示により、カポエイラの腕を磨き実戦を重ねていく。

カポエイラの夜の練習場のアスレチックを6巻以来の敵、半グレ組織「悪軍連合」に襲撃され、一里組vs悪軍連合の全面対決。さらに悪軍連合の下克上も重なり、三つ巴のバトル合戦。

表紙のカポエイラ・スケ番vsボクシング女の続きから。

格闘技漫画のバトル展開の醍醐味は劣勢からの逆転劇ですが、逆転・逆転・逆転と、

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「バトゥーキ」10巻より(迫稔雄/集英社)

この覚醒シーンかっこいいね。

ボクシング女も更に、ということで、「はじめの一歩」のブライアン・ホークとか、プリンス・ナジーム・ハメドをモチーフにしたキャラは漫画でこれまで度々描かれましたけど、

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「バトゥーキ」10巻より(迫稔雄/集英社)

ここまではっきりハメドの名前を出してくるのは珍しいね。自分もハメドのファンだったので嬉しい。

ただ、三つ巴かつワンピース形式の団体戦であちこちでルール無用の異種格闘技戦の局地戦が同時多発で行われて派手な展開ですけど、盛り上げて引っ張る割りには決着がふわっとしてたり、まったく描かれなかったりする対戦カードが多くて、やや不完全燃焼。

カポエイラvsハメド・スタイルの変幻自在対戦もかっこよかったのに、なんか残念決着だなコレ。試合じゃない、喧嘩の団体戦らしいっちゃらしいけど。

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「バトゥーキ」10巻より(迫稔雄/集英社)

ストーリーの本懐としては一里と悪軍鉄馬の対決がちゃんと描かれればヨシ、というのはあるんですけど。

ということで一里vs悪軍鉄馬、カポエイラvs喧嘩屋の第2ラウンド、リベンジマッチ。展開自体は早い作品なので、次巻で決着かな。

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「バトゥーキ」10巻より(迫稔雄/集英社)

一夜明けたらこれ、どっちみち悪軍連合は解散だなコレ。展開を動かしてきた割りにこのままだと王部は完全にただの舞台装置なので、最後に誰かを刺したりすんのかね。

 

 

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#ダンジョンの中のひと 1巻 評論(ネタバレ注意)

父親の英才教育で一流のシーフに成長した少女・クレイは、3年前にダンジョンで消息を経った父親を追って日々ダンジョンに潜っていた。冒険者ギルドの最高到達記録が地下7階なのに対して、シーフギルド所属のクレイはソロで地下9階に到達。かつてない強敵・ミノタウロスと対峙。ミノタウロスが投じクレイが躱した巨大な戦斧がダンジョンの壁を破壊した瞬間から、しかしクレイの世界は一変する。

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「ダンジョンの中のひと」1巻より(双見酔/双葉社)

ダンジョンの秘密を知る立場となったクレイの対応をミノタウロスから引き継いだダンジョン管理人は、クレイに「ダンジョンのスタッフになりませんか?」と問いかけるのだった…

という変化球ファンタジーもののお仕事漫画。

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「ダンジョンの中のひと」1巻より(双見酔/双葉社)

なんかゲームでもありましたね、ダンジョン運営するやつ。なろう系でもよくあるっちゃよくあるんですけど。

ダンジョン運営をまるでディズニーランドのように見立てて、発生しそうな業務を棚卸しして、どんな組織がどんな体制とフローで運営しているか、というのを漫画に仕立てた感じ。

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「ダンジョンの中のひと」1巻より(双見酔/双葉社)

まるでアトラクションの裏方のようなモンスターたちは「ワートリ」のトリオン体的なことで死なないわ、ヒロインは俺TUEEEEだわ、管理人さんは可愛いわで割りとほのぼの風味の予定調和加減ですけど、特に「人間=正義」の世界観でもなくモンスターに敗れた冒険者たちだけはガチで死ぬという匙加減。

管制室からダンジョン全体を監視したり、有力な冒険者をチェックしたり、アイテムを調達して宝箱に補充して回ったり、モンスター控え所の闘技場で修練したり、果ては人間のギルドと外交したりと、精緻ではないほのぼのとした絵に反してよく創られてます。

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「ダンジョンの中のひと」1巻より(双見酔/双葉社)

最初は異世界系の出オチ漫画かなと思ったんですけど、ディティールを膨らます面白さに満ちている漫画。

ヒロイン・クレイの動機の縦軸は「消息不明の父親がどうなったか」ですが、作品全体を通しては「ダンジョンが何のために存在し、何のために運営されているか」がとても気になるところ。この作者がどんな答えを用意してるか、続きを読むのが楽しみです。

 

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#久保さんは僕を許さない 4巻 評論(ネタバレ注意)

男子高校生・白石は存在感が薄く、教師にもクラスメイトたちにもスマホのカメラの顔認識にも自動ドアにも存在が認識されづらい特異体質だった。

だが隣の席の久保さんだけは白石を見失うことなくグイグイ構ってくる。

という隣の席の◯◯さんと恋愛未満系ラブコメ。自分の体質に特に悲観することもなく淡々と達観している主人公、思わせぶりにちょっとからかい上手気味にグイグイくる白石さん。

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「久保さんは僕を許さない」4巻より(雪森寧々)

お、クリティカル。

一応エロなし作品なんですけど、ふとした線のタッチが90年代の青年誌っぽいというかヤンジャンっぽい可愛くて色っぽい線。

あれ?アニメ化する?んでしたっけ?まだですっけ?

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「久保さんは僕を許さない」4巻より(雪森寧々)

「恋愛もの」じゃなくて「ラブコメ」ってもともと「コメ」が入ってるぐらいなので軽めのものが多かったですけど、最近は差別化・多様化でストーリー重視の作品が多くなってきましたが、この作品はラブコメの先祖返りセグメントというか、ヒロインの可愛らしさと恋人未満の関係性をひたすら愛でる日常ものという王道で軽めでクラシックな感じ。

男の子も女の子も可愛らしくてほんわかキュンキュンしたい人向けの、「高木さん」と同じセグメント。

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「久保さんは僕を許さない」4巻より(雪森寧々)

今巻は普通に休日に映画デートで「もうお前ら付き合っちゃえよ」感MAXですけど、まー当分かかるなコレwっていう。特に続きが気になるつくりじゃないんですけど、可愛いんで、延々やってください、という感じ。

 

 

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#モンスター娘のお医者さん0 1巻 評論(ネタバレ注意)

人間と魔族の百年戦争の終結から10年。

人間と魔族が共存する街、リンド・ヴルムで魔族医として診療所を営む人間の少年・グレンと、助手でツンデレのラミア(蛇女)・サーフェの、お医者さん日常?もの。

食を想像した「ダンジョン飯」以来の流れで、空想世界の「魔物と医療」を想像して膨らませたラノベ作品。

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「モンスター娘のお医者さん0」1巻より(折口良乃/木村光博/Zトン/ソロピップB/集英社)

の、エピソードゼロ的な前日譚スピンオフのコミカライズ。

最初なんじゃらほいと思ったんですけど、「モンスター娘のお医者さん」の「01巻」ではなくて、「モンスター娘のお医者さん0」の「1巻」です。

アニメ化もされてる人気作品の、正伝というか本編は徳間書店でコミカライズされているんですが、こっちのスピンオフはヤンジャンがコミカライズのライセンスをゲットしたのかな?と思ったら、あとがきによると原作者が直々にコミカライズ作者をご指名なんだそうです。すごいね。

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「モンスター娘のお医者さん0」1巻より(折口良乃/木村光博/Zトン/ソロピップB/集英社)

魔族の首都・ネメアの巨大大学ネメア・アカデミーの医学部に特例で入学した人間の少年・グレン。大学の幹部・クトゥリフの秘蔵っ子として認知されているグレンは、旧知の先輩・ラミア(蛇女)のサーフェと、スライムのライムと一緒に、医学生でありながら学内に診療所を開設することとなった。

グレンの診療所には次から次へと一風変わった症例のモンスター娘たちが相談にやってくることとなった。

1巻は、頭同士の喧嘩で学業もスポーツも不振に陥ったケルベロス娘と、関節痛になった魔術人形の診断。

大学を舞台にしている以外は、やることは本編に概ね準拠、という感じ。もともとおねショタな世界観の作品の本編ですけど、このスピンオフは更にその3年前の医学生時代ということで、おねショタ度が更にアップ。

作者直々のご指名だけあって、おねショタな内容にマッチしたぷにっとした作画。

ケルベロス娘、美少女の両肩に犬の頭が生えてるデザインすげーなw

大胆な設定ですけど診療は意外と繊細で、考証美とでもいうか、本編と同じく「モンスター娘はどんな病気になって、どうやって治療するだろうか」を想像する楽しさに溢れた作品。

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「モンスター娘のお医者さん0」1巻より(折口良乃/木村光博/Zトン/ソロピップB/集英社)

あとはおねショタ。ハーレム気味に、とにかくおねショタ。

 

 

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